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【ファウチ研】”マスク着用は危険”発言と、イベルメクチン反対の謎

”マスク着用は危険”発言の謎

ファウチ博士とCDCのマスク・ポリシーをめぐるきな臭いドタバタ劇については以前、シェア(話題の英単語】”something fishy(なんか臭う)”:米国のマスク・ポリシー)させていただきました。この時にも紹介しましたが、ファウチ博士がマスク着用を反対する理由として述べたひと言「予期せぬ結果を招く懸念がある」がどうしても引っかかっていました。嘘まみれの印象しかないファウチ博士ですが、たまにポロッと重要な事実(例えば、ワクチン完了者もマスク着用は必須だったこと等)を言うことがあるからです。

いろいろ見ていたところ、下記の論文にたどり着きました。

Bacterial Pneumonia Caused Most Deaths in 1918 Influenza Pandemic (1918年のインフルエンザパンデミックでは細菌性肺炎による死亡者が最も多かった) *リンクは論文そのものではなく、論文の要約を示したCDCのサイト

2008年、ファウチ博士が共同執筆者として”The Journal of Infectious Diseases”に発表した論文で、「1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)の死因を分析したところ、ウイルスによる損傷に続いて起こった細菌性肺炎が大部分であった」というものです。

人間の皮膚の表面や口・鼻・喉・消化管の粘膜など、私たちの体のあらゆるところには、多数の細菌が住み着いていると言われています。その通常は鼻や喉に生息する細菌が、ウイルスによって気管支や肺を覆う細胞が破壊された際にできた経路を通って肺に侵入したことにより、細菌性肺炎が引き起こされたことが死につながったというのです。

マスクを長時間つけていると、口内の細菌がマスクに付着します(使用済みマスクの微生物汚染状況)。マスクの着用状況によっては、ウイルスの侵入対策に役に立たないどころか、ウイルスで弱った体に細菌が侵入する後押しすることにつながる(”予期せぬ結果を招く”)ことになるかもしれないーーーファウチ博士本人に確認する術はありませんので、推測するしかないのですが、おそらくこのことではないかと思います。

マスク着用の効果に関する研究は色々出ています。私は一定の効果があるという研究の方が納得がいっていますので、マスク着用義務化が解除されても引き続き、不特定多数が集まる屋内ではマスクを使用しています。ただ、ネガティブな意見も無視しているわけではなく、もったいないなと思っても、こまめに新しいものを使うようにしています。(とにかく”でかい”テキサスは、ソーシャルディスタンシングが取りやすい状況にあり、また、車での移動が基本ですので、日本ほどマスクが必要な場面がそもそもないため、「今日は5分しか使わなかったけど、仕方ない、捨てよう」みたいな感じです)。

論文の結論:パンデミック対策に抗生剤を備えよ

この論文を読んで、マスク着用は危険発言の謎が解消された気がしましたが、結論まで読むと新たな疑問点が生じてきました。同論文発表当時から、ファウチ博士はNIAIDに所属していましたから、彼の仕事は、感染症をいかに防ぐかという政策提言にあります。論文でも、「包括的なパンデミック対策には、新しい、あるいは改良された抗ウイルス剤の製造だけでなく、抗生物質や細菌ワクチンの備蓄も含めるべきである」としています。

抗生剤(既存薬)の承認に消極的である謎

ファウチ博士やCDCはとにかく旧薬の承認外使用と、新たな使用目的に関する承認を嫌がります。トランプ政権下で”オペレーション・ワープ・スピード”のプロジェクトが立ち上げられた時、トランプ大統領はすでに承認されている旧薬がコロナ治療に使えないか検討するように提言したものの、ファウチ博士が否定したとされています。この時にトランプ大統領が例としてあげたのがヒドロキシクロロキン(HCQ)でした。HCQはイベルメクチンと同じく、コロナに効果があるという科学者と、使用は危険だとする科学者が真っ二つに分かれている薬で、CDCやファウチ博士は、使用を猛反対する後者です。

HCQは中の国の共産党幹部が予防として使用していると、香港から亡命したウイルス科学者・閻麗夢さんが暴露していた薬です。そこからの情報なのかはわかりませんが、トランプ大統領は自身が予防薬として服用しているということも明かしていました。(閻博士は亡命当初の昨年夏、どのメディアも大きく取り上げることがなく、ラボ流出説が確実視されてきた今年になってやっと注目されるようになりました。近況では、警備されているはずの自宅が荒らされたり、命の危険が脅かされている状況にあるとのニュースもありました。)

