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341.あきらめるなアマチュア(素人)発明家たち❤

1.あきらめるなアマチュア(素人)発明家たち


トーマス・アルバ・エジソン Thomas Alva Edison『ウィキペディア(Wikipedia)』



今、発明家と呼ばれる者はどんな発明を果して残しているのだろうか。
ここでいう発明家とは、専門化・プロフェッショナルと呼ばれる者たちで、アマチュア(自称)発明家は除く。まず、わたし達アイデアマンが知らなければならない事実がある。

その事実とは、一般に企業は、自社の関連組織以外のクリエイター(創作者)に対して、名声や名誉を与えることを避けている。
そのためにアイデアマンが育たないという現実もある。

それは、職務上の発明であったり、社内での研究成果であったり、またそのアイデアを外部から購入することにより、権利関係が企業や法人に移っているからでもある。

そしてヒットすれば確かにロイヤルテイは入るが、名声や名誉は企業や法人に収益とともに入るシステムだからだ。

たとえば電球の発明者といえば、誰もがトーマス・エジソン(1847年~1931年)を思い出す。
しかし、エジソン以外に電球の発明者はかなりいた。
つまり、エジソンよりも前、1802年〜1879年までのなんと約77年間に、人もの多数の発明家のリストが記録されている。
そして、エジソンは、そのリストの最終日に記載されている。

このことからも電球(白熱灯)を最初に考え出したのがエジソンでないことは確かなこと。電球に炭素棒を用いるというアイデアも、エジソンより年も早く実験的に取り上げた人がいた。

では、なぜ、エジソンの本拠地のニュージャージー州メロンパーク研究所で初めて電球が誕生したとされ、電球発明のエジソンと呼ばれるようになったのだろう。エジソンが電球の特許を数多く取得し、権利をもっているからだろうか。

いや、他の発明者たちも、いくつもの特許をもっている。つまり、エジソンは電球の発明者として有名になったのは、特許を取得したことではなく、他の発明者たちと異なったアプローチをしたからだという。

それはただ単に発明し、特許を取得しただけではなく、そのための、売るための行動力が異なった点にある。


トーマス・アルバ・エジソン Thomas Alva Edison『ウィキペディア(Wikipedia)』



1970年代のイギリス、フランス、アメリカでの技術者が白熱灯の研究に血まなこになっていたが、彼らは電球の発明そのものに力を注ぐだけだったのだという。

そして、当時のエジソンには社会的な信用力と数々の実績、さらに豊富な財力があった。
その力で実際に、ニューヨークに発電所などを設置、それで世界をあっといわせ、電気の発明家としてのイメージを人々に植え付けた。

当時のエジソンは資産力、信用、実績、そして歳代という若さと野望をもっていた。そして多くの投資家を集め、ついにエジソン電灯会社までつくってしまった。

当然、エジソンはこの大成功とともに、すぐに電球の発明をめぐって訴えられることになる。

訴えた人は、ジヨセフ・スワン。

スワンは数年も前に類似の発明をしていたとしてクレームをつけるが、そこはエジソン。すぐに和解に持ち込み、スワンと協力しあい、会社を合併し、他のライバルたちを遠ざける強力な態勢をつくることになった。

そして3年後の1883年。アメリカのニューヨークのメイシーズ百貨店に初めて白熱灯が灯った。

しかし、直流送電システムで名声を獲得したエジソンだったが、その後、後発の交流送電システムを取り入れたジョージ・ウエスティングハウスという発明家に破れるのである。

この相手は鉄道のエアブレーキの発明家。エジソンのアイデアに着目し、交流の方が直流より送電しやすいことを発見し、他からトランスの特許権を買い入れてエジソンの電気事業を失敗させる。

後に、エジソンの失敗の原因として、こんな見方も残っている。
それは、エジソンがもっと学校教育を受けていたり、特別な科学教育や電気理論を学んでいたならといわれる。
エジソンの場合、ほとんど独学で、学歴の不足を独創性で充分にカバーできてきた。だからといって、もし教育を充分に受けていたとしたら成功していたかという疑問は残る。

