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“育児も自分の人生も楽しめる身体づくり”産後ママのための運動教室『mkc for Mom』誕生の背景

子どもからシニアまで、幅広い年齢層に向けてウェルネス事業を手がけるmariness。

2025年10月からは、スポーツ関節クリニックを手がけるMTXと手を組み、子どもに運動の楽しさを伝える運動教室「mariness kids club(mkc)」を運営していますが、実はこのmkcではママ向けプログラム「mkc for Mom」も提供しており、出産を経験した身体を整えるサポートをしています。

今回は、整形外科専門医、MTXスポーツ関節クリニック院長・阿多由梨加と、同クリニック理学療法士・猿田奈央、MARINESS株式会社 ディレクター・竹脇まりなに、マタニティ動画とmkc for Mom誕生背景から、クラス運営への想い、今後の展望について聞きました!


1.マタニティ向けコンテンツ誕生の背景

ーーまずはマタニティ向けの運動動画を発信することになった経緯を教えてください。

まりな:私に子どもが生まれたのがきっかけです。2022年に妊娠が分かったのですが、当時はマタニティに関する知識はフィットネストレーナーが勉強する一般的なものしかなく、妊婦さんや産後のママがどういう運動ができるのか詳しくありませんでした。
実際に自分が妊娠すると、やっていい運動・やってはいけない運動、やれる運動・やれない運動があるなかで、なにをやったらいいのかわからないし、ちょっと怖いというのもあって、どういう運動をするか迷ったんです。

そんなときにマタニティフィットネス協会に動画を監修いただけることになり、妊娠中に妊婦さん向けの動画をYouTubeで投稿していました。
私もフィットネスインストラクターという肩書きはあるもののという肩書きはあるものの、マタニティという専門的な分野で専門の方々と一緒にコンテンツ作りができるというのはすごく安心感があり、視聴者の方々にも喜んでいただけるということを実感しました。

ーーYouTubeにはMTXが監修した出産後のママ向け動画も投稿されていますが、MTXとタッグを組んだきっかけはどういうものだったのでしょうか。

まりな:出産後は産後の運動に悩まれる方も多いんです。
骨盤はガタガタでお腹は出ているのに、産褥期の2ヶ月間は安静といわれるので、なにをしていいかわからない。
それで、産前だけでなく産後の運動動画も専門家の方に監修してもらおうという話になり、MTXにお願いすることになりました。

MTXとは2023年から、YouTubeの一般向け、主にシニア向けの運動動画と、竹脇陸のインスタグラムで投稿している宅トレコンテンツの監修をお願いしていたんです。
MTXには理学療法士の方々がいて、アスリートを直接指導するノウハウを持っていらっしゃるので、いろいろアドバイスを受けながら、一般の方に分かりやすいように発信していこうと、一緒に取り組みはじめたのがきっかけでした。
そこから子どもが生まれたことでママ向けのコンテンツもやっていきたいと、女性の整形外科医の阿多先生と理学療法士の猿田先生と一緒に動画を作りはじめ、いまに至ります。

▲MTX監修のママ向け運動動画


2.mkc for Mom誕生の経緯

--阿多先生は整形外科医としてご活躍されていますが、ママ領域に興味を持ったきっかけを教えていただけますか?

阿多:医師になってから子ども病院で働いていたので、小児を診る機会はあっても産後ママの身体の変化や不調に向き合う機会はほとんどありませんでした。
それが2人目を出産した後に、いきなり坐骨神経痛を発症し、骨盤がガタガタになって歩けなくなるという経験して、「どういうこと?」と思いました。自分が整形外科の医師でありながら、産後の身体についてこんなにも知らなかったのかと衝撃を受けました。

坐骨神経痛や腰痛は整形外科としてよく診る疾患ですが、産後に出たということは妊娠・出産と関係があるのに、整形外科医としてなぜ起こったかがわからなかったんです。
そこで妊娠で姿勢が変わることや出産時に骨盤低筋が損傷すること、腹直筋離開になるなど、自分の身体になにが起こっているのかを初めて学びました。同時に、「これは整形外科医であり、女性でもある自分が発信していかなければならない」と強く感じました。

ちょうどその頃、MTXとは別のクリニックで、ウィメンズヘルスに力を入れている理学療法士の猿田先生と一緒に働いていました。
猿田とは、産後の腰痛や骨盤の不安定感、骨盤底筋のトラブルなどに対して、どのような評価や治療、リハビリが必要なのかをよく話し合っていました。

