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車上生活者がビジネスホテルに宿泊して感じたこと

家がない生活をして2週間が経った。
出張でビジネスホテルに泊まっている。
「部屋」というものに久しぶりに身を置いた。

家住まいだった過去の私と、車住まいの現在の私。
過去と現在を比較して感じたことがあった。

貸出された鍵でドアのロックを解除し、ドアを開け、すぐ左側にある刺し口に鍵を刺す。刺した瞬間に室内の灯りが点灯し、部屋が明るくなる。

「部屋に電気が通っているから明るくなるのか」

まずはそこに感動をする。
今まではそんなことは当たり前で考えたこともなかった。

目線を先に進めるとまず目に入るのが"ベッド"だ。
厚みのあるベッドが私を迎え入れてくれた。

年季の入った哀愁漂う花柄のシーツの掛け布団。
今までの私は花柄でダサいなと思っていたし、不快だ。(失礼)とも思いながら、旅先の体験に安値で泊まれているんだから、しょうがないか。と諦めもありながら宿泊していた。

だが、これでいいんだ。
現在、車内では薄っぺらいマットで睡眠しているから、この厚みのベッドも快適だった。いや、快適すぎた。

室内温度もそうだ。断熱はしっかりしていて、凍えることがない。なんて快適なんだろう。

ユニットバスのお風呂とトイレがある。
私のトイレ事情は今、わざわざ公共の場まで少なくとも数メートルは歩いて移動をして、用を足さなくてはならない。
腹痛や吐き気がきたら耐えられない。即アウトだ。
ところが、ホテルの部屋にはそれが存在している。
目と鼻の先で。
くつろぎながら、その危険信号が来たら直ぐに行ける。
数メートル先に歩いて用を足しにいかなきゃいけない自分にとって、幸せに決まっている。

お風呂も、キャンピングカーではないから車内には存在していない。ネットカフェでシャワーを入店から大慌てで浴びてお店を出る生活。
だが、ホテルにはある。なんなら浴槽にお湯を溜めて入浴もできる。チェックアウトの時間までに何回でも。

30回は入ろうと思って挑戦したが、流石に無理だった。
途中でのぼせて、ぶっ倒れて病院へ救急搬送されて、他人に迷惑をかけた。

ふざけるなと声が聞こえる。ありがとう。

「ユニットバス?嫌に決まってんじゃん!」
「お風呂とトイレは別じゃないとね!」
この言葉は過去の自分の発言だ。

もう1人の僕が居たとしたら引っ叩いて頂きたい。
何を贅沢言っているんだ、と。
間取りタイプが別とかそういうのはどうでも良い話で、家内に存在して使えるだけでなんの問題もないじゃないか。
便座ヒーター、ウォシュレット付。和式便座から洋式便座へ進歩をしてきた。だが、お金を支払ってまで果たして必要なものなのだろうか。

あるものからないものの生活実験。
いかに日本人が恵まれていて幸せな環境にいるかを知れた。

ビジネスホテルには朝の朝食が付いていた。
贅沢な食事とは言えないけれど、用意されていることも幸せなんだ。
お腹いっぱい、幸せいっぱいにして外へ出よう。

最後までご購読ありがとうございました。



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