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kazumaogiso
内緒の話し
もう一人、知り合いがお師匠さんに弟子入りをすると聞かされる
お師匠さんはどうやらその人をお猿コンビのお稽古に入れたいらしい
えっ、ここに入るの…?
むっちゃんにその話しをすると難色を示す
新しく入る人がどうのという訳ではないらしい
お師匠さんと三人のお稽古が楽しすぎるから、三人だけの時間を大切にしたいというむっちゃんの思いは良く分かる
あの楽しい雰囲気は三人にしか出せないから
「かなちゃんと二人だけのお稽古がいい」
むっちゃんは私にはっきり言う
私だってお猿コンビの楽しさは分かっている
そこに全く雰囲気の違う人が入ると違ったお稽古の空気になるから
もしかして…
お師匠さんは今のお稽古の雰囲気を少し掻き回してみたいのだろうか
お師匠さんは人たらし
自然に人が寄って来る
新しくお弟子になる人もお師匠さんが大好きだ
以前にはお社さんから表千家を習っていたが
やさしいお社さんの許可を得て、裏千家のお師匠さんのお稽古に通うことになるようだ
また私に違う風が吹くのだろうか
私の道も少し変わるのだろうか
いつまでも同じことは続かない
気づいたら、私にもむっちゃんという可愛い妹弟子ができていた
お稽古はいつも笑いが絶え間なく、過ぎてゆく
前のことはどうなるか分からない
ただ今よりももっと良くなるばかりだと思いたい
まだもう少し、むっちゃんと二人だけのお稽古になれぱいいのにな…
むっちゃんの気持ちが落ち着くまでは
それくらいは待ってくれるよね
ところがお師匠さんは次のむっちゃんと私のお稽古にその人を呼んだらしい
その人からは都合が合わないので来られないとお師匠さんから聞かされる
私は心の中で「あゝ、よかった、助かった」と感じていた
私もむっちゃんと同じ、変わることへの拒否反応を示しているのだろう
本当は…
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