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70年前の汕頭が舞台の映画『给阿嬷的情书』を、汕頭に住んでた私が観た感想

言いたいこと詰めると、ラノベのタイトルみたいに我が強くなる。

はじめに

評価が高くて話題になってた『给阿嬷的情书(おばあちゃんへのラブレター)』、ついに上海で観に行きました。その勢いで書いています。
元々汕頭の映画と知って興味はあったんだけど、汕頭に行った時に観ようかなと思ってて。
中国クラスタがどんどんtwitter上で観に行った、良かったと話題にしてた中、先日ついに、汕頭人友達にネタバレされたのが決め手になりました。これは早く行かないとどんどんネタバレに遭うと悟る。
ダメだってマジで。怒るよ。

前提と私のステータス

①中国の映画で日本語字幕無し
②中国の映画だけど現地語の潮汕話(現地人以外の中国人もわからないローカル言語)
③私は日本語字幕無い映画を中国でまだ観たことがない
④私は普通話HSK4級レベル
⑤だが潮汕話ちょっとだけわかる
⑥汕頭に4年半住んでいたし、正に舞台のエリア

観に行きたい理由と行きにくい理由が混ざってる。

6/17現在、日本でも今月公開するけど中国語(普通話)、英語の2種版字幕しかないようで、多分数ヶ月後に日本語字幕が来ると思います。そう信じてる。
日本だと国内なのに言語が違うってのが想像しづらいと思うけど、多分津軽弁の映画を標準語字幕つけてやるようなもの。 

観た

映画館は、私とおじさんおばさん夫婦の3人だけ。

言語

開始3分で、「これはシクったかもしれない…。」と思う。初めての日本語字幕無しで普通話字幕を追うけど、速い。次から次へと出ては消える。わかる単語もあるけど、わからないものも勿論多いのでシーンの理解度にムラがある。場面から察することができるものはわかるけど、口頭での背景説明がわからない。アンタ誰だ、どういう関係の人だ、えっなぜその行動を、ってのが多い。すっごいぼんやり。もこもこの曖昧模糊。
が、私は潮汕話がちょびっとだけわかる。これは中国在住日本人の99.99%(比喩ではなく、計算上マジでこのくらいの数字になる)は無いスキルです。HSK6級でも中検1級でも持ってないだろフフン 
そんな人が観るとどうなるか。

言語がとっ散らかる! 
理解度が上がるかと思ったけど、潮汕話で知ってる単語はもう普通話で知ってる単語だったりするのでダブつくと今回気づいた。アホや。
多分、普通話だけならそれと日本語に集中すればいいんだけど、たまにわかる潮汕話が入ってくると、2つのローテーションでやってたお手玉が3つになる。この映画はお金の話が出てきやすいので、数字がよく聞こえる。
あと、白は200色あるけど潮汕話って5つくらいあるんですよ。意味わかんないでしょ。
ネタバレ汕頭人友達に事前に聞いてたからわかっただけだと思うけど、私がいた澄海区の潮汕話よりも西の方言だそうで、友達も聞きづらかったと。そうなると、この映画をすんなり観れる中国人って14億人中200万人くらいしかいないんじゃ…。

文化

冒頭から広がる古めかしい建物の風景。ああ、これだ…。
4月に汕頭に行った時も思った。懐かしくて、愛おしい潮汕の風景。一般的な中国の風景とは違う文化形式を見せているのはわかる。その中庭がある家のつくりも、ジョロジョロのマングローブみたいな木も私には馴染みのあるもので。どこを切り取っても全てが絵になる。
いいでしょう、いいでしょう、みんなも行けばいいのだぞ、となんだか誇らしい。
映画の舞台でもある私がいた区は、中心地ではなかったので日本人会の人は誰もおらず、下手すると区内で日本人が私1人だった可能性がある。(他の野生の日本人はもしかすると潜んでいたかもしれない。私は日本人会を探し当てた初の野生の日本人です。)
よりローカルみが強いところだから、noteでもしつこく汕頭汕頭書いてるのがわかってくれたならいいな。

映画の評判すごく良いらしく、評価の点数も高い。役者さん達は潮汕人。地元で有名人になってるのかな…。
映画館で一緒になったおじおば夫婦、携帯の通知音デカいままでうるさかったけど、後半グズッグズッと泣いていた。泣くのはいいけど通知音はオフにしてくれな。
私も泣きすぎて鼻詰まってた。言語は完璧ではないけど、状況とわかる単語からある程度はどんなシーンかわかるので、それは思ったよりかは理解できていたかと。ただ、多分いま良いこと言ったんだろうなあ…ってとことかはちゃんとわかれていないと思うので、やっぱ日本語版出たら観直したいなと思う。
日本でこの映画が人気になって、日本と汕頭の直行便ができますように…。マジで頼むぞ…。

潮汕人は塩顔で整っている人が結構います

映画のポスターも色々あって、映画観た後だとなお沁みます。

映画の内容の感想など(ネタバレあり)

youtubeでもトレーラーがあるんだけど、中国がそういうものなのかなんなのか、えっそんな大事なとこまで予告で見せちゃうの、というものだったのでここではリンク貼りません。行けるなら是非予備知識なしで映画館に行ってみてほしい。
以下は一応、ネタバレになるので以下は観た人向け。







































  • 無米粿は油とモチモチでお腹もたれやすい

  • 橄欖(檳榔ではない)、生で食べようとしてるの見て、ダメエエってなる。あれ、オリーブみたいっていうけど私は美味しくないよ…。

  • ハッピバースデーの歌は普通話なんだ…ってのは私も汕頭で経験した。そして、潮汕の人は新暦旧暦で誕生日祝うので2回お誕生会がある。

  • 潮汕は華僑をもりもり輩出した地域。タイは華僑が一番多い国。
    ちなみにバンコクの寺院、ワット・ポーのでっかい涅槃仏、足の裏の絵の中に紅頭船が彫られている。この船は華僑が海外に渡っていった船で、ほぼ奴隷みたいなもので船内の環境劣悪だったとか。

  • 村の祭りの旗持って歩くのは今もあります。旗袍は着てないけど。そもそも旗袍の地域じゃないような。

  • ストーリーを理解する上で一番混乱したのが、汕頭に実在する建物がタイのシーンで出てきたこと。え、いまいるのタイじゃないの!?? 汕頭のシーンだった!!??? となったけど、どうやらタイの華僑っぽい建物に汕頭の建物をロケ地として使ったようで、実際の場所は関係無かったっぽい。小公園の近くに廃墟として現存します。これも映画で人増えてそう。前は誰もいなかったよ

  • あのおばあちゃんちは、別noteでも書いた土着の祭り観に行ったエリアにあるんだけど、今まで全然観光地じゃなかった。映画の撮影をした後で公開するようになったらしい。どおりで知らないわけだよ。というわけで私もまだ建物を見ていない。

僑批(チャオピー)とは

そして映画の主軸になっている手紙「僑批(チャオピー)」。「批」が潮汕話で「手紙」を意味するらしい。
華僑が祖国に残した家族に向けた送金と手紙のシステム。広東省初のユネスコの世界記憶遺産に認定されたとか。へー! 

その僑批の画像を見て思った。これ…汕頭の博物館で見たことある!! 単に昔の領収書かと思っててよくわかってなかった!!

いくつかサイト調べたけど、百度の以下のが詳しくてわかりやすかった。VPNあると開けないかも。日本から見れるかな…。

冒頭のスクショ

僑批の博物館も汕頭の観光地、小公園の近くにあります。もしかしたら映画の影響で人増えてるかも。私行った時はガラガラだったような…。中国語わかるとより面白いと思う。

ここね 僑批文物館

潮汕话やろうぜ

観た人用にトレーラーつけちゃう。

こんなに普通話が字幕でついた潮汕話聞けることないよ。マジで教材になると思うこれ。
良い機会だし、数字だけでも覚えてみないかい。

この数字を覚えてからさっきのトレーラーを見ると、ほら、数字言ってるっしょ…。あ、普通話は4声ですが潮汕話は8声まであります。そのくせ、漢字が無いとかよくわかんないこと言う時がある。
結構日本語と同じ発音の単語もあったりするのよ。

潮汕に興味持った人は、私のnoteの汕頭マガジンも観てみてね。
潮汕歴史博物館行くと理解が深まるよ。

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