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北京ドタバタ旅行(27)

 機はだんだんと高度が落ちてきて、丸い窓からは中国の大地が見えてきました。新装なった北京首都空港は北京市内からは北東の郊外にある関係で、窓からは町並みではなく、1面の耕地が見えます。車輪が接地すると、逆噴射と急ブレーキが始まり、「ドドド」という音と共に急速にスピードが落ち、静かにターミナルまで移動しました。

 実は飛行機から税関まで父親用に車椅子をお願いしてあったのですが、果たして連絡がうまくいくかいささか不安がありました。しかし機内の乗客が降り始めると、パーサーがジェスチャーでこの場で待機しなさいと伝えます。

 「明白(わかりました)」
などと習いたての中国語を言って、待機していますと、乗客が全部降りた後、普通の車椅子を用意して待っています。父は歩けるから入り口まで行けますが
「はぁ、、私はどうしましょう、、」
などと思っていると、パーサーが私をおぶるとジェスチャーで伝えます。

 両手両足を持って運んでもらった事はあるのですが、おぶってもらうのは初めてです。まぁ私はお願いする立場ですので、先方がやりやすい形で運んでもらえればいいのです。そんなわけで、久しぶりにおぶってもらって、車椅子に乗りました。

 北京空港でも私は頭の中に入国手続きをたたき込み
「まず、えっと、、、これをして」
と思っていたのですが、職員が父と私の車椅子を押し、どんどん前に進んでいきます。北京首都空港の配置も頭に入れていたのですが、なんの心配もありません。

 職員さんは、時折知り合いの職員と
「○×△□」
みたいな挨拶をしていますが、全然聞き取れません。それに私は昔からどうもヒアリングというのが苦手で、英語に置いても話せるのですが、どうも聞き取りが苦手です。中国語に置いても同じ傾向がありますので、ましてやバリバリの現役中国人の会話は全然聞き取れません。

 彼らは
「こんにちは、私は中国人です」
のようなことを話してくれません。 私達は途中でさっきまで一緒だったスチュワーデスさんを追い抜きました。彼女たちはまだ話をしています。彼女たちにとって3時間40分という飛行時間は短すぎるのでしょう。できるなら太平洋線かヨーロッパ線に乗務できたらよかったかもしれません。

北京ドタバタ旅行(28)
 

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