先生方へのミカタレター(36)三者面談で「緊張して縮こまらない!」初めての先生がすぐに使える対話安定化のコツ
現場で頑張る先生方へ、元教員の私から、週末にお届けする「ミカタレター」。
今日も、先生方の「見方」のヒントになったら、そして、頑張る先生方の「味方」になれたら、嬉しいです。

先生方、今週もお疲れさまでした。
そろそろ、学期末の三者面談の頃だと思います。
三者面談。
先生方にとっては、本当に気苦労の絶えない期間ですよね。
言葉遣い。
ちょっとした仕草や態度。
伝える情報の正確性。
質問に自信をもって答えられるか。
時間通りに始めて、時間通りに終えられるか。
気を配ることが多すぎて、私も一日6~7件の面談で、くたくたに疲れていたことを記憶しています。
保護者との「二者面談(個別面談)」と違い、生徒も同席する三者面談です。
生徒も自分を見ているんですよね。
私も、「保護者を前にした瞬間、『緊張して縮こまっている先生』にならないように、いつも通りにやらなくちゃ。」と思っていました。
経験年数の少ない頃には、特に緊張しましたね・・・。
三者面談で最も大切なのは、『生徒と保護者が安心できる空間』を作ることです。
そこで、今日は「初めての三者面談に臨む担任の先生」に向けて、すぐ実践できる、ちょっとした面談のコツを書いていこうと思います。
(1)まず、最初のひとこと
保護者と生徒が教室に入ってきたら、とりあえず「こんにちは、お疲れ様です(ごくろうさまです)。どうぞ(座ってください)。」と声をかけましょう。
保護者が座ってから自分も座ります。
寒い日には、「寒い中ありがとうございます」、雨の日は「雨の中ありがとうございます」などと声をかけるのもいいですね。
(2)今日の面談の流れを伝える
例えば、
「今日は、お子さんの学校での様子をまずお伝えして、その後、おうちでのお子さんの様子をうかがおうと思います。〇〇さん(生徒)にも質問することもありますから、リラックスして答えてくださいね。」
「最後に、長期休業の過ごし方の注意点や、来学期の行事予定についてお知らせします。」
「20分程の短い時間ですが、有意義な時間になりますよう、よろしくお願いします。」
という感じです。
保護者も生徒も、流れがわかって安心すると思います。
(実は、保護者も生徒も「緊張している」という人が多いようです。)
ちなみに、私は例えば面談予定が20分刻みだったら、実質の面談時間は5分短くして、15分間にしていました。
なぜなら、話したことをメモをとって整理しておかないと、忘れてしまうからというのと、水分補給もしたいからです。
そして、必ず伝えなければならないことは「必要に応じて、面談中にメモをとらせていただきます」ということ。
保護者によっては、「この先生、何を書いているんだろう?」と不安に思われる方もいらっしゃいます。
だから、私はメモをするときには、その都度「忘れないように、メモさせていただきますね」と伝えていました。
(3)学校での様子を伝える際には、一方通行にならないように
まず、学校での様子を一通り伝えた後、生徒には、
「この行事のときは、どんなことを頑張っていたのかな?」
「部活動、よく頑張っていると聞いたけど、今の目標は?」
保護者には、
「この行事のとき、お子さんはおうちでどんな様子でしたか?(疲れていましたか?など具体的に聞いてもいい)」
「部活動を頑張っているお子さんに、おうちではどんな言葉かけをしているんですか?」
などと、プラスの質問を1~2個します。(あまり長くなると予定時間で終わらないので、さっと切り上げることも必要です。)
生徒の言葉が印象に残ったら、「すごいね、頑張ってるんだね、かっこいい。ちょっと、メモしておいていいかな?」などと聞きます。大抵の生徒は誇らしげに「はい。」と言ってくれて、隣にいる保護者も笑顔になります。
保護者の言葉が素晴らしかったら、「お母さんの今の言葉、とっても素敵だから、メモとっていいですか?」と笑顔でききます。メモをとっている間にちらっと親子を見ると、なんとなく目で会話をしていることも(笑)。ちょっと、場が和みます。
(4)家での様子をうかがうときには、傾聴の姿勢で
保護者に「最近、〇〇さんのおうちでの生活に変わりはありましたか?」のように尋ねます。
変化があれば、生徒にも「夜更かし気味なのかな?睡眠時間はどれぐらい?」などと尋ねます。
気を付けなければいけないことは、そこで「親子喧嘩」が始まらないようにすることです。
