ガイジンとタッグを組める日本人が成功する時代。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:これから日本人が移民とタッグを組んで仕事をする機会が増えるだろう。今日登場するインド人の話は実話で、理想的な日本人とのタッグチームである。僕もガイジンといいタッグを組めるかな。でも移民のかなしみもそこに垣間見える。トップ画はhttps://number.bunshun.jp/articles/-/855403?page=1
日本人とインド人の見事な連携
東京駅のとある回転すし店、そこは大将が円卓レーンの中央に陣取りお寿司を握りながら、待っているお客の様子も見て、ホールの店員の動きもチェック、眼の前のお客さんの相手もするといった、究極のワンオペみたいなお寿司屋さんなんです。
大将の片腕がホールの支配人のインド人、名前をチーマーさんと言うんですが、この二人の息がすごくあってるんです。
大将が「チーマー、あと5人さん案内できるか?」というと間髪入れずに「5名様ご案内ぃー」とチーマーさんが返します。
二人は今店で何が起こっていて、次にどういうアクションを取ったらいいのかについて同じ考えを持っているのです。
日本人とインド人の名タッグチーム、まさに昭和プロレスを代表する、インドの猛虎タイガー・ジェット・シンと金髪狼・上田馬之助の悪だけど素晴らしいコンビネーションを彷彿とさせます。

エモすぎインド人
実は、この店、半年ぶりの訪問なんですよ。
東京駅の地下街はその店の他にも、何件か寿司屋があり、僕はその間、浮気をしていたというわけなのです。(笑)
でもやっぱりいごごちのよさは、この店だなと思い直して、久しぶりの訪問だったのですが、びっくりしたのは、チーマーが僕を見つけるやいなや抱きついてきて、涙を流さんばかりに「待ってたよ!何処行ってた!」と感情をあらわにしたことです。
週一で2年くらい通っており、チーマーさんとは、いつも笑顔で会話をしていてたから、もちろん知らない仲ではありません。
僕は、彼の抱擁に、彼の抱えているものを感じたのです。
それは、彼のエモさが日本人に通じてないんじゃないか、という直感でした。
とにかく彼は笑顔でお客に話しかけ、外国人の客もすぐ国籍を把握し、韓国語で、フランス語で、英語で声をかけ席に案内、その親切で気が利く対応は日本人にない感性を感じざるをえません。
元気で親切でひとなつっこい、彼のホスピタリティは、では、受け入れられているのでしょうか。
僕の観察では「そうともいえない」です。
多くの日本人は、彼の元気な接客、フランクな話しかけ、笑顔の接客に対して表面は笑顔を返しますが、内心の「もう、ほっといて」が透けて見えるのです。
チーマーが涙を流さんばかりに、僕を抱きしめたのは、僕が欧米で「チーマー流」のもてなしに慣れ親しんでいて、彼のマイウエイな接遇を心から楽しんでいたからではないか、僕はそうにらんだのです・・てまた勝手な感じ方ですね。
エモい外国人は好きですか?
みなさんも、外国に行くと必ずチーマーさんに遭遇しますよね。
たしかに、チーマーみたいな人は特に欧米では珍しくないと思います。
でも、きのう久しぶりに行ったその店で、チーマーが元気なフレンドリーをある複数の日本人客に爆発させていたら、引かれていました。
チーマーさんが見せた、寂しそうな横顔の残像が今日もまだ僕の脳裏から消えません。
僕を抱きしめたあのやけに強い抱擁と、この残像がオーバーラップしている気がしてならないのです。
愛、だったらこまるけど(笑)
野呂 一郎
清和大学教授
