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思考/読書「七姫物語(全6巻)」

 高野和さん著「七姫物語(全6巻) 」読みました。
 第9回 電撃ゲーム小説大賞<金賞>(現:電撃小説大賞)受賞作品です。

 大陸の片隅、「東和」と呼ばれる国の七つの主要都市が、先王の子としてそれぞれ姫を擁立し、正当性を主張し争う物語です。


 主人公は孤児の少女で、七宮カセンで擁立された「空澄姫(空姫)」、姫としての立場を離れたら「カラカラ」。
 彼女を擁立したのは年齢不詳の武人「テン・フオウ」将軍とその軍師「トエル・タウ」。
 少女を護衛する少年「ヒカゲ」と、「空澄姫(空姫)」を支える一人の女性「衣装役」。


 それぞれの都市の姫も魅力的なキャラクターです。

 幼い少女の視点を主に描かれるため、「これは何?」と言った疑問がすっと共感しやすいです。
 一人の少女の世界を見たい、という純粋な姿、出会い、生き方が描かれています。

 ちなみに刀や槍、馬といった原始的な世界観です。
 人の欲や組織の腐敗も描かれます(サラッとですが)。
 なんだかんだで、最後は丸く収まる物語です。

 それぞれの姫の苦悩や葛藤も描かれていますが、読書後の印象は軽く、透明感を感じる作品でした。

 6巻では、紙の文庫では未収録だった物語も収録されており、「衣装役」、「テン・フオウ」と「トエル・タウ」を含めた前日譚です。
 読んだことがないものでしたので、楽しく読ませていただきました。


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