そうした話を重ねるうちに、「産後の身体の不調に悩む女性は多いのに、きちんと相談できる場所がまだ少ない」と感じるようになり、「医師である私と、理学療法士である猿田の2人で、この分野に本気で取り組んでいこう」と考え、立ち上げることにしました。

ーー阿多先生と猿田先生との出会いでマリネスの産後のママ向け動画が誕生しましたが、ここからどのようにmkc for Momが誕生したのでしょうか。

まりな:マリネスとMTXで立ち上げたmkcはキッズから始まりましたが、mkcに子どもを連れてくるお母さんたちは、クリニックに行くほどでもないけど、なにかしらの身体の課題や悩みを抱えている方々が多くいます。
mkcでせっかくキッズのスタジオを作ったのであれば、別の時間帯でママ向けのプログラムもできたらいいんじゃないかというのがきっかけでした。

マリネスはフィットネスインストラクターチームなので、医療知識はない。
それがMTXと組むことで、妊娠中や産後という身体にとってすごく特殊な期間に、医療従事者に直接身体の悩みを相談でき、且つ運動する場所を提供できるというのはmkcの大きなメリットだと思います。

阿多:MTXはスポーツクリニックですが、私自身に産後の不調を経験したこともあり、以前から「女性の痛みに寄り添う診療をしていきたい」という思いがありました。
整形外科医の中で女性医師は全体の5%ほどと少なく、だからこそ、女性特有の身体の悩みや痛みを相談しやすい場をつくりたいと考えていました。ただ、その思いはあっても、具体的にどのような形で取り組めばよいのか、方向性を決めきれずにいました。
そんなタイミングで、ちょうどマリネスとの取り組みが始まることになりました。そこで、「これなら私と猿田先生が本当にやりたかったことを形にできるかもしれない」と感じ、とても嬉しかったです。



3.mkc for Mom 運営への想い

ーーそれぞれの経験と想いが詰まったmkc for Momですが、猿田先生は運営するうえで大切にしていることはありますか?

猿田:マリネスのミッション『健康を通じて、もっと自分を好きになる。』は、mkcにおいては「運動を通じて、もっと自分を好きになる」だと解釈しています。
ママクラスはまさにそういう場所で、クラスでは能動的に動いていただく。もちろんトレーニングを通して身体が強くなったり体力が上がったりしますが、動くとすっきりして、気持ちも上がるんですよね。
私は普段、医療機関クリニックで働いていますが、mkcは医療機関ではないので、「楽しかった」「スッキリした」というポジティブなものを少しでも持って帰ってもらいたい。
そういう場所を作りたいなと思いながらやっています。

まりな:mkc for Momは、“育児も自分の人生も楽しめる、身体づくりをする場所”だと思っています。
妊娠・出産を経験すると、なにかしら身体の悩みが出てくるので、身体的にはマイナスなんです。
だからまずはゼロに戻していかないと、疲れて子どもと全然遊べないみたいなことになる。
大概のママは、そういった子どもと付き合えない自分というのが嫌だと思うんです。

お仕事されている女性も多いなかで、両立するには体力がいるし、育児も自分の人生も身体がガタガタだったら楽しめない。
課題を明らかにしてゼロに戻せば、また違うフェーズで運動やスポーツに取り組んだり、子どもと一緒に身体を動かすなどアクティブになれるはずなんです。
ママクラスは課題が未解決のまま、ずっと苦しんでいるママたちが育児と自分の人生を楽しむために、身体をつくる場所として運営していければいいなと思います。

ーークラスを作り、運営するにあたって、課題や壁はありますか?

猿田:ママさんはお子さんが急に熱を出したとか、家を出る時間に洋服を汚しちゃったとか常にバタバタしているので、決まった時間に決まった場所に来るのが大変なんですよね。
mkcはリアルで運動できるというプラス面はありますが、そこが同時に障壁の部分でもあり、そこをどう解決していくかが課題です。

それでも一緒に運動をすることで、ママの身体にとってプラスになる場を作っていきたいので、マリネスのYouTubeと連動させ、来てくださった方にはどの動画のエクササイズがおおすすめかというフィードバックもするようにしています。
リアルな場と自宅のリビングをうまく組み合わせ、頻度を含め一人ひとりに合ったスタイルでサービスを届けていきたいと考えています。

ーーマリネスのなかで循環しているんですね。来ていただいたお客様に継続していただけるよう、工夫されていることはありますか?

