わたしの本棚~こどものころ夢中になった本たち~
本棚に並べられた本たちは、その持ち主がどんな人なのかを物語っている。
そう感じることがあります。
私の本棚には、私の好きな世界がぎゅうぎゅうに詰まっています。
今日は、その中から、私が小中学生の頃に夢中になった本たちを紹介します。
今日は、「#1ヶ月書くチャレンジ」のDay5。「昔はどんな子どもだったのか」というお題です。
子どもの頃にどんな本を読んでいたのかを紹介したら、私がどんな子どもだったのか、おのずとわかるんじゃないかな、と思ったのです。
夏休み中のお子さんたちにはもちろんのこと、大人の方にもおすすめの本ばかり。
夏休みのお子さんたちのために、読書感想文におすすめの本も紹介しますよ!
小学生の頃、夢中になった本たち
■星新一『ブランコのむこうで』
私が、小学2年生頃、風邪を引いた日に寝込んでいたとき、となりで母が読んでいた本です。そのころは、表紙の絵は、この絵ではありませんでした。
風邪を引いてはいたけれど、眠くなくて、母に本を読んでもらいました。でも、母のほうが先に眠くなってしまったので、途中から自分で読みました。その日は読み終わらずに、何日もかけて読んだと思います。それまでは挿絵がたっぷり入った『わかったさん』、『なつかのおばけ事件簿』、『ぼくは王さま』といった本を読んでいましたが、絵がない本もおもしろいんだ、ということに気づいた本でした。
これは、星新一さんにしてはめずらしい長編のお話です。これを読んだ後、ショートショートにもハマりました。いまでもショート・ショートは星新一さんの商標のようなイメージをもっています。
■ミヒャエル・エンデ『モモ』
小学3年生の頃に読みました。読むのに、1か月くらいかかったかも。
以前お話したことがありますが、私の名前の由来のひとつになった本です。
時間どろぼうに盗まれた時間を女の子が取り戻しにいく冒険物語です。ハラハラドキドキも楽しめるし、現代社会の風刺・寓話としても読めるので、大人にも読んでほしい物語。読書感想文も書きやすいと思います。
私はおやつの場面と、時間の花の場面の描写が特に好きです。
■柏葉幸子『霧のむこうのふしぎな町』
小学4年生の頃、担任の先生がときどき朗読してくれていました。途中までは先生が読んでくれて、つづきが気になったので、買って読みました。
この世界に行ってみたいなと、何度も夢想しました。
映画『千と千尋の神隠し』に影響を与えた、とも言われているようですね。『耳をすませば』の聖司君もこの本を読んでいる場面があります。聖司君はイケメンなだけじゃなくて、本のセンスもいいんですね。
■岡田淳『ふしぎな木の実の調理法』
このこそあどの森シリーズは、ああ、もう好き!としか言えない…(笑)
私の語彙力を崩壊させます。
物語はもちろん、絵もすごくいい。小学校の先生(図画工作がご専門)が描いている絵なので、上手なのはもちろん、なんというか…子どものわくわくを引き出す力があると思います!1冊につき1ページだけカラーのページがあって、そのページを見るのも好きでした。
子どもの頃、この面白さがわかる大人になれるといいな、と思っていました。
最近もこの続刊が出ていたので読みましたが、今読んでも面白い。
思い描いていたようなちゃんとした大人にはなれていませんが、子どもの頃のきもちはそのまま持ち続けられています。いいのか、わるいのか…。
■宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
小学5年生の頃に『注文の多い料理店』が教科書に載っていて、そこからハマって読みました。
隣県の岩手出身の作家ですが、岩手の宮沢賢治記念館や童話村も好きで、両親によく連れていってもらっていました。高校生の頃、理科科目で地学を選択したのは、宮沢賢治の影響だと思います。
宮沢賢治とならんで小川未明の童話も好きでした。宮沢賢治の物語の中では、『双子の星』が好きです。小川未明だったら『飴チョコの天使』かな。
■村山早紀『カフェかもめ亭』
この本に出会ったのは隣町の図書館でした。隣町の図書館には父が連れていってくれたのですが、当時は一家で10冊しか借りられなくて、いつも父と冊数の交渉をしていました。だいたい私が7冊、父が3冊。妹は本に興味がなく、母は期限までに読めないから買って読んでいました。
この物語を読んだとき、私のための物語なんじゃないかと思ったのを覚えています。挿絵も瀟洒で好きでした(下のバージョン)。ピアノの音が流れる、港町のカフェ。そこにやってきたお客様が紡いでいく、ささやかな魔法の物語。こんなお店を開けたらいいな、といまでも思っています。
■モンゴメリ『赤毛のアン』
