ビートたけし「100回の稽古より1回の舞台」の意味がわかった。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:結局マーケティングとは「面白くすること」だ。しかし、現在進行系で動いている状況で「面白い」物を創り出すのは、至難の業だ。準備と意識がそれを可能にするのではないだろうか。
「面白い」とは何か
今回のABEMA出演で強く感じたのは、「面白くしなければならない」ということです。
もちろん、そんなことは誰も言わないし、言われません。
でも実際に出演者になって、電話で打ち合わせをしたり、関係者と会って詳細を詰めたりすると、「面白くしなければならない」、という自然の圧力ともいうべき空気が伝わってくるのです。
もちろん、面白いという意味は、いろいろです。
時として専門的な知見やオーソドックスな正論だって、面白いのうちでしょう。
笑い、も面白いに入ると思います。
異論反論も、そうです。
表現の仕方、話し手の身振り手振り、表情なども、面白いを構成する大事な要素になります。
やり取りもそうですね、時として司会とゲストが口論になったり、も面白いに入ると思います。
面白さに真剣な現場
昨日申し上げたように、番組の関係者すべてが、出演者の情報を共有する中で、出てくるかもしれないアドリブも読めて、番組を成功させたいという共通のゴールを持っていれば、自然に面白いものができると考えます。
しかし、いちばん大事なのは、出演者が「面白くしなければならない」という意識を持つことではないでしょうか。
もちろんプロデューサーは、面白い番組のために最適な演者をピックアップしているはずですから、出演者はそんなことを気にしなくてもいいのかもしれませんが。
しかし、実際に出演者になって、今気になるのは、
「俺は面白いことを言ったのか。
もっと違うトピックを話せばよかった、もっとわかりやすい簡潔な言葉を使えなかったのか。
口をもっとしっかり開いて話せば、聞き取りやすかったのに。
服はもっとカジュアルのほうが、番組の性格に合ってたんじゃないか・・」
などと、「面白さ」が足りなかったことの反省だらけです。
テレビ番組に限りませんが、お金を取ってお客さんに観ていただくサービスは、ビジネスなのです。
ビジネスの成功は、それに関わるすべての人が、そのプロジェクトに適切な価値をつける、という意識を持つことではないでしょうか。
テレビ番組の場合、ありていに言えばそれは「面白くする」ことです。
舞台は稽古に勝る
今回、身体でテレビというものを体験し、「面白さ」とは、まだまだ開拓できる、そう思ったのです。
それは、実際に体験してみないと実感がわかないことも、わかりました。
ビートたけしが、こんなことを言ったそうです。
これは非公式なもので、正確な文言ではなく、ネットにも書いてないかもしれませんが、本当のことだと聞いています。
「何百回稽古しても、一回舞台を経験することには、遠く及ばない」。

本当にそうだと感じました。
舞台とは、テレビで言えば生中継の討論会、でしょう。
視聴者や関係者、他の出演者との、リアルタイムでのバトル、です。
やはり、本当の実戦を体験しないと、身にしみる教訓や反省は持てないのだな、そう気付いた次第なのです。
たけしの言葉の意味がよくわかりました。
いい経験をしたと思っています。
野呂一郎
清和大学教授
