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【はじめてのお金、その色はグレー。】実録!18歳ニートのはちゃめちゃ社会デビュー

#はじめてのお金コンテストに参加するために、今この編集画面を開いてます。

これですこれ


秒で「参加するー!」って決めたんですけど・・


いくら思い出そうとしても、ほっこりするようなはじめてのお金エピソードが浮かばない。


お金にまつわる話で、ポップに語れるものが思い出せずに、一旦逃げたんですよ、ええ。

タスク過多で無理とか、言い訳がダサいww


でもさ、一旦参加するー!って言っておいたうえに主催者である無職さんにリプまでいただいているのに、このままやっぱり書かないのはもったいない。(自意識過剰)

書けないような内容しかないって諦めかけた


というわけで、書きます。

ヨガの立木のポーズしながらめちゃめちゃ過去のエピソードを掘り起こしていたら、超短期バイトをした経験のフラッシュバックが。まじで記憶の彼方に飛ばしていたけど、おかげで思い出せました。

よし、これでいくー!!

ではでは、エッセイっぽく口調とトーンがかわりますが・・本編はこちら↓





大学なんて行きたくない!
フリーターで自由にお金を貯めて、
そこから自分のやりたいこと探しつつ自由な大人になるんだっ


お察しの通り偏差値低めの高校をとりあえず卒業した後のわたしは、こんなミジンコのような思考力で、社会にでた。


正確に言えば、社会にも出ていない。

じいちゃんちの裏の納屋の二階にあてがわれた、エアコンもない離れの小部屋のキティちゃんの掛けカバーがついたコタツの中で、薄っぺらいバイト情報誌を広げ「夢のようなフリーター生活」を送るための条件に合うバイト先を探していた。


すぐに見つからなかったので「・・あれ?」と思って、もう一巡した。


何度か読めば、見落としていたナイスなバイト先がぴょこっと見つかるような気がしたけど、見落としではなかった。


当初自分が設定していたバイト先に求める条件はたくさんあった。


・昼休みはしっかり1時間
・時給高め
・雇い主が優しい
・ヒマすぎず適度な仕事量
・知り合いに会いそうにない場所

これらの私的「働いてやってもいいよ」条件が次第にしぼんで、「うむ..この条件はあきらめるか..」なんて消去していたら、しまいには自分が用意していた「条件」が当てはまるようなバイト先なんて1つも残っていないということに気づいた。


そう、「働いてやってもいい」なんて考えのやつが働ける場所なんてひとつもなかったのである。


そもそも、直近の「街」に向かうバスの本数が1日に3~4本しかないような田舎で、時間やシフト条件もぴったりのバイトが都合よく見つかるはずもないことは、小学校低学年の子が考えても分かりそうなもんだけど、その時の私の思考能力は確実に小2以下。


今考えても「18でこの思考能力・・!」というのがバレて恥ずかしい。


だらだらとそのまま数日、数週間が過ぎ、親からの視線が少しずつ冷ややかになっていくのを察知した私は、ますます離れにこもった。


ニートのくせに、そういう部分だけは敏感に察知できた。


みかねたじいちゃんが、知り合いの知り合いのツテをたどり地元の瓶工場の短期バイトの見学の話をもってきてくれた。

しぬほど行きたくなかったけど、じいちゃんの顔を立てるためにも集団説明会みたいなものにだけ、参加した。

工場の敷地内にある、ザ・プレハブの待合室に入った途端に「ほら、だから言ったじゃんかよお」ともう一人の私から罵倒された。


「・・・この地域全体の「荒くれもの」が大集合するというのは、ここですか?」


私の後ろに続く参加者から、そんな声が聞こえた気がした。

登下校中に、駅の裏手あたりや、近寄りがたい喫茶店とかで見かけては気付いていないフリをして目をそらしていたような対象の人たち。・・を、全員集合させたみたいな空間だった。


人を見た目で判断してはいけませんよ?(気志團はだいすき♡)