保護者が子どもに対して明らかに不満がある様子であれば「おうちではそういうこともあるんですね・・・この場では時間がないから、明日以降、お子さんの生活がよくなるように、学校で話をすることにしますね。」と、スパッと切り上げる方がいいです。
そして忘れずにメモをしておき、翌日には相談時間をとりましょう。もちろん翌日に時間がとれないこともありますので、そんな場合は、一声かけるだけでも大丈夫です。「昨日の話、面談期間が終わったら、話そう。来週になるけど、いいかな。」のように。)
子どもを前にして、わざわざ保護者が子どもの不満を言うということは、「先生からも何とか言ってください」というサインであることが多いです。
「対応しますよ」という姿勢でお話ししましょう。
(5)紙に書いてあることは、重要ポイントだけをピックアップして話す
「長期休業の過ごし方」「来学期の予定」などは、学校で統一したものが配布されると思います。
渡して「見ておいてください」では、多くの保護者は読みません。
なので、たとえば「長期休業の過ごし方」であれば、「外出時の注意」や「SNSトラブル予防について」などの重要ポイントは、2~3つにしぼって伝えます。
「来学期の予定」であれば、「弁当持参になるとき」「休日だが登校日になるときと、振替休業日」「保護者に来校を願いたい日」を伝えます。なぜこの3つを伝えるかと言うと、保護者が仕事を休まなければならない可能性があったり、急な買い物が必要になったりする可能性があったりするからです。
保護者の立場で考えたら「それ、早く教えてほしかった、2か月前には知りたかった。」ということもありますからね。
(6)面談の最後には見送りを
「これで、三者面談は終わりですが、何かご質問等はございますか?」と尋ね、特になければ終了になります。
「本日はありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。」と言うと、保護者が立ち上がると思いますので、自分も立ちます。
ドアまで送り、笑顔で「ありがとうございました。」と再度言います。
廊下に次の保護者が来ていた場合には、「準備をしますのでもう少しだけお待ちください。」と伝えます。
あわてて迎え入れてしまうと、資料の準備を忘れたり、前の面談のメモが机上に出したままになっていたりするので、落ち着いて対応しましょう。
教室に戻って次の生徒の分の資料を用意したり、気になったことをメモしたり、水分補給をしたりします。
落ち着いたら、廊下にいる次の保護者に声をかけます。
こんな流れです。
初めて三者面談をする担任の先生、きっととても緊張されると思います。
「自分一人で対応するのは不安だ」と思うかもしれませんが、教室にいるのは先生一人でも、学校には管理職の先生もいらっしゃいますし、学年には他の先生もいらっしゃると思います。
その場でわからないことは「後日お返事します。」と伝えたり、緊急性があるときにはインターホンで職員室に連絡をしたりすればよいのです。
一人で頑張ろうとしないことが大切です。
三者面談は、今まで知らなかった生徒の意外な一面がわかったり、保護者の我が子への愛情を知ったりと、「発見」の時間になることも多いです。
先生方にも、有意義な時間になると思います。
面談を通して、生徒と保護者には安心感を、自分には学びを得ることができたらいいですね。

今週の「ミカタレター」、いかがでしたか?
読んでいただき、ありがとうございました。
来週も、先生方が学校で充実した時間を過ごせますように、応援しております。
では、また週末にお会いしましょう。
~「ミカタレター、年末年始のお休みのお知らせ~
毎週金曜日に発行している「ミカタレター」ですが、年内は12月26日(金)を最終に、1月2日はお休みをいただいて、年始は1月9日から発行します。
※授業で使える自作の教材をご紹介しています。最近は「進学先選択についてのワークシート」が一番人気です。
※ココナラで先生方に向けた「7日間の交換ノート」のサービスをしています。交換ノート風に、チャットで先生方のお話をうかがって、もやもやや悩みが解決するように応援しています。今回の「三者面談」についても、より詳しくアドバイスできますので、是非ご利用ください。
※もっと気軽な「5往復チャット」もあります。ご都合がいいときに気楽にやりとりできます。
いいなと思ったら応援しよう!
記事を気に入っていただけたら、次への期待も込めてチップで背中を押してもらえると嬉しいです🙌