猿田先生:個別のフィードバックシートを作り、初回の身体の状態を記録して、どう変わったかがわかるような取り組みをしています。
産後の女性といっても全員が同じ状態ではなく、お腹が弱い方もいれば股関節が硬い方もいます。
少人数クラスだからこそ、こういった個別の課題に向き合い、その人にあった運動をおすすめしています。

クラスの様子。目安6ヶ月までのお子さまを連れての参加も可能。

ーーまりなさんはこのプログラムを体験したことがあるとのことですが、体験してみてどうでしたか?

まりな:mkc for Momの特徴は、学びながら運動ができること。
一般的なフィットネスジムのクラスは勢いに任せて運動できるよさがありますが、私たちのママクラスは集団で楽しく、カジュアルな雰囲気のなかでしっかりと自分の身体と身体の構造を学び、理解しながら自分の身体と向き合える唯一無二のものだと思っています。

猿田先生が人体模型などを見せながら説明をしてくれるんですが、私がいろんなクラスを受けてきたなかで、こういうクラスはほかにはありませんでした。
知識をちゃんと入れながら、猿田先生に直接身体の状態をチェックしてもらえるというのはすごくありがたいですし、そこが医療に従事している方々がやる意味でもある。
オンラインではできないことをやっていただいているので、すごく説得力があるし、来てくださる方々も不安なく参加できると思います。

猿田:整形外科クリニックに所属する理学療法士というところで、フィットネスや産後ヨガ、産後ピラティスともまた少し異なった意味を持たせたいと、いろいろ考えて作ってやっています。

まりな:このクラスはクリニックや病院に行く前の段階で利用してもらい、トレーニングをサポートするためのものです。
必要であればMTX監修の動画をYouTubeでみながら家で運動をしてもらい、さらにリアルな場所でレッスンを受けてもらう。
そういう流れができたら、身体のメンテナンスとしてはすごくいいので、まずはこのプログラムが自分の身体がどういう状態なのかを確認するきっかけになったらいいなと思います。


旧スタジオでのmomプログラム体験時のオフショット
左から、猿田・竹脇・阿多

4.mkc for Momが見据える今後

ーーmkc for Momの今後の展望を教えてください。

猿田:「産後」というと、1年、2年くらいをイメージする方が多いかもしれませんが、一度出産すると“ずっと”産後です。
女性は出産以外にも閉経があり、身体が変化していくので、初経から生涯を終えるまでずっとサポートできるように、サポートする女性の幅を広げていきたいですね。

阿多:妊娠中の方や、子育て中のママたちに、自分の身体に何が起きているのかを正しく知ってもらいたいと考えています。
産後の痛みや不調は「我慢するもの」ではなく、正しい知識とケアによって改善を目指せるものです。
だからこそ、mkcの取り組みを全国に広げ、どこに住んでいても、産前産後の身体について相談できる場所をつくっていきたいです。

まりな:45歳以上の女性のためのトレーナー資格を持っていますが、そのなかで産後と更年期、閉経の症状が似ていることに気づきました。
特に尿漏れや肩こりといった症状は、年齢は違えどずっと共通しています。
なので、出産をされた方だけではなく、出産後に仕事復帰して、体力が足りない30代、40代の方々や、もう少し上の年代で悩みを抱えている方々の力になれると思っています。

マリネスはMTXと一緒に取り組むことで、各年代の悩みにアプローチできる手段を持ち合わせており、リアルな場でもオンラインでも発信や活動ができます。
その強みを活かしながら、全国の女性のお悩みを解決していければいいなと思っています。

マリネスが長年にわたり寄り添ってきた女性のウェルネス問題。なかでもmkc for Momでは、医療従事者による指導を通して、産後の女性が抱える身体の悩みの根本的な課題解決に取り組んでいます。
専門家とタッグを組み、信頼と安心を届けるマリネスのウェルネス事業の今後にもぜひご注目ください!


◾️プログラム監修者プロフィール
阿多由梨加
整形外科専門医、MTXスポーツ関節クリニック院長

日本スポーツ協会認定スポーツドクターであり、自転車競技ナショナルチームドクターもつとめる。2児の母で、医学的観点から小児からスポーツ愛好家、産後女性、シニアまで、全ての世代が健康的に人生やスポーツを楽しめるようサポート。

猿田奈央
MTXスポーツ・関節クリニック 理学療法士

理学療法士として総合病院や整形外科クリニックにて、老若男女、幅広い層のリハビリテーションに関わる。2児の母で、腹直筋離開や尿もれなど産後の体調不良やママさんのスポーツ・競技復帰を、身体の土台作りからサポート。

mkc for momの詳細・ご予約はmkc公式LINEにて承っております☺️
https://lin.ee/xd2HXnT