むしろ専門化になってしまったなら、この独自の独創性という感性は失ってしまっていたかもしれないからだ。

後にエジソンは研究室にもどり、この事業失敗によって、新しく映画という画期的な改良を努力を続けて、エジソン・ゼネラル・エレクトロニック王国を築き上げたことはあまりにも有名な話。

そして、1922年2月、ゼネラル・エレクトリツ社作成の「白熱灯歴史委員会作成『白熱灯年代記』」にすべての発明者の名前を「電球殿堂入り発明家リスト」として残した。

これらの内容は、少し驚くべきことかもしれないが、電気理論に関しての知識に、まったくうといエジソンがこの電球発明にかかわっていた点だ。

ここに彼が汗と努力人と呼ばれる理由が隠されている。
そして他の24人の発明家は、専門のプロたちであることが大きく異なっている点。
「発想する人にはあまり技術力がともなわない。」
「技術者にはあまり発想力がともなわない。」
 これはそれぞれの固定観念から生まれているのかもしれない。

 エジソンは実は、アマチュア発明家だった。
だから成功したのかもしれない。
 

トーマス・アルバ・エジソン(1847-1931)


 

2.あきらめるなアマチュア(素人)発明家たち


戦前の日本の代表とする発明といえば、前頁で取り上げた商品、「味の素」。これは、「旨味」という術語を提案。食品が持つべき要素を指摘した池田菊苗さんの発明によるもの。

池田さんは、東京帝国大学で物理化学を教えていた教授だ。
当時、電解質溶液論を研究していた頃、旨味を呈するL・グルタミン酸イオンに注目。彼はグルタミン酸自体に旨味はなくともイオン化すると旨味を発生する可能性に気づいた。

当時、アミノ酸やビタミンの化学者として有名な鈴木梅太郎氏は、
「グルタミン酸はなめたが、その塩はなめたことがなかった。洒落ではないがうまくやられた」と当時語っていたという。

このように池田さんは別に食品関係の専門家ではなかった。

また、「あなたは押すだけ—。」という宣伝で、カメラを大衆の愛用品にしたジョージ・イーストマン氏は、銀行で簿記の仕事をしていた。

「ゼロックス」で有名な乾式コピーを発明したチェスタ—・カールソンは、弁理士が本業。

「安全かみそり」の開発で大成功したキング・ジレットは、コルクのセールスマン。
 
「ボールペン」の発明者は彫刻家から画家へ、さらに新聞記者へと転々と職を変えていた、町のシロウト発明家。

「通信機」の発明は。画家を志した若い日のサミマエル・モールスが、欧州航路の船の上で偶然に知り合った科学者から電気の知識を得たことがきっかけ。

情報化時代の先鞭をつけた「電話機」の事業化に成功したグラハム・ベルは、聾唖学校の教師だつた。

近代建築に不可欠な「鉄筋コンクリート」の発明者は、シュロの根の強さに耐える丈夫な植木鉢を作ろうとした植木職人。

電話の「即時ダイヤル式自動システム」は、建築請負人の発明。
「ガス冷蔵法」の発明は、スウェーデンの2人の理系の大学生のアイデア。

モータリゼーションを加速させた「空気入りタイヤ」の発明者ジョン・ボイド・ダンロップは獣医が本職—。
まだまだあるが書ききれない。

このように世紀の多くの発明は、すべてアマチュアの頭脳によってもたらされているもの。
しかし、20世紀になると企業は独自に研究開発部を持ち、多額の研究投資をかけている。
しかし、投下貸本をかけ、プロフェッショナルと呼ばれる専門化集団の中からは、ずば抜けた発想は生まれていない。

そこにアマチュア発想、アマチュア発明、素人だから、自由な発想と自由な表現が可能な者達の扉がこれから22世紀は開き始める。

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どうか、みなさまの仕事や生活、趣味やさまざまな商品開発などのお役に立つことを主眼としています。ぜひ、楽しみながらお読みください。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な「アイデア」「発想」などのヒントとなる内容にする予定です。
何度も言いますが「アイデア(内容)」は、著作権では保護できません。著作権が保護するものは「表現(創作したもの)」の世界です。
しかし、どちらもアイデア(ひらめき)があって、形になるものですから、著作権の世界でもこのアイデアという表現、創作の世界にもあるものです。
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