停電時、扇風機は何時間?ポータブル電源の選び方
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真夏の停電でエアコンが止まったとき、まず考えたいのが暑さ対策です。
※真夏の停電でエアコンが使えない夜の過ごし方については、こちらの記事でもまとめています。
まずは「寝る場所・水分・保冷剤・明かり」の基本を確認してから、扇風機やポータブル電源の容量を考えると分かりやすいです。
特に夜の停電では、部屋に熱がこもります。
寝苦しくなります。
水分補給も遅れやすくなります。
そんなときに頼りになるのが、扇風機です。
ただし、停電時に普通の扇風機を使うには電源が必要です。
充電式扇風機なら単体で使えますが、使える時間には限りがあります。
家庭用の扇風機を動かすなら、ポータブル電源が必要になる場合もあります。
では、停電時に扇風機は何時間くらい使えるのでしょうか。
結論からいうと、使える時間は
「ポータブル電源の容量」と「扇風機の消費電力」で決まります。
扇風機が何時間使えるかは計算できる
ポータブル電源で家電を使える時間は、ざっくり次の考え方で計算できます。
使用時間の目安 = ポータブル電源の容量Wh × 0.8 ÷ 扇風機の消費電力W
ここで大事なのは、容量のすべてをそのまま使えるわけではないことです。
ポータブル電源は、変換ロスや使用環境の影響があります。
そのため、実際には容量の8割前後で考えると現実的です。
例えば、300Whのポータブル電源で20Wの扇風機を使う場合。
300Wh × 0.8 ÷ 20W = 約12時間
つまり、条件が合えば一晩使える可能性があります。
ただし、これはあくまで目安です。
扇風機の風量、バッテリーの劣化、気温、同時に使う機器によって変わります。
扇風機の消費電力で使用時間は大きく変わる
扇風機といっても、消費電力は機種によって違います。
小型のUSB扇風機。
充電式の卓上扇風機。
家庭用のリビング扇風機。
サーキュレーター。
同じ「風を送る道具」でも、必要な電力はかなり違います。
目安としては、次のように考えると分かりやすいです。
・小型USB扇風機:5W前後
・充電式の卓上扇風機:5〜15W前後
・家庭用扇風機:20〜40W前後
・サーキュレーター:20〜50W前後
例えば、500Whクラスのポータブル電源がある場合。
5Wの小型扇風機なら、かなり長時間使える可能性があります。
20Wの扇風機なら、一晩から翌日まで使える可能性があります。
40Wの扇風機だと、使える時間は短くなります。
つまり、停電時に長く使いたいなら、
「大きな扇風機を強風で使う」より、
「消費電力の少ない扇風機を弱〜中風で使う」方が現実的です。
容量別の使用時間の目安

ここでは、扇風機の消費電力を20Wとして考えます。
300Whクラスなら、
300Wh × 0.8 ÷ 20W = 約12時間。
500Whクラスなら、
500Wh × 0.8 ÷ 20W = 約20時間。
700Whクラスなら、
700Wh × 0.8 ÷ 20W = 約28時間。
1000Whクラスなら、
1000Wh × 0.8 ÷ 20W = 約40時間。
数字だけ見ると、500Whでも十分に感じるかもしれません。
でも、停電時は扇風機だけを使うとは限りません。
スマホを充電する。
LEDランタンを使う。
モバイルバッテリーを充電する。
ラジオや小型家電を使う。
こうした使い方をすると、扇風機だけに使える時間は短くなります。
だから、容量選びでは
「扇風機だけで何時間使えるか」ではなく、
「停電時に何を一緒に使いたいか」を考えることが大切です。
※停電時は、扇風機だけでなくスマホ充電の備えも欠かせません。
情報収集や家族との連絡にスマホを使うため、モバイルバッテリーの準備も一緒に確認しておくと安心です。
真夏の停電なら最低限ほしい容量
結論として、スマホ充電とLEDランタンが中心なら、まずは大容量モバイルバッテリーでも備えられます。
でも、扇風機を一晩使いたいなら、300Wh以上のポータブル電源があると安心感が出ます。
家族で使う。
停電が長引く可能性がある。
扇風機、ライト、スマホ充電を同時に使いたい。
小さな子どもや高齢の家族がいる。
こうした家庭なら、500Whクラス以上を検討してもよいと思います。
さらに、夏の台風や長時間停電まで考えるなら、700Wh〜1000Whクラスも選択肢になります。
ただし、いきなり大容量を買えばよいというわけではありません。
容量が大きいほど価格も上がります。
本体も重くなります。
置き場所も必要になります。
だから、最初に考えるべきなのは容量ではなく、使い道です。
※扇風機を一晩使いたいなら、まずは300Wh〜500Whクラスのポータブル電源が候補になります。
スマホ充電やLEDランタンも一緒に使うなら、少し余裕を見て選ぶと安心です。
ポータブル電源を選ぶときの5つのポイント
ポータブル電源を選ぶときは、次の5つを確認しておくと失敗しにくいです。
1つ目は、容量です。
扇風機を一晩使いたいなら、300Wh以上が一つの目安になります。
家族で複数の機器を使うなら、500Wh以上も検討したいところです。
2つ目は、出力です。
使いたい扇風機や家電の消費電力に対応しているかを確認します。
スマホやLEDライトだけなら小型でも足りますが、家電を使うなら出力に余裕が必要です。
3つ目は、重さです。
災害時に動かせないほど重いと、使い勝手が悪くなります。
特に高齢の家族が使う場合は、容量だけでなく持ち運びやすさも大事です。
4つ目は、充電方法です。
家庭用コンセントだけでなく、車から充電できるタイプやソーラーパネル対応のものもあります。
停電が長引く場合は、再充電の方法があるかどうかも重要です。
5つ目は、普段使いできるかどうかです。
キャンプ、車中泊、庭作業、ベランダ作業などで使えるなら、非常時だけの道具になりません。
普段から使い慣れておくことで、停電時にも落ち着いて使えます。

充電式扇風機とポータブル電源、どちらを先に買う?
