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りぼんっ子じゃないのにりぼん投稿者だった私

人生初の単行本発売というイベントを控えテンションが上がってるので昔の投稿作を公開することにしました。
下手な上に古い為しばらくしたら恥ずかしくなると思うので期間限定です。
読みたい人はお早めにどうぞ。


こちらが私が生まれて初めて描いた漫画です。

なんと、実に18年前の作品となります。

初めて漫画を投稿してから単行本が出るまでに18年もかかった。

18年間ずっと描いて投稿していたというわけではなく、2008年〜2010年の間に5作、2018年に1作って感じではありますが。

2008年に生まれた子供は今年成人するってことですよね。恐ろしい!

多分好きな人はすぐピンとくると思うけど藤くん(バンプ)大好きだった頃に描いた漫画です。

というか

偶然にも、生まれて初めて描いた漫画の主人公と今描いてる漫画の主人公が黒髪眼鏡いじめられっ子ということでなんか共通点が多い!

しかも雪絵ちゃんは2008年の時点で中二なので2026年現在では大島さんと同じ32歳なんですよね!
これもすごい偶然!!!!!!
すべては仕組まれていたのでは!?と思うくらいすごい!!!!!
ここがやりすぎ都市伝説だったら「俺今鳥肌立ったわ」みたいな声が聞こえてきそう。

まあ現在の雪絵ちゃんは大島さんと違って黒い衝動とか抱えてないしスクールカウンセラーとかそういう立派な仕事についてそうな気がするけどね。

同じような孤独な生活を送ってる二人が片方は何か救いがあったことでその後の人生が全然違うことが想像できちゃうのって自分が作ったキャラながら面白いな〜。


で、ここからは投稿時代の事を書いていく。
そして謝りたい。



私はこの生まれて初めて描いた漫画で賞金を10万円ももらい担当までついた。
しかも若ければ若い程評価される漫画投稿界で若くないのに認められたということは、それだけものすごい才能があるのだと思ってしまった。
驕り高ぶり言語道断である。

2作目でデビュー一歩手前の佳作を取り、順調に見えたものの3作目でデビューを逃し、担当さんに枠取ってるのでその次の増刊号でデビューしましょうと言われ色んなネームを描いて5本くらい送るも全部没で、その号には間に合わないと判断された後は、もう何を描いてもOKが出なくなった。


今ならOKが出なかった理由はわかる。
私の枠がなくなったからだけではない。
私がりぼん読者ではなかったからだ。

本当に最低で恥ずかしい話なのだが、私はりぼんは自分の投稿作の発表が載ってる号しか買ってなかった。


というか、りぼんに限らずあまり少女漫画を読んでおらず少年漫画や青年漫画の方が好きだった。

特に投稿していた頃は一番面白いと思ってた漫画雑誌がスピリッツだった。その頃はウシジマくん、アイアムアヒーロー、おやすみプンプン、アフロ田中等すごかったので。
(そして現在私は何の因果か月刊の方だけどスピリッツで連載している。)

じゃあ何でその好きな少年漫画や青年漫画に挑戦しなかったのかと言われたら、少女漫画の方がハードルが低い気がしたからである。

その中でもりぼんは、なかよしやちゃおと違ってガチの少女漫画ではないサブカル寄りの作品を受け入れてくれそうな雰囲気があった。


痛キツイ投稿者である。

でも多分他にも同じ考えの投稿者や、画力がプロの水準だった故そのままうっかりデビューしてしまった漫画家がちらほらいたんだと思う。

槙ようこさんのイラスト集の座談会で村田真優さんが
「作者がりぼんを読んでない人の作品は、見ればすぐわかる」と仰られており、


わ た し で す


と、なった。


ごめんなさい。本当にごめんなさい。


でも投稿してる時にりぼんを読んで好きな漫画家さんができて、投稿をやめてからりぼんの漫画を買うようになり、遅れて無事にりぼんっ娘(中年)になりました。


閑話休題

何を描いてもOKが出なくなってた頃、ネームを送る度に担当さんを怒らせていた。

「ひどい。今までで一番ひどい。」
「読者の事を想像して描いてますか!?これを女児が読んで面白いと思いますか!?」
「毎月りぼん本誌買って読んでますか!?読んでませんよね!?この間PEACH-PIT先生と打ち合わせしたけどりぼんで描いてないのにりぼん本誌どころか増刊も買って新人の漫画まで全部チェックされてましたよ!僕だって仕事終わった後にネカフェに行って色んな漫画読んで研究してるんですよ!?」等……

しかし、こんだけ怒られても私は自分に何が足りないのかとか、何をすればいいのかをわかってなかった。
全然客観視とかできてなかった。

少女漫画の枠にとらわれない、青年漫画とロキノン系男子(志村正彦や木下理樹)が好きなのが私だもん!と思ってた。

痛すぎる。

PEACH-PITのせいで怒られた!!とも思った。

馬鹿にも程がある。


そんな感じで半年くらいやり取りしていたが、最終的に担当さんに


「今、恋してますか?
していない?
じゃあ過去には?
それもない?
ああ、それじゃあ少女漫画は無理ですよ(苦笑)」


と、言われてしまった。


痛いところを突かれて私は何も言えなかった。
「ア…エヒ…」と気持ち悪く笑うしかなかった。

しばらくしてから引導を渡されたのだと気づいた。喪女でも恋愛漫画描ける人はいると思うし。

同じ頃お母さんからも漫画家ごっこはもう辞めろ!ちゃんと働け!と言われたので担当さんにネームを送るのをやめた。

まあその後「よくも馬鹿にしてくれたな!ちくしょう!!喪女の限界妄想恋愛漫画喰らえ!!」って感じでリアルっぽいカップルものを描いて別マに投稿したらまた入賞して担当がついたので、なんだ〜やっぱり私には漫画の才能があるんだ〜担当がわかってないだけだったんだ〜とまた驕り高ぶってしまった。
別マの編集さんは電話してる時怖かったので結局その後一度もネームを送らずに終わった。名前も覚えていない。


そんな感じだったけど、
担当さんはその後も年一くらいで電話をくれた。りぼんから異動しても。
しかしそのつど私がネーム送る送る詐欺をして途絶えてしまう状態だった。

恋は雨上がりのようにとちーちゃんはちょっと足りないの話をした記憶があるのでそのくらいまでは連絡をとっていた。

ていうか今、「私の方がちーちゃんよりもっとしんどくなる漫画描けますよ(暗黒微笑)」と担当さんに宣った記憶が思い起こされてンワァァァァ!


なんかもう色々本当に担当さんには申し訳ないことをした。
謝りたいと思ったけどそもそも泡沫投稿者のことなど覚えていないか。


漫画を描くことも人とコミュニケーションを取ることもあの頃の私にはまだ早かったのだと思う。
もしあのままデビュー出来てたとしても絶対その後は続いてなかったし、多分ブログで2ちゃんねると交換日記して問題発言を繰り返して触れてはいけない人化してたような気がする。

若い方が素直で伸びしろがあるとは限らないのです。特性強い人はとくに。


でもあの時に漫画の描き方を教えてもらったから私は描き続けることができて今こうして単行本を出すことができた。


ありがとうございますと担当さんに伝えたい。


自分から連絡を取る勇気はないのでこのnoteが担当さんに届けばいいなと最後まで他力本願……


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