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先生方へのミカタレター(29)授業は小さな「まとまり」に~特別支援学級での取り組み~

現場で頑張る先生方へ、元教員の私から、週末にお届けする「ミカタレター」。
今日も、先生方の「見方」のヒントになったら、そして、頑張る先生方の「味方」になれたら、嬉しいです。


先生方、今週もお疲れさまでした。

先生方は、特別支援学級での授業を担当されていますか?

よく先生方から聞くのが「特別支援学級の授業が、50分もたないんです」という言葉です。

特に「5教科」の授業で、そうお感じになるようです。
 
これには意味が2つあるように思います。

1つは、「生徒の集中力が50分続かなくて、途中で飽きて離席したり、教室から出て行ってしまったりする」という場合。

もう1つは、「先生方の準備が足りなくて、30分ぐらいで準備した教材が終わってしまう」という場合です。

「50分の授業にどのように緩急をつけて、生徒達が楽しく、そして集中して取り組めるか」というのが、授業づくりの面白さでもあり、大変さでもありますよね。

今日は、私が特別支援学級の授業をどのように構成してきたか、ご紹介します。



「50分同じ姿勢で勉強し続ける」というのは、余程好きな教科でないと難しいと思います。

好きな教科であっても、同じ姿勢でいるのは疲れますし、集中が切れることもあります。

大人でもそうですから、生徒達は当然でしょう。

さらに、特別支援学級の生徒達は、普通学級での一斉授業が難しい(実態に合わない)から、特別支援学級での『個に応じた指導』を求めて来ています

どうすれば、「個に応じた指導」ができるか・・・。

どうすれば、「50分」という時間を効果的に使えるか・・・。

いろいろやってみて、私が最終的に落ち着いたのは、「1時間の授業を3~4つの内容に区切って行う」ことでした。 

今回は「国語」に特化して、話を進めていこうと思います。
(他の教科にも応用できますので、参考にしていただければと思います。)



私は、50分を下のように区切りました。

・音読(10分)・・・各自声に出して練習、発表する、友達の発表を聞く
・語彙力アップトレーニング(10分)・・・敬語、ことわざ、四字熟語など
・漢字練習(10~15分)・・・各自で行う、生徒によっては「5問テスト」なども行う
・「テーマ学習」(簡単な文書やチラシ・パンフレットの読み取り、日記、作文、会話練習、聞き取りなど)(15~20分)

私が一時間の授業で行っていたこと

4つに区切ることが多かったですが、「テーマ学習」をじっくりやりたいときには、音読か語彙力アップトレーニングのどちらかを削ったこともありました。

「読む」「書く」「聞く」「話す」ができて、国語力が上がる

なぜいくつもの活動を一時間の授業で行っていたかと言うと、「読む」「書く」「聞く」「話す」の言語活動の四技能を全て取り入れることで、国語力を上げたいからです。

まず、音読です。
授業を、誰もが取り組みやすい「読む」からスタートします。
誰も取り残さない」「自分に合った音読練習」で、個に応じた指導につながります。
声が出てきて、教室内も活気づきます。
小さな声で読む生徒もいます。もちろんそれでOKです。
大切なのは声の大きさではなく、文を最後まではっきり読むことです。

次の「語彙力アップトレーニング」は、主に「聞く」「話す」が中心です。例えば
・ことわざや四字熟語の前半部分を教師が言うのを聞く→後半部分を生徒が答える(話す)
・カードに書いてある丁寧語を見て(聞いて)、敬語に言い換える(話す)
・シチュエーション(例:職員室で、〇〇先生に用事があることを伝える)を見て(聞いて)、場に合ったセリフを考えて話す
といった活動です。
クイズのように出題することで、生徒達はクイズ番組の回答者の気分で楽しく答えている様子でした。
(私自身も、クイズの司会者のような気持ちで出題していました(笑)。)

そして定番の「漢字練習」。これは「書く」が中心になります。
生徒は自分の学習進度に合った漢字を学習していきます。
学習ツールとしては、タブレットのアプリを使う生徒、パソコンで正しい漢字変換になるように選ぶ練習をする生徒もいれば、ノートや練習用紙に書く生徒もいます。
手段も内容も個々に合ったものを準備することで、生徒達も自分のペースで学習を進めることができます。

最後の「テーマ学習」は、「書く」「読む」が多かったですが、「聞く」「話す」も取り入れていました。
いくつか例を出しますと、
・高等学校のパンフレットを読み、書いてある内容を表にまとめる
・作文練習
・自治体の防災無線を聞いて、内容をメモする(実際は原稿を教師が読み上げる)
・運動会や文化祭の案内状を作る
・インタビュー練習をする(高校入試の面接を意識して、聞かれたことに答える練習)
このような感じで行いました。
もちろん、中学校の教科書の題材も、できる範囲で扱いました。

授業を区切って行う良さ

まず、生徒が飽きないことです。「もうこんな時間?」と言われることが多かったほど、いろいろやっているうちに、あっという間に時間が過ぎていきます。

つまり、生徒が授業に集中できるようになってくるのです。

集中していますから、覚えられることが増え、知識が少しずつ身につきます

知識がつけば、自信が持てるようになります

他にも、流れがわかりやすいので授業が安定する(次は何をやるの?という不安がない)という良さもあります。

活動の切り替え時にはキッチンタイマーを使って、区切りを明確にしていました。

メリハリのある授業が作れると思います。



どうでしたか?
先生方の実践のヒントになるものはありましたか?

ここで出てきた様々な工夫については、今後少しずつ「オリジナル教材・ワークシート」マガジンに追加していきます。
よかったらフォローしてお待ちくださいね!



今週の「ミカタレター」、いかがでしたか?

読んでいただき、ありがとうございました。

来週も、先生方が学校で充実した時間を過ごせますように、応援しております。

では、また週末にお会いしましょう。


※授業で使える自作の教材をご紹介しています。最近は「進学先選択についてのワークシート」が一番人気です。

※ココナラで先生方に向けた「7日間の交換ノート」のサービスをしています。交換ノート風に、チャットで先生方のお話をうかがって、もやもやや悩みが解決するように応援しています。




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hana✽子育て&教員のマインドサポーター 記事を気に入っていただけたら、次への期待も込めてチップで背中を押してもらえると嬉しいです🙌