見出し画像

世の中を上手く泳げなくなって、収入の8割を失ってからの4ヶ月

これまでのフリー歴10年のあいだに、ヒヤッとする出来事は何度かあった。たぶん1回目は、1年目の世界一周中にあらゆる国で「地球の歩き方」に書いてある詐欺だのスリだのに片っ端から引っかかりまくり、クレカもPCもスマホもぜんぶ無くして、最後モロッコで街中から空港までの現金すらなくなったときだ。

2回目はコロナ。バンコクで暮らしていて、日本に帰ったらそこからうっかり出れなくなった時。このまま何年も日本に閉じ込められてしまうのか、と私と同じくパニックになっていた人がきっとたくさんいただろう。

そして3回目がこの4月。
毎月の収入の8割が突如にして吹っ飛んだ時だ。

「突如」はさすがにちょっと盛りすぎかも。
前兆はちゃんとあったし、向こうからの事前の告知もあったし、それでもやっぱり月末の入金と改めて対峙して「あれ…本当に収入がこんなに減ったのか」と確認するまでなんだか信じられなかった。
最近ではもっぱらキャッシュレス派だから、お金そのものに触れる機会もあまりなくなってたからか、なんだか支出も収入もすごくバーチャルみを帯びていて、けれど先月よりも確実に減っている残高をみてやっと実感した。

そんでもって3回目の危機感は、1回目よりも2回目よりもぜんぜんまだ手前の切羽詰まっていない、貯金は割とまだ余裕があるいまの段階でやってきた。

なんでこんな臆病に?と一瞬思ったが、よく考えてみたら当たり前だ。1回目と2回目のときと違って、わたしは「リカバリーできる幅」も「あたらしいことに飛び込むリスク」も現在、極端に少ないからか、と悟った。

2024年に妊娠がわかって、約10ヶ月の妊婦期間はずっと「産んだら3ヶ月くらいで子供を預けて仕事に復帰しよう!」と思っていた。
もともと働くのは好きな方だったし、何よりフリーランス、立ち止まって世間に忘れられてしまうこと自体がこわかったのかもしれない。
「仕事はなるべく休まずに、あたらしいことに挑戦して、そんでもって娘は娘、わたしはわたしで、ときちんと切り分けて生きていくんだ」と決めていた。なのに、だ。2024年11月に2460gで爆誕した娘は、想像以上に可愛くて、想像以上に眠らずに、想像以上に儚くて。そして想像以上に、娘はわたし自身であり、切り分けて考えるのがむずかしかった。

からの移住、別居、ひとり親のスタート、また引越し〜とバタバタしていて、AIの登場。色々仕事が減る要因はあったものの、立ち止まってきちんと考えてみると、1番の原因は多分、

世間の波にあわせて微修正するのがむずかしくなったこと

だと思った。

フリーランスにとって変わり続けることと、学び続けること、そして変化を受け入れ続けることはものすごく、ものすごく大事だ。
今どんなものがトレンドで、どんなものが需要があって、何が古くなっていて….みたいなことを、SNSだったり友人との会話だったり、街歩きだったり。イベントに参加したり〜と、そういうものから吸収して、噛み砕いて、自分に応用していく。

けれど子育てがはじまった瞬間、わたしの世界は想像以上に子供一色になって、フリーランスにとっての命綱になるであろうそれらが、子育てで余った時間の、おまけになってしまった。

かといって、じゃあ会社員に戻って…みたいな単純な話でもないし、「やばい。じゃあインプット or 仕事を増やすぞ」と何かを足すのにも限界である。というか無責任に増やすことによって、多方面に迷惑がかかる可能性も増える。

そこで、とりあえず私は思い切って「捨てる」の純度をあげることにした。

ここから先は

1,906字 / 1画像

約100本の記事と掲示板への雑記が読み放題。 現在1歳むすめと二拠点暮らしを模索中。10代から恋焦が…

古性のちの頭の中プラン

¥500 / 月

古性のちの写真の話プラン

¥700 / 月

ありがとうございます。いただいたサポートは娘のミルク代とわたしのおやつ代、保護猫の支援に使わせていただきます!