最初にそろえるなら、私は充電式扇風機からでもよいと思います。
理由は、価格が比較的手ごろで、普段使いもしやすいからです。
寝室。
キッチン。
洗面所。
キャンプ。
車内。
ベランダ。
こうした場所で使えるので、無駄になりにくいです。
ただし、充電式扇風機だけでは長時間停電に弱いです。
バッテリーが切れたら終わりです。
そこで、次の段階としてポータブル電源を検討します。
まずは充電式扇風機。
次にモバイルバッテリー。
その次にポータブル電源。
この順番なら、無理なく備えを増やせます。
ポータブル電源でエアコンは使える?
ここは誤解しやすいところです。
ポータブル電源があれば、エアコンも使えると思う人がいるかもしれません。
でも、家庭用エアコンを長時間動かすには、かなり大きな容量と出力が必要です。
一般的な小型ポータブル電源で、エアコンを長時間使うのは現実的ではありません。
真夏の停電対策としては、まず
「エアコンを動かす」よりも、
「扇風機・水分・保冷剤・寝る場所の工夫で体への負担を減らす」
と考えた方が現実的です。
ポータブル電源は万能ではありません。
でも、スマホ、LEDランタン、扇風機を動かせるだけでも、停電時の安心感はかなり変わります。
キャンプ道具としても使えるものを選ぶ
防災用品は、買っただけで押し入れに入れてしまうと、いざという時に使えないことがあります。
その点、キャンプでも使えるポータブル電源や充電式扇風機は相性がいいです。
キャンプで使う。
車中泊で使う。
庭で使う。
停電時にも使う。
このように普段から使っていれば、操作にも慣れます。
バッテリー残量の確認も習慣になります。
どれくらい使えるかも体感できます。
防災×キャンプのよいところは、
「楽しく使っている道具が、非常時にも役立つ」ことです。
非常時だけの道具ではなく、普段から使える道具を選ぶ。
これが、長く続けやすい備えになります。
まとめ|扇風機を何時間使いたいかで容量を選ぶ
停電時に扇風機が何時間使えるかは、
ポータブル電源の容量と扇風機の消費電力で変わります。
目安は、
ポータブル電源の容量Wh × 0.8 ÷ 消費電力W。
20Wの扇風機なら、
300Whで約12時間。
500Whで約20時間。
700Whで約28時間。
1000Whで約40時間。
もちろん、これは扇風機だけを使った場合の目安です。
実際には、スマホ充電やLEDランタンにも電気を使います。
そのため、家族で使うなら少し余裕を見ておくと安心です。
※停電の夜は、扇風機だけでなく明かりの確保も大切です。
ランタン・懐中電灯・ヘッドライトの使い分けを知っておくと、夜の停電でも動きやすくなります。
真夏の停電対策では、いきなり大きなポータブル電源を買う必要はありません。
まずは、
充電式扇風機。
モバイルバッテリー。
LEDランタン。
水分と保冷剤。
ここから始めて、必要に応じてポータブル電源を検討する。
この順番が現実的です。
停電の夜に、少しでも涼しく、少しでも安心して過ごすために。
自分の家では扇風機を何時間使いたいのか、そこから容量選びを考えてみてください。
※長時間停電まで考えるなら、ソーラーパネル対応モデルも選択肢になります。ただし、まずは容量・重さ・使いたい家電を確認してから検討するのがおすすめです。
参考情報
・環境省「エアコンが使用できないときの熱中症対策」
・経済産業省「2026年度夏季の電力需給対策を取りまとめました」2026年5月20日公表
・Jackery Japan「ポータブル電源で家電を使える時間は?使用時間の計算方法」2026年1月22日公開
・EcoFlow Japan「ポータブル電源の持ち時間の計算方法は?」2025年12月11日公開
