2. 「視聴者」から「判定者」へと、一般ユーザーの変化が起きている

時代の変化に気づいているか。

その変化を意識的に受け入れ、自らをノイズの存在しない発信者とする事ができているか。

上記二つの問いに対する回答次第では、発信の直後から投稿者は激しく拒絶された上、大炎上に見舞われるかもしれません。

「誰もが発信者」となった今、変化した一般ユーザーは、接している数多の発信用コンテンツを毎回厳しく吟味しております。目の肥えた一般ユーザーはとても多く、彼等は、プロの仕事を比較・判定し、ネットから生まれたインフルエンサーを安易な形で有名人の下には位置付けません。

有名人の実績や肩書きを横目で眺めつつ、「今後この人と作品を追いかけるか否かは、私の事だから私が決める」 そのように決意している人は多いのではないでしょうか。

「なろう小説」の異世界転生物というジャンルは、アマチュア作家と彼等を応援したい読者の両思いから、商業系でも一大ジャンルになりました。

頭一つ抜けている作品が次々と商業ラインに乗る中で、「私も『ライム・ライト』で一旗あげたい!!」と思ったものです。

この「私が決める」で拒絶という強烈な結論になったり、推す決定を後悔させてしまうと、炎上に繋がる気がします。

何故、炎上すると思いますか?

先日、私はとある炎上を目撃しました。何度かここに書いている通り、某イラストレーターによるトレパク問題です。

過去にネット系インフルエンサーの炎上も目撃してしまいましたが、いずれの場合も迅速な検証者が複数現れ、裏を取った上で問題点の拡散を望んでいる印象を受けました。

検証の精度が非常に高いのが、実に驚きです。感情先行とは少し異なっているように見えるのは、検証重視の姿勢が集団の中に見える為かもしれません。

私自身、トレパクの報道にがっかりしたのは事実です。公式商品やポスターが存在するとの情報を前に、「これは業界内では氷山の一角なのか?」と疑問視したくはなりました。

推す側には、魂を削り財布の紐を緩める覚悟を決める必要があるのですから、対象に相応の格は求めます。

某イラストレーターの描いたイラストを使用した公式グッズは、トレパク問題が事実と確認された時にその格を失ってしまいましたね。

「身につけるとか、もう無理」という感情が生まれるとするなら、それは羞恥心に由来するものです。

格の下落は、推し活最大の脅威かもしれません。残る感情は、悲しみか、怒りか。若しくは、その両方か。

しかも、彼等彼女達もまた何がしかの発信者である訳です。今回起きたトレパクの件で、いよいよ知名度より大切な判定基準が必要と確信した事でしょう。

「私」という自分が明確な方向性を持っているから発信者になり、自身の基準で判定もする。多面体の一般ユーザーが「目の肥えた判定者」となったのは、時代に於ける必然であったように思うのです。

さて。今の環境の下、後発を押し退け「俺を見て!!」と売り込みに来る制作者を果たして一般ユーザーは歓迎するのでしょうか。

ましてやその有名人が、後発の作品を盗作しても全く悪びれず、ワクワクと高評価の山を確信していたとするなら。

こういった出鱈目な事象を、ネット上では「炎上用の燃料を自ら投下する」と言うのだそうです。ネットを利用する中で知りました。

容赦がないですね。ただ、何でもありとは言いながら、「俺が」「俺が!!」な図々しさを良くは思わないネット世界に矯正力を少し期待したくなりました。

私も頑張ります!!   では、また明日〜!!