イベルメクチンは、アフリカやアジア等の発展途上国で、コロナ患者が少なかったことで、コロナ治療薬としての研究が開始されたものです。インドで起こったパンデミックを収束させたのもイベルメクチンだったとされています。そもそもイベルメクチンは日本の大村智博士がノーベル賞を受賞した画期的な薬。今回も、北里大学が大村博士と一緒に開発したメルク社に、コロナ治療薬としての治験のサポートを依頼したようですが、「コロナ用には新薬を開発中」として断られたそうです。

世界各地の研究者らがイベルメクチンの有効性について訴えていますが、「途上国での治療例」「亜鉛も同時に服用している」等の理由をつけて否定されています。特にCDCらが強調しているのは、リアルワールドデータではなく、きちんとした治験で得られたデータで証明せよということです。

え? ワクチンが妊婦にも安全という説明の際に、リアルワールドデータで安全性が証明されているって言ってませんでした?

このダブルスタンダードぶりもどうかと思いますが、何より、ファウチ博士もその論文を掲載しているCDCも、共に”パンデミック対策に抗生物質や細菌ワクチンの備蓄が重要”という認識がある中、なぜ旧薬の承認に消極的なのか?備蓄と言っているくらいなので、新薬である必要はないはずです。新薬は画期的ですが、承認された薬であっても、長く使われている旧薬に比べて副作用が問題になります。FDAで承認された新薬222のうち、71(32.0%)が市場に出回った後に、重大な安全性の問題が生じたという研究(Postmarket Safety Events Among Novel Therapeutics Approved by the US Food and Drug Administration Between 2001 and 2010)もあります。

イベルメクチンやHCQに否定的な研究と肯定的な研究があるのは、処方する量や方法に違いがあるためという科学者もいます。だから、治験が重要というのは納得ができます。ではなぜ、製薬会社がサポートしないのか?それは既存薬は儲からないからです。ジェネリック薬がたくさん出ているというイベルメクチンは、1錠50円〜500円程度だと言われています。がん治療では1回3,000万円を超える治療薬が承認されている時代です。この程度の儲けのために、高額な投資をして治験を行う必要がないというのが製薬会社の考えなのでしょう。

ならば、なぜ公的機関がサポートしないのでしょうか?そもそも”オペレーション・ワープ・スピード”の対象はワクチンだけでなく、治療薬や検査も含まれていました。だからこそ、トランプ大統領がHCQ等既存薬の治験を提案したのだと思います。にもかかわらず、ファウチ博士はなぜそれを断ったのでしょうか?

イベルメクチン等の治療薬を使用している医師グループ(FLCCCやAASP)は同時に、早期治療により重症化も死亡も防げると主張しています。既存薬による効果的な治療法について、最前線で闘う医師らの共有が必要として、YouTubeでマニュアルを公開したピーター・マカロウ(Peter McCullough)博士は、「不正確な医療情報を流している」とされアカウントがバンされてしまったと言います。マカロウ博士は最近、議会でも早期治療の重要性を訴えた発言をしていましたが、その後、不可解な威を受けているそうです(マカロウ博士を応援するAASPのサイト)。

私は医師ではありませんので、これらの既存薬の有効性はわかりません。ただ、早期治療は絶対に必要だと思います。マカロウ博士は当初、コロナの初期症状がある患者に何の医療介入もせず、「悪くなったらきてください」という医療体制に疑問を感じたと言います。どの病気でも、悪くなる前に治療をするのが常識であり、なぜ最悪な状態になるまで放置するのか?っと。そこで既存薬を色々リサーチし、イベルメクチンを含む、5、6種類の薬を、症状に合わせて処方するようになり、これが奏功したとしています。さらに患者の状態によっては、処方薬を変えているそうです。がん治療等でも、1つの決まった薬があり、それを投与したら治療完了!というわけではなく、薬の効き方を見ながら、違う薬に変更したりするのだから、コロナ治療も同じようなアプローチをするのが当たり前ということも言われていました。これが誤った医療情報と判断されたマカロウ博士の意見です。どのあたりが広まると危険な誤情報なのか、是非とも知りたいところです。

イベルメクチンを巡っては、不可解なことが多すぎますので、別のコラムにまとめたいと思います。

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