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草刈りを手伝ったら、「一員」になれた気がした。

シェアハウスの住人とお昼ごはんを食べに出かけたら、キャンプ場を経営しているイケおじに遭遇した。彼は「今から草刈りに行く」と言い、隣を歩いていた住人はなぜか「手伝いますよ」と申し出た。

手伝う……??
私は「なんで!??」とテンパった。今から草刈りに行く人にかける言葉は「暑いのに大変ですね〜」か「うわ〜、おつかれ様です」の2択ではないのか。

私にとっての今日は、4連勤明けの貴重な休日であった。やりたいことがわんさかある。…いや、わんさかは言い過ぎかもしれないけど、エアコンの効いた涼しい部屋でひきこもっていたかった。少なくとも、草を刈りたい気分ではない。それで咄嗟に「私は帰りますけどね!」というポーズをとってしまった。

これはもう反射で。フットワークの重い人間あるあるなのだけど、あらゆる誘いに対して、一旦は断る姿勢を取ってしまうものなのだ。帰る!帰るぞ!私は帰る!!!!

しかし同時に、「こういう誘いについて行ってなんぼでしょ!」と思っている自分もいた。こういった不意のお誘いに思考を挟まず「行きまーす!」と言える人に対して、私はちょっとした憧れを抱いている。そして「地域とのつながりをつくれる人」というのは、こういう時にノンタイムで「行きまーす!」が言える人なのではないだろうか。

私は常々「居場所づくりがしたい」だの「地域おこし協力隊になりたい」だの言っているくせに、地域の人からの誘いに乗らないというのは、いかがなものか。思想の真逆をいっている気がした。

絶対について行くべきである。
そういうわけで、今日は半日草刈りをして過ごした。

垣根にまとわりついた雑草のツルを鎌で切り、表面をヘッジトリマーで綺麗に切り揃えるという作業をした。イケおじにお昼ごはんをご馳走になったので「飯に報いよう!」という気持ちが湧き、私は俄かにやる気スイッチが入った。

誰かと食べるご飯はおいしい🍚

そして、やり始めてみると
私は草刈りがめちゃ上手かった。

これが↑
こうなった↑

こんな風に真っ直ぐ生垣を切り揃えられるのは、私か、庭師くらいだと思う。上手い!上手すぎる!!心の中で自画自賛しながら作業した。

整っていく垣根を見るのは、大変気持ちが良かった。電動草刈機で雑草を刈っているイケおじたちは、バッテリーを充電するために30分おきに戻ってきた。私たちはその度にポカリを飲んで休憩して、雑談。「いやー、おつかれ様です!」と言い合って、たった半日でグッと仲良くなれた気がした。

だいたいの場合、私は団体行動の際「ここにいて良いのか」「私は必要な存在なのか」という疑問が湧くのだけど、草刈りの最中はそんなことを考えずに済んだ。私は私に任された範囲の草刈りを担当するためにここにいて良いはずだし、少なからず役に立てていることが目に見えて確認できて、とても落ち着いた。「一員」の中に入れるのはなかなか気分が良い。

作業後。みんなで温泉に行った。シェアハウスにはシャワーしかないから、うれしくて。閉館までの1時間、ゆっくり浸かって珈琲牛乳を飲んで帰った。

イケおじは「今日はありがとう」と言って、お給料を支払ってくれた。田舎のこういう作業はタダ働きだと思っていたのだけど、「労働の搾取はしたくない」というのが彼のポリシーらしかった。イケおじは、やはりイケおじであった。

私は、また誘ってくださいと言って帰った。
お世辞ではなく、また声をかけてほしいなーと本心で思った。

一員になれるのは気持ちがいい。
本当は、私も誰かを巻き込んで「一員」に迎え入れる側になりたいと考えている。もしかしたらそれは、私の柄ではないのかもしれないけど。

とりあえずは「草刈りに行く」と言う人に対して「手伝いますよ」と言える身軽さは見習いたい。そして、手伝いの申し出に対して「そんな、悪いよ」と遠慮するのではなく、「お給料出すからね」と言って気持ちよく手伝ってもらえる環境を整える大人に、私もなれたらいい。なんて思った。

2026年7月21日(火)の日記とする

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