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しっぽん、情熱(パッション)の屋根へ。——消えた日と、泡盛の話

朝、しっぽんがいなかった。

ごはんの時間になっても姿が見えない。外に出て名前を呼んでも返事がない。声が出ない状態が続いていたので、そもそも鳴き声で居場所を知らせることもできない。猫風邪が治りきっていないのに、いったいどこへ行ったのか。

葉っぱの奥に、しっぽんはいます。わかりますか?

AirTagのアプリを開いて音を鳴らしてみました。反応は工房の上、屋根の方角から聞こえてきます。ハシゴをかけて恐る恐る登ってみましたが、どこにも見当たらない。もう一度AirTagを鳴らしたら、音はパッションフルーツの茂みの中から聞こえてきました。

葉っぱをかき分けてみると、しっぽんがそこで丸くなって眠っていました。

涼しい顔をして。

うちのパッションフルーツは自家栽培で、毎年この時期に屋根を覆うほど茂ります。今年も工房の屋根がほぼ見えなくなるくらいに育ちました。しっぽんはその茂みを、自分だけの隠れ家にしていたようです。

工房の屋根を覆うパッションフルーツ。今年も大豊作。
自然に落下したものを拾って収穫します。追熟させて食べごろを待ちます。

猫風邪から回復してきたとはいえ、まだ声が出ない状態が続いています。それでも外遊びはしっかりする。ごはんもちゃんと食べる。元気なのは間違いないのですが、声だけが戻らない。

心配したワタシ(NON)が馬鹿みたいです。

そんな一週間が落ち着いたある夕方、しっぽんと一緒にカラフルベンチに出ました。快気祝いというか、お疲れ様というか。

今の時期に飲みたくなるのが、ZUISEN「ゆくる」にパッションフルーツを絞り入れた一杯です。泡盛にパッションを絞るのは宮古島では定番の飲み方で、ゆくるはアルコール度数10%と飲みやすく、ホップが効いたビールが好きなワタシ(NON)にはちょうどいい力加減です。

快気祝いはカラフルベンチで。しっぽんも一緒に。

パッションフルーツを半分に割って、果肉をそのままグラスに絞り入れます。種ごと入れてしまうのが宮古島流。甘酸っぱい香りが立って、泡盛の透明感とよく合います。

パッションフルーツを半分に割って、種ごとグラスに絞り入れます。宮古島流。

しっぽんはそのあいだも、隣でのんびり寝そべっていました。声は出なくても、一緒にいてくれればそれでいい。

ZUISEN「ゆくる」×パッションフルーツ。夏の一杯。

庭のパッションフルーツが今年も豊作で、しっぽんに一番いい隠れ家を提供しているようです。


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NON|食と暮らしの料理人 読んでくれてありがとうございます。チップは今後の記事を書き続けるための資金にします。宮古島からぼちぼち書き続けます。