宅配業者の「見守りサービスでない見守り」(感動)
午前10時すぎ。玄関のチャイムが鳴った。
カメラを見ると、いつも配達に来てくれる宅配業者のおじさんだ。
「あれ?今日の配達、夕方指定のはずだけど。まあ、いるから受け取っちゃおう」
いつもはこの時間は実家で母の介護やら掃除やらをしているのだが、今日は朝から買い物を頼まれたので、スーパーに行って、自宅に寄ったところだった(ちゃっかり自分が食べたいおやつも買ったから(笑)。
「はーい」
ドアを開けると、「早いですけど、いいですか?」と尋ねられた。
玄関まで来ておいて「駄目です」って人はいないでしょうに、と内心笑ってしまったが、
「もちろんです」
と答えた。すると、思ってもいなかった言葉が返ってきた。
「あの、隣の家のおばあちゃん、大丈夫ですか?」
「隣?」
私の家の両隣に、家がある。片方は、私の実家。もう片方は、私の叔母が住んでいる。
母のことだろうか、それとも、反対側の隣側だろうか?
叔母は一人暮らしをしていて、最近めっきり弱ってきたので、私の従姉が週に何度か様子を見に来ているようだ。近所の買い物も、従姉が連れて行っていると言っていた。「hanaちゃん、たまに、気にかけてくれたらありがたいよ。」と、従姉に言われていることもあり、一日に数回、外から様子を見ている。昼なのにカーテンがしまったままになっていないかな?夕方なのに布団や洗濯物が干したままになっていないかな?など、本当に「心配り程度」だが。
宅配のおじさんは続けた。
「あの、こっち側の」
おじさんが指したのは、叔母の家だった。
「何かありましたか?」
「今、一人で外を歩いていらっしゃったから。」
「ありがとうございます。見てきますね。」
おじさんが帰った後、様子を見に行ってみた。
叔母は敷地の中で、庭の草取りをしているようだった。
大丈夫そうだな、と思い、私は家に戻った。
宅配業者のおじさんが気にかけてくれて、私に伝えてくれたことが嬉しかった。
業者さんにとってはお金が発生しない(儲からない)サービス。何なら時間をとられてしまうサービスだ。
働く人が、これぐらい「小さな気配り」ができたら、世界はもっともっと暖かくなるだろう。
お年寄りが一人暮らしをしていると、何かと心細いに違いないが、気にかけてくれる人がいる、というのは、ありがたい。
宅配業者の「見守りサービスでない見守り」に感動した。
ちなみに。
今日我が家に届いたのは、友人からの誕生日プレゼントだった。ありがとう!

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