このまま「まちがえました」って帰ってしまいたい。

でも、私の中にある1ミリの大人の成分がそれをギリギリ引き留めた。

【これも人生経験のうち、耐えるしか..!】

しばらくすると、真面目を絵にかいたような正社員の事務員さんが現れて、そのまま工場見学することになった。

私たちに割り振られる予定の業務は、目の前に流れてくる瓶に傷などがないかひたすら見つめることだという。

えぐい業務内容を説明しつつ、自分では確実に経験したことがないことだけは明らかな社員さんが「途中、定期的に飲み物休憩はございますよ」と、ニコニコ笑顔で丁寧に説明している様子がまたホラーすぎた。


「へえー」なんて答えている人達の行列の中でできるだけ目立たないようにうなだれながら、私は「お願いします神様、いい子になるんで早く帰らせてください」とひたすら唱え続けていた。

説明を受けただけで心身ともにヘトヘトで家に辿り着き、じいちゃんがいるリビングの窓の外から「じいちゃんごめん」とだけ叫ぶと、離れに駆け上がりそのまま13時間くらい、寝た。

寝過ぎたからか、昨日のことがショックすぎたのかは分からない。たぶんどっちもだけど、翌朝目が覚めても泥のように疲れていた。

コタツの上の、なまぬるくなった紅茶花伝を飲みながら、その味とは真逆の

【「社会」って甘くないぞ!!】

・・っていう現実を反芻する。


現実が冷たい水となって、これまた冷たいタイルを這いながら、じわじわと足先まで迫ってくるような気持ち悪さと恐怖を初めて実感しはじめ、ブルッとなった。

「まだまだこれから現実を突きつけていくからね・・♡」って、現実仮面(いまネーミングした社会の権化)が笑顔で迫ってきてる。


能天気に「フリーターでいけるっしょ、ははん」と言っていたつい数日前の私を、今日は別のステージに進んだ私が冷めた目で見降ろしていた。

しかしこの時点で私はまだ、1円も自分の力で稼げていない。


ただ工場見学に行って絶望して帰ってきて13時間寝ただけの、ニートだった。

切ない..


数日たったころ、いっしょに湯布院に卒業旅行に行ったともちゃんが、その時の写真を現像して持ってきてくれた。


写真の中の私は、これから始まる予定の夢のようなフリーター生活を前に、思い切り楽しそうな笑顔でレンタル自転車をこいでいる。


(ふっ…この時の私、若いわ)

まだ何も経験していないくせに、ニートの私は冷めた目で写真を眺めた。


まだ私が暇を持て余していることを察したともちゃんは

「あのさ、とりあえずどこでもいいならバイト先、紹介するよ。私が高校の時バイトしてたとこ。」

と言ってくれた。

まだまだ、正式に世の中をなめ腐っていた私は、ともちゃんの紹介先のバイトがさっきの条件を満たしている事を期待した。学習しない奴である。


・昼休みはしっかり1時間
・時給高め
・雇い主が優しい
・ヒマすぎず適度な仕事量
・知り合いに会いそうにない場所


これらの条件。

ちょっと聞いただけで、条件は当てはまらないことは判明した。


でも、とりえず何でもいいから親に対して「やってる感」を出したい一心で、ともちゃんのいうコンビニの面接に行くことにした。

バイト先のコンビニは、セブンでもファミマでもローソンでもなく、ファミリー経営の聞いたこともないような「個人マート」だった。(名前すら忘れた)

そして残念ながら?私が人生初の「お給料」をいただくことになるのは、この個人マートということになる。

なるべく家に近すぎない場所という条件だけぴったりだった。バイクで20分かかる隣町だったからだ。

でも肝心の個人マートは、友人から聞いた所在地を何度も確認してしまうほど、「ここですか?」感が否めない見た目だった。

こんなマートでレジ打ちしていることすら、隣町といえど知り合いに見られたくない。正直、ダサい。せめてセブンにすればよかった。

踵を返して帰ろうと思ったけど、紹介でありついた人生初のバイトということを思い出して、心の中でともちゃんに舌打ちした。


そこはオーナー夫婦が切り盛りする、8時から17時くらいまで経営している「マート」で、自宅で大量にゆでたゆで卵を1個50円で売っているような、なんだか【商魂たくましい】というキーワードがぴったりの店舗だった。


