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怖いの裏に隠された面白さ🤣

落語の面白さに目覚めた小学校時代のお話。

※落語「饅頭こわい」のネタバレが含まれますのでご注意ください


日本のお家芸のひとつ「落語らくご」。聞いたり見たことがある方はどのくらいおられるでしょうか。

まだ知らないよという方がもしいたら、このnoteを読んだあとでぜひ一度落語の世界に足を踏み入れてみてください。日本の笑いの奥深さを知ることができて幸せな気分になれます。


私が落語に触れたのは小学生2年生くらいのとき。両親が家のステレオで大音量で落語をよくかけていて笑っていたので「何がそんなに面白いの?」と聞いたら、「まぁ聞いてごらん」とひとつのカセットテープを渡されました。

それが桂枝雀が演じる伝統落語「饅頭こわい」です。

そして落語とは👇のようなものです。

落語らくごは江戸時代の日本で成立し、現在まで伝承されている伝統的な話芸の一種
・最後に「落ち(サゲ)」がつくことをひとつの特徴としてきた経緯があり、「落としばなし」略して「はなし」ともいう
・「はなし」は「話」または「噺」とも表記する
・都市に人口が集積することによって市民・大衆のための芸能として成立した
・成立当時はさまざまな人が演じたが、現在はそれを職業とする落語家によって演じられることが多い
・能楽や歌舞伎など他の伝統芸能と異なり、衣装や道具、音曲に頼ることは比較的少なく、ひとりで何役も演じ、語りのほかは身振り・手振りのみで物語を進め、また扇子や手拭を使ってあらゆるものを表現する

落語(Wikipedia)より

あ、カセットテープ知らない人も多いかな、少し説明を。形はこんなやつ。

カセットテープ(オリジナルサイト

これに音声が録音されて音楽や落語などが販売されていました。今でも中古の本屋さんに行けばカセットテープが販売されているのを見ることができるかもしれません。

これを再生するのがカセットデッキ。今のポータブルCDデッキなどと同じように簡単なカセットデッキからステレオコンポに含まれるそれまで多彩なモデルが販売されていました。

カセットデッキ(イメージ)


親から渡された桂枝雀氏の「饅頭こわい」を早速カセットデッキでかけて聞いてみると、ライブ収録だったからリアルで会場のお客さんの笑いが入っているんですね。小学生なりに楽しそうなことは理解できました。

しかし笑いのポイントがわからない。何が面白いかもわからない。

まだ小学生には早かったのでしょうか。そんな気持ちで親に「どこが面白いの?」を連発して説明は受けたけど、なかなかしっくりきませんでした。

タイトルの「饅頭こわい」も、なんでこわいのに面白いのか?が理解できなかった(笑)。でも伝統落語だからと何度も説明をうけて、そういうものかーと思っていました。ただ、ところどころの面白さは理解できたから、笑えるポイントが来たら思いっ気り笑うという楽しみ方をしていましたね。


時は流れ大学生になったころ、家の整理をしているとそのカセットテープが出てきたので「懐かしいな~」ってなって、すっかり古びてしまったカセットデッキを引っ張り出してきてもう一度聞いてみたんです。

そしたら饅頭こわいってそういうことか~、やっとわかった。

みんなで集まってよもやま話しているとき
みんなで「怖いものはなにか」を言い合うことになり
臆病で怖がりの性格のひとりの若者が自分が怖いのは饅頭だと打ち明けた
それを聞いたまわりの悪友たちがいろんなところから饅頭をかき集め
ひとりでぽつんとその若者が居る御堂に投げ込んだ
若者が投げ込まれた「自分が怖いと言っていた饅頭」に囲まれ泡を吹く
それを見て悪友たちは楽しむはず…だった…が
御堂の中からなんかむしゃむしゃ音がしだした
果たしてその若者は何をしていたのか?
「饅頭こわい」の本当の意味とは?

落語「饅頭こわい」の概要


この若者は悪友たちに「臆病で怖がりの性格」を演じ、饅頭がこわいと打ち明け、悪友に饅頭を投げ入れさせ、饅頭をゲットして自分が食べるという流れだったんです(笑)。「こわいと言ったらお前らは必ずそれを持ってくると見た!」という頓智が効いている。

そして最後のオチが素晴らしい。

本当は好きだった饅頭をたらふく食べた若者は、

あ~次はあつ~いお茶がいっぱい。こわい🤣


この意味を知ったとき、人を笑わせる落語の凄さと素晴らしさ、そして随所に含まれた伏線を回収しつつ見事なオチにつなげて納得の笑いの落としどころに連れて行ってくれる。これこそ落語のホンモノを見た気がしました。

そしてそれ(ホンモノ)を小学生だった私に迷わず最初に教えてくれた両親に本当に感謝しました。やっぱりホンモノには最初に触れておくべきなんでしょうね。あとでその意味がわかったときの「頭の中で点が線になる瞬間」の感覚がとても新鮮で感動的でした。

笑いのツボがわからなかった小学生時代でしたが、のちに分かった大きな笑いのツボ。ツボの大きさも時間が育ててくれたのかもしれませんね。


そして大学生活に慣れたころ私は、悪友にある誘いを受けました。

なぁ、一緒に落ち研に入らないか?

ふと誘われた言葉

私はそのときの言葉を「落ち武者研究会」と盛大なる勘違いをし、悪友の誘いを全力で拒否しました(本当は落語研究会)。そのときに心の中では

落ち研はこわい(*´▽`*)

マジでこわいと思っていた、私のオチ

と思っていました(笑)(笑)(笑)

悪友にそれがばれると盛大に笑われて、そこからこの話は何かあれば蒸し返されるテッパンネタになってしまいました(笑)。


落語。おもしろいですよ。みなさまもぜひ聞いてみてください。

日本の伝統文化といえば堅苦しく感じますが、人が人を笑わせる原点のひとつでもあるので、これに触れないで生きていくにはもったいないくらいのエンタメコンテンツです😊。

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