小学5、6年生のときの学級文庫(教室の後ろの本棚)にあった本。図書室からは一度に1冊しか借りられなかったけれど、学級文庫からは別枠としてもう1冊借りられたので、学級文庫の本はほとんど読み尽くしたんじゃないかな。
『赤毛のアン』は、母が好きで(なぜか家に本はなかった)、両親の新婚旅行先もプリンス・エドワード島だったのですが、親が好きだというものはちょっとダサい?と思っていて、読まずにいました。
でも、読んでみたら、私の好きなものが詰まっていましたね。こんなにおてんばではありませんでしたが、ちょっとドジで、空想や勉強が好きなところは自分と似ているな、と思っていました。アンの言葉は、今読んでも元気が出ます。
■サン・テグジュペリ『星の王子さま』
何度読んだかな。
原文のフランス語でも読みました(原文で読んだのは大学生になってから)。
この物語も、『モモ』のように、童話でもあり、寓話でもありますね。子どもにも、大人にも読んでほしい本です。
この本も、読書感想文が書きやすいと思います。
最初は、王子さまやキツネの愛らしさに心打たれましたが、繰り返し読むうちに、絵が評価されない葛藤、愛の衝突が表現されていることに気づいて、何度読んでもハッとします。
星の王子さまとならんで、『夜間飛行』の冒頭もすごく好きです。
■アレックス・シアラー『青空のむこう』
アレックス・シアラーの本も何冊も読みました。
金原瑞人さんの翻訳も好きで、金原さんが翻訳しているものばかりを読んでいた時期があります。翻訳本だと、少しお行儀よく書いてあるというか、ちょっと昔っぽくて読みにくいこともあったのですが、金原さんの翻訳は、とても読みやすい。
この本も、読書感想文が書きやすいと思います。私は、小学6年生のときに、この本で読書感想文を書きました。
この本を読むと、兄弟げんかするのやめようと思えるので、兄弟げんかしてしまうお子さんにもオススメです(笑)
最近、久しぶりにアレックス・シアラーの本を見かけて読んだのですが(『This is the Life』)、これも面白かったです。『青空のむこう』は子供が主人公ですが、『This is the Life』は中年のおじさんが主人公。すごく人間クサい物語なのですが、その人間クサさがいいなって。人生悪くないかもと思える物語です。
中学生の頃、夢中になった本たち
夢中になった本について書くことに夢中になってしまって、すでにここまでで3,000字ほど書いてしまいました(笑)
ここからは、一言だけ紹介します。
■江國香織『すきまのおともだちたち』
江國さんの物語もエッセイも好きです。
これは、私にとって宝物のような物語。たくさん読んだけれど、1冊挙げるなら、これか『神様のボート』かな。
■伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
私の中高時代は、親友と本を紹介しあっていました。
これは、友人が貸してくれた本。私は死神シリーズが好き。
大学にも、伊坂さんに憧れて学校を決めたというほど熱狂的なファンがたくさんいました。
■小川洋子『ミーナの行進』
小川洋子さんの本も、好きな本がたくさんあるけれど、1冊挙げるなら私はこれかな。
■荻原規子『空色勾玉』
この本も友人が紹介してくれた本。日本の古代を舞台としたファンタジー小説です。この勾玉シリーズにハマりすぎて、日本の古典の面白さに目覚めました。古典嫌いの人も、これを読んだら古典の世界に目覚めるかも。
■恩田陸『光の帝国 常野物語』
『夜のピクニック』や『蜜蜂と遠雷』も、もちろん面白いけれど、私が1冊選ぶなら、これか『麦の海に沈む果実』かな(結局選べていない)。『ライオンハート』と『蛇行する川のほとり』も好き。
■瀬尾まいこ『卵の緒』
表題作も面白いですが、私はもうひとつの短編『7's blood』がとても好きです。
さてと、私がどんな子どもだったか、想像できましたかね。
書いているうちに、あれを紹介しないわけにはいかない、これも紹介したい、と欲張ってしまいました。
小・中学校の頃に夢中になった本は、いまも好きな本ばかり。
高校生や大学生の頃も、たくさん本を読みましたが、子どもの頃の読書は、またちがった楽しさがあったような気がします。
好きな本に出会えると、目のまえに自分の世界が広がっていくような感覚がありました。
まだまだ読んだことのない本がたくさんあるので、これからもたくさんの本を読んでいきたいです!
最後に、ステキな読書スポットをnoteの街で見つけたのでご紹介します。
とてもステキな雰囲気なので、隠れ家的にこっそりと通いたいような気もしますが、小声で紹介しておきます。
読書好きさんにおすすめですよ(小声)
