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【詩】カプセル

飲みこむことのできないまんま舌の上で溶け出した
苦みがクスリの正体ならば
いつかわたしの思い出もどこかのなにかに効くのだろうか

あなたに似合う服を着て
あなたに似合うわたしになった
好きだった
お互い受け流すだけの会話も
退屈な自慢話に適当な相づちを打つのでさえも

いつも通りの買い物の荷物の重さが隣の不在にのしかかってる
あなたが使っていた部屋はまだ手付かずのままそこにある

あなたの残した不発弾
ふとした時に爆発してはまた傷口を開いてく
その痛みさえまだいとしくて
掘り返されるの待っているタイムカプセルみたいに思えた
埋めた憶えもないのにね

やさしくしたい時にしか
やさしくしてくれなかったね
好きだった
合わない靴で靴擦れをおこすあなたが
絆創膏を貼ってあげるわたし自身も

なきたい夜になかない
わたしにできる抵抗はそれだけでもういっぱいで
飲みこむことのできないまんま舌の上で溶け出した
365錠のカプセル

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