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ギリシャ旅行記10/ギリシャの犬と猫


ギリシャはどこの街にもワンニャンがた~くさん。
サービスエリアにも、ホテルの前にも、レストランにもいる。
不思議なんだけど、飼われてる感じじゃない。
だけど人懐こく、小ぎれい。
ワンコとニャンコはたいてい仲良く一緒にいて、誰もケンカしない。
糞尿が散らかってるってこともない。
誰がお世話してるんだろう?


博物館を出たらワンニャンが観光客を癒していた

ワンコは大型犬が多い。仔馬くらい大きい子もたくさんいる。
みんな利発そうなお顔をしていて、人を襲ったりはしないけど、犬が嫌いな人は怖いかも?

これがギリシャの犬猫のあり方なんだよ、と言われたら、観光客の身にはどうしようもないんだけど、私は結構つらかった。
だって、みんなおうちがないんだもん。
冬の寒空の下で、ニャンコたちが寒そうに身を寄せ合って団子になってるのを見るのはつらかった。
車にひかれている大型犬もいた。
日本でも、家の中に閉じ込められて虐待を受けている子もいるかもしれない。
それに比べたら、外を自由に歩き回れるのはいいのかもしれない。
だけどなあ…。
あったかいおうちで、パートナーの人間と意思を通わせながら暮らすのが、現代の犬猫の幸せだと思うのです、私は。
ギリシャは大好きだけど、ワンニャンの福祉の点では賛同できませんでしたね。


デルフィの彼のことをずっと考えている

デルフィの街で、朝日を見ようとホテルを出たら、大きなワンコがいた。
堂々たる体格、知的な顔立ち。とてもハンサム。
「おはよう、一緒に行く?」と手を差し出したら、前足でタッチしてくれた。
ちょっとよろけるくらい、力が強い。
東の丘を目指してテクテク歩く。
一緒に行ってくれるのかと思ったら、私を置いて、どんどん先へ。
彼には何か目的があるらしい。
街はずれの丘の上で、私は朝日を待って待機する。
彼は道路の真ん中にいる。何かを待っている。
ごはんをくれる人が来るのだろうか?
街の外から、車が走ってきた。
「ワンワンワンワン!!!」
驚くような大声を上げ、彼は車に向かっていく。
危ない!
ぶつかりそうになりながら、車と並走し、車が去ってしまうと、また元の場所に戻る。
また、街の外から車が来た。
「ワンワンワンワン!!!」
何かを必死に訴える声。車を追いかけるが、車は行ってしまう。
街の方から来る車には、見向きもしない。
街の外から来る車にだけ、彼は吠えかかる。
朝日が昇り、明るくなる頃、彼は街へと帰って行った。

想像にすぎないが、彼は、街の外から来た車から、捨てられたのではないだろうか。
それからずっと、毎日、同じ時間に、同じ方向から来る車に、主人を探しているのではないだろうか。
「ぼくはここだよ! 連れて帰ってよ!」と。
別の場所で、車にひかれて亡くなっている大型犬を見た。
あの子も同じように、車の中の誰かを探していたのかもしれない。

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