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「老」の文字は使わない。

という方針 を、
60~80歳を対象とする
女性誌「ハルメク」の編集長である
山岡朝子さんは掲げる。
「シニア」という言葉も使わない
(先月の「日本経済新聞」朝刊)。

        

私も、
例えば一般人の映像を見ながら
軽々しく
「おばあちゃん」
「おじいちゃん」と言ったり、

街散策番組などで、
「おばあちゃん」
「おじいちゃん」と
声をかける
タレントの言葉と、
そこに隠された差別意識が、
とても気になっていた。


自分自身がその年代になったからだろうが、
年々、感覚が若くなっている
60代~70代にとって、
自らがそう呼ばれることに抵抗感が
あるのは容易に想像がつく。

山岡さんが編集長に就任してから
「ハルメク」の発行部数が3倍の約46万部になった
根底には、
「老」に抵抗感があるという声に対応した
姿勢もあたっとか。

■看過されるエイジハラスメント

“ハラスメント”ブームと言ってよい
昨今の流れに乗るつもりは全くないのだが、
例えば60代がスマホ操作で苦労している場面や
苦労している話を聞くと、
半ば馬鹿にしたように笑うのも失礼で、

女子に「髪切った?」と言うのをセクハラと
認識しているのは、
単にルール化されているからに過ぎず、
言われた相手の気持ちを考える、
という
基本的な配慮はなかったのだなと分かる
(「髪切った?」と質問できる間柄はあると思うが)。

生涯現役などと言うのなら、
もっとしっかりと、
“シルバー”世代の姿を、その心を見つめるべきだ。




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