夕方からは2階が個人経営塾になり、オーナーはマートの店主から先生へ変貌するらしい。この塾には通いたくないな、なんて失礼な妄想もしてしまった。


面接のつもりで行ったのに、面接なんてなかった。


バイト初日からレジ番をするように言われたが、業務の詳細は一切伝えられず、


「とにかくさ!挨拶だけは腹から声出して!」

「基本はレジにいて、あとはなんとなくで!!」

と、一番困る指示出しをされた。


腹から声だけは出したくないと思っていた私だったけれど、雇い主がそういうなら今は従うしかない。

自分が思う最大の声量で「いらっしゃいませ」を言ってみた。

だけど、1日のうちに何度も「気持ちが足りない!」と怒られた。気持ちなんてないからそれはある意味当然だった。

やってくるお客は近所の常連さんといった感じで、私が大音量で挨拶したところで少し迷惑そうな顔をされるもんだから私の声はますますすぼんでいった。


数日いやいや働いていると、昼過ぎにオーナーが不穏な行動に移ることが分かってきた。


赤ちゃんをおんぶ紐で抱っこしながら品出しをする奥さんに「仕入れに行ってくる!」と告げてエプロンを外し、どこかへいそいそと出かけるのだ。

で、ものの15分くらいで、両手いっぱいのお弁当を掲げて戻って来ては、売り場に並べ、弁当のフタに油性ペンで何かを熱心に書いている。

こっそり見に行くと、それは近所のローソンのお弁当だった。

オーナーはローソンのロゴマークを雑に塗りつぶし、金額を書き換えて転売していた。

もちろんぼったくり価格である。

社会を知らなすぎる私ですら、「いやそれアウトでしょ」って一発で思った。けれど、オーナーには逆らえない。


なにせ私はまだ働き出して数日のぺーぺーフリーターなのである。


怪訝な顔をして弁当をレジに持ってくる工事現場のおじさんに対して、「全く自分は気付いていませんよ、バイトなんで!!」と心の中で叫び続けた。

ぼったくり転売の加担をしているような気持ちで、オーナーがマジックで書いた汚い数字をレジに打ち込んでお会計した。

何食わぬ顔で数日間ローソン弁当を転売していたオーナーだったが、それからまた数日たったころ、「いやー、ローソンにばれて、訴えるぞって怒られた!もう仕入れには行けんね」と、てへぺろ顔で奥さんに伝えていた。

てへぺろ顔なので、反省なんてこれっぽっちもしていない。


数日後、私はマートをやめた。


手渡しされた初のお給料が入っていたのが茶封筒だったのは、はっきりと覚えている。いくら入っていたのかは記憶にない。


本来なら飛び上がるほど嬉しいはずの「はじめてのお金」なんだろうけど、私はとにかくマートから1分でも早く離れたくて、挨拶もそこそこに飛び出してしまったので、じんわりと実感するような「お金の重み」が感じられなかった。

これを書いていてもまだ、じんわりが襲来しないのが悲しい。

そのお金で親に何かを買ったか?なんていう記憶すらない。たくさんの記憶が欠落してしまっている。

だけど、これがまさにリアルなわたしの「はじめてのお金」エピソード。

今ここでネタに昇華し、読んでいただけたことで良かったような気がする。

そして改めて思う。お金を稼ぐのって、しんどい。それを再確認して、今あらためて感謝できた。それだけで参加した価値があったな、ということで締めたい。

おひとりでも、「面白かったー」と言ってくださる方がいてくださったら嬉しいなあ。

こんなとこまで読んでいただきありがとうございました✨


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