Photo by
chocho3
慌て者 #葉篇詩
今から三十年以上前
息子が生まれた日
予定日より二週間早くこの世に飛び出した
丁度庭のハナミズキが咲き始め
まだ少し肌寒かった
まだまだ産まれないと思っていたので
その少し前に父と母と三人で鎌倉へ散策をした
妊婦のくせに身のこなしが軽く北鎌倉から鎌倉の街を歩いて回る
その数日後、息子は慌て者のようにやってくる
初産のなのに大きな浴槽の中にはお湯がたまらないうちに飛び出そうとする
助産師の先生には
「もういきまない」と言われていた
えっ…どういうこと
普通なら「いきみなさい」と言われるはずなのに
経産婦の人は浴槽にお湯が溜まらない内に産まれた人はいたそうだが、初産では私が初めてだった
「氣の通りがいいのね」と助産師の先生は淡々と言われる
私は既におやさまの元に通っていた
その助産院の方々も目に見えない世界を求めていた
出産する妊婦さんにもおやさまの元に通っている人がいて、息子より少し前の同じ日に産まれている
やっぱりどうやら呼ばれたらしい
その後には母乳マッサージもケアしてくれた助産院
懐かしい、今はもう先生も彼の世に旅立っていない
毎年思い出す
ハナミズキが咲く頃に
三年後、二男の出産時には
「あの記録はまだ破られていないから」と長男の出産の速さを語り継がれていると聞かされる
cofumiさん、#葉篇詩を書かせていただきました。
よろしくお願いします🙇
ちなみに出産は水中出産でした🐟
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします。