142.お花の写真を撮りたいんだけれど、花や植物にも、著作権や肖像権はあるの?
13・花の写真を投稿したい
Q12 春になるとお花の季節になります。近所に樹齢三〇〇年といわれる見事な枝垂れ桜があります。この桜は有名で雑誌などではかなり紹介されており、日本全国から写真を撮りに数多く来ています。
しかし、最近はマナーの悪い者もいて、持ち主は、「許可なく無断撮影禁止」の看板を立て掛けるようになりました。桜には肖像権も著作権もないはずです。困っています。この場合どうしたらよいのでしょうか?

確かに、花や植物には肖像権はありません。
しかし、撮影された写真には著作権があることはおわかりだと思います。
問題は撮影する側ですが、最近は自然保存林、植物園等での写真撮影禁止を見かけるようになりました。
これは植物を取ってしまったり、切ってしまったり、持ち帰ってしまうというようなマナーの悪さにあり、山や自然が荒らされてしまい、貴重な動物、植物を失う恐れが出てきているからです。
また、写真愛好家の人たちは構図の良い写真を狙うため、山に登ったり、足場を削ってしまったり、他の植物をつぶしてしまったり、他の見物客が数多く来ているのにかかわらず、我がもの顔で通行部分に三脚を立てて堂々と写真撮影している姿を見受けます。これでは見物客のクレームはもちろん、植物園等管理をしている人たちが頭を痛めてるのも無理はありません。
このようなことにより、日本全国の植物園や観光地なども場所によっては「写真撮影禁止」の立て札が目立つようになってきました。
植物園や観光地、または桜を保存している団体での撮影で注意しなければならないことは、「他人の敷地内での撮影には必ずその持ち主より敷地内での撮影許可をいただくこと」です。
これが本来正当な許可のいただき方で、入館するほとんどの人が、相手が自然や動植物だから、勝手に撮影できると拡大解釈してしまっています。
そのため管理側は、「許可なく撮影禁ずる」という立て札を付けるようになったのです。
おそらく、きちんと筋を通して趣旨や内容を説明すれば、許可がいただけるはずです。逆に撮影者は、そのような場所で撮影するときに腕章かジャンパーで「マナーを守ろう」「自然を大切にしよう」といった啓蒙活動の一環として行えば、管理側からの協力が得られやすいかもしれません。
14・写り込んだキャラクターの写真
Q13 よくディズニーランドやその他のテーマパークで記念写真を撮ったり、キャラクターなどが入っているSNSやフェイスブック、ホームページやブログなどを見かけます。たとえば、スナップ写真を撮影する時には必ず背景にキャラクターや建物が入ってしまいます。この場合どうなのでしょうか? どこまでの利用なら大丈夫なのでしょうか? 教えてください。

ディズニーランドは著作権にうるさい、と昔からいわれています。
しかし、うるさいのではなく「厳しい」のです。
その「厳しさ」は、いかに多くの人が著作権問題に疎く、鈍く、トラブルがあとを絶たないという状況の裏返しといえます。
結論から言いますと、ディズニーランド、その他のテーマパークで撮影した写真などをホームページやブログ上で公表するには必ず許可が要ります。
それがたとえスナップ写真であろうが、人物写真の背景に写り込んだ建物やキャラクターであっても同様です。
ただし、SNSやフェイスブック、ホームページやブログに掲載する場合、そのキャラクターや建物を主(メイン)として扱うのではなく、メインは人物であり、その背後に一部が映り込んでいる場合は問題がないとされるようになりました。
ここで考えなければならないことは、写真を「撮ること」と「公表すること」は違うということです。
「撮ること」は誰でも自由です。
スナップ写真であっても、記念写真であっても、ミッキーやミニーと一緒に記念写真を撮ることも、建物の写真をたくさん撮ってアルバムに入れるのも、友だちに何枚か焼き増ししてプレゼントすることにも何も問題はありません。
なぜなら、これらはすべて「私的利用の範囲」だからです。許可は要りません。
しかし、それらを「公表」することは侵害行為となります。
「公表」とは、撮影した写真にディズニーランドの建造物(著作権があります)やミッキーマウスのキャラクター全体などを主とし、それを不特定多数の人に見せるためのSNS、フェイスブックの投稿、ブログやホームページ、印刷物や広報物等に掲載することに関しては、著作者の許可が必要になります。
建造物などは著作権が及ばないという人もいますが、敷地内すべての建造物、キャラクターなどには著作権があります。ディズニーランドの建造物すべてが、「思想または感情を創作したもの」という著作権法の定義に当てはまるものです。
15・施設内での写真撮影の注意点
Q14 最近、写真を撮影しているとよく注意されてしまいます。たとえば駅の構内での撮影、商業店舗や郊外型の大型ショッピングセンター、学校、歩行者天国、書店内、公道、スポーツ施設、海水浴場、観光地や人込みの中などです。
これではまったく写真にはなりません。ケータイカメラはあまり注意されないのですが、カメラに変わりないと思うのです。どうしたらよいのでしょうか?

おっしゃる通りです。スマホカメラもデジカメもプリントカメラでも全く同じです。今の時代は、ほとんどの人がスマホを持ち歩いています。おそらく持っていない人の方が少ないかもしれません。道路を歩いていても、駅の構内、バスや電車の中、ありとあらゆるところでスマホとにらめっこしている人たちがいます。
スマホにはカメラ機能が搭載されており、誰もがどんな時でも自由に一瞬で撮影ができます。
しかし、撮影した画像を許可なく公表することは侵害行為となります。
また、このような時代を反映してか盗撮も相次ぎ、後を絶ちません。
ですから撮影しているだけで不審者に思われてしまうのです。
しかし、行政の方々の場合は、ほとんどこのような注意をされていません。
どうしてかといえば、職員は名札をつけているので、撮影される側に安心感を与えるからです。
このように、写真を撮影する側の配慮も必要になります。
どうしても駅構内で撮影をしたい場合は、その駅で敷地内での撮影の内容や趣旨を理解してもらい、許可をいただく。これはどの施設でも同じです。
他人の敷地内で無許可で撮影していれば、当然クレームが出て当たり前と考える必要があります。
他人の敷地内、他人の財産、財産的に価値のあるもの、他人のプライバシーを侵す恐れのあるもの、他人の人格を傷つける行為は、著作権や肖像権侵害だけでなく、様々な法律問題が係わっているということを学ばねばなりません。

※特非)著作権協会おすすめ電子書籍のご案内「~無料・無断で使用できる著作権活用法①~「無断OK!著作権」全4巻好評発売中!下記URLにて検索してください。


トラブルに巻き込まれた時のために、次の連絡先を自分の「お気に入り」に保存しておくとよいでしょう。
■警察庁:インターネット安全・安心相談
http://www.npa.go.jp/cybersafety/
http://www.npa.go.jp/cyber/
■各都道府県別相談(サイバー犯罪)
https://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
■文部科学省
「24時間いじめ相談ダイヤル」 0570-0-78310
http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
■総務省電気通信消費者相談センター
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/top/madoguchi/tushin_madoguchi.html
■法務省 人権侵害の窓口
http://www.moj.go.jp/JINKEN/index_chousa.html
■インターネットの人権相談
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200808/3.html
相談できる内容:インターネット人権相談受付、みんなの人権110番など人権相談窓口があります。インターネットによる人権侵害のほか、様々な人権問題についても相談を受け付けています。
■インターネット人権相談受付窓口
パソコンからの相談はこちら / 携帯電話からの相談はこちら
■全国共通人権相談ダイヤル(みんなの人権110番)
電話:0570-003-110(ゼロゼロみんなのひゃくとおばん)
最寄りの法務局につながります。
■子どもの人権110番(フリーダイヤル)
電話:0120-007-110(ぜろぜろななのひゃくとおばん)
「いじめ」や虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
■女性の人権ホットライン
電話:0570-070-810(ゼロナナゼロのハートライン)
女性の人権問題に関する専用相談電話です。
■内閣府
児童虐待、いじめ、ひきこもり、不登校についての相談窓口
http://www8.cao.go.jp/youth/soudan/map.html
■国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/map/
相談できる内容:消費生活全般に関する苦情や問い合わせ。高額請求、ネット詐欺など
■JADMA通販110番
http://www.jadma.org/DM110/index.html
相談できる内容:通信販売のトラブル全般
■違法・有害情報相談センター
http://www.ihaho.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法有害情報相談窓口
■迷惑メール相談センター
http://www.dekyo.or.jp/soudan/
相談できる内容:迷惑メール全般
■セーフライン/一般社団法人セーファーインターネット協会
http://www.safe-line.jp/
■通報フォーム
https://www.safe-line.jp/report/
できる事:違法・有害情報を通報→場合によっては削除
■インターネット・ホットラインセンター http://www.internethotline.jp/
相談できる内容:インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口
■一般財団法人インターネット協会 http://www.iajapan.org/hotline/dantai/1-039.html
相談できる内容:インターネットのルール&マナーに反すると思われること
■著作権情報センター/著作権相談室 http://www.cric.or.jp/counsel/index.html#soudan
相談できる内容:著作権全般
■web100
http://www.web110.com/
■googleからの情報の削除の通報フォーム
https://support.google.com/websearch/troubleshooter/3111061?hl=ja
検索結果から削除してもらう場合の通報フォームです。 必ず削除されるとは限りませんし、元のサイトの情報はそのままです。 元サイトを削除されなければ、さらにコピー拡散もあります。
■Twitterの不適切画像の報告窓口 https://support.twitter.com/forms/cse
https://www.npojapancopyrightassociation.com/
