なぜ僕ら夫婦のクローゼットは、気づくとユニクロで埋まるのか?|地政学部
🌍 ユニクロの見え方が、今日からちょっと変わる
「とりあえず、ユニクロでいいか」
この一言、人生で何回言ったのだろう。笑
冬の朝。
夫婦でクローゼットを開けて、少し考え込む。
「……これ、俺のヒートテックだっけ?
それとも君の?」
色は黒、サイズも似ている。
タグを見るまで分からない。
気づけば、
夫婦そろって
上も下もインナーも、だいたいユニクロ。
誰かに強制されたわけでもない。
ファッションに無頓着なわけでもない。
でも、生活の中心に、自然とユニクロがいる。
この感覚、きっとあなたにもあると思う。
今日はこの「当たり前」を、
地政学的な視点で、ちゃんと解きほぐしてみたい。
実は僕、大学時代ユニクロで働いていました
少しだけ、個人的な話をさせてください。
僕、大学生のとき、ユニクロでアルバイトをしていました。
当時、採用倍率はかなり高く、8人に1人。
語学が少し得意だったこと、そして面接で
「卒業論文のテーマをユニクロにしたい」と話したこと。
それが印象に残ったのか、
配属されたのは銀座の大型店でした。
あの「+J(ジル・サンダー)」の現場にいた
ちょうどその頃、
ユニクロは🇩🇪*ジル・サンダーとのコラボ「+J」*を展開していました。
いわゆる、事件です。
・ハイブランドとの協業
・世界同時展開
・東京(銀座)とパリが、ほぼ同時にオープン
現場は、正直めちゃくちゃ大変でした。
でも、今振り返ると、
あれは完璧に設計された作戦でした。
結果として、
売上は「勝ち負け」という言葉は適切じゃないけれど、パリより銀座のほうが数字を出した。
あのとき僕は、
知らず知らずのうちに
巨大な戦略の末端に立っていました。
🌏ここから、地政学的な話をします。
ここでようやく、地政学です。
地政学は国家の位置関係の話だけではなく、
“構造で世界を見る”ためのレンズです。
だから僕らは、国家を見るときと同じレンズで、
企業も、生活も、クローゼットも読み解ける。
ユニクロは、
これを企業レベルで
7つの階層に積み上げていました。
UNIQLOを動かす、7つの階層
01|世界観(Vision)
「服を変え、常識を変え、世界を変える」
ユニクロが目指したのは、
「おしゃれ」ではありません。
・迷わない
・毎日使える
・誰の生活にも必要
生活の前提になる服、服をインフラにする。
この思想が、すべての頂点にあります。
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02|政策(Policy)
LifeWear(究極の普段着)
世界観をルールにすると、こうなる。
・流行を追いすぎない
・誰にでも似合う
・高品質で、手に取りやすい
だから、夫婦の服が混ざる。
それでいいし、それが正解。
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03|大戦略(Grand Strategy)
全部、自分たちでやる(SPA)
企画・製造・販売を一気通貫で持つ。
地味だけど、圧倒的に強い。
これが、
価格・品質・供給の安定を生みました。
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04|軍事戦略(Military Strategy)
トレンドでは戦わない
ユニクロが取りにいったのは、
・無地T
・ヒートテック
・ジーンズ
流行という不安定な戦場を避け、
定番という広大な陣地を占領した。
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05|作戦(Operations)
素材 × 世界同時
東レと組み、素材を開発する。
できたら、世界の中心で一斉展開。
+Jの同時オープンは、
この階層の完成形でした。
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06|戦術(Tactics)
現場のすべて
・棚の積み方
・動線
・スタッフの動き
僕が銀座で必死にやっていたことは、全部ここ。
上の戦略を実現するための、
具体的な手段です。
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07|技術(Technology)
ヒートテックという発明
最下層にあるのは、
圧倒的な素材技術。
これがあるから、
7階層は崩れません。
構造は、一本の線になる
世界観から、ヒートテックの一本の繊維まで
全部、つながっている。
だから僕らのクローゼットは静かに占領され、
「とりあえずユニクロ」で生活が成立してしまう。
ヒートテックを着る朝に
次にヒートテックを着るとき、
ちょっとだけ思い出してください。
「あ、今
7階層の技術(07)を着て、
7階層の世界観(01)に包まれてるな」
なんて暖かいんだって。
そう思えたら、
あなたはもう“ただの消費者”じゃない。
世界を構造で見る、
地政学部の部員です。
正解はいらない。
構造が見えれば、
クローゼットは今日も静かに、ユニクロで回っている。
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note地政学部|主宰
