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耳障害の青年が銀閣寺へ――沈んだ美の破壊衝動 第4回配信 第三章【住職の顔と友の離脱】

「第三章:商売熱心な住職と、唯一の友の失踪(しっそう)」

暮らし始めて分かったのは、銀閣寺が観光拝観料(はいかんりょう)を収益源(しゅうえきげん)に回し、商工会や政治家と連携している事実。

住職は裏では「観光客をもっと呼んで稼(かせ)がねば」と言い、華やかな料亭(りょうてい)にも通っているらしい。

耳障害の私には詳しい話を拾えず漠然(ばくぜん)とした不信を覚える。

そんななか、若い僧・西村と出会い、耳障害を気遣(きづか)う彼の存在に救われる。

苔庭の掃除を一緒にこなし、「ここで質素な美を守りたい」と語り合うが、住職の金への執着(しゅうちゃく)や外界の喧騒(けんそう)は止まず、やがて西村は突然消える。

机上(きじょう)に残された「もう耐えられない」との手紙に打ちのめされ、私は耳障害の孤独(こどく)を一層(いっそう)深める。

怒りと絶望(ぜつぼう)が、破壊衝動(はかいしょうどう)へと私を駆(か)り立てるのだ。

続く。


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