336.失敗から生まれた、みんなに愛されている日清の「チキンラーメン」ひらめきスイッチ。
1.ナベの火をつけっぱなしにして失敗した「日清焼そば」


インスタントラーメンの元祖といえば、やはり「チキンラーメン」。
この「チキンラーメン」を発明したのは、日清食品の現会長、安藤百福さんはあまりにも有名。しかしどんな有名人であっても、初めは皆無名。百福という本名もとてもユニーク。
時代はさかのぼり、終戦後間もない日本。焼け跡のヤミ市に並ぶ屋台、貧乏な国、日本。これからの日本は一体どうなっていくのだろう。当時は誰もが不安と心配の中で生きていた時代。
当時は食べ物が不足していたため、アメリカから麦の援助物資が届いていたこともあって、政府は国民にパン食に親しむことを奨励していた。
しかし、いくら政府がパンをすすめても、実際に人々が群がるのは、屋台のうどんやそば、安藤さんは、この姿をみて、「やはり麺類こそが、日本の文化。日本人の食生活にぴったりなのだ」と実感。
そして年。日本人の麺信仰を信じ、胸に秘めつづけ、試行錯誤の末に「チキンラーメン」が生まれた。
昭和33年。「チキンラーメン」誕生から3年後、日清食品の研究員が、研究所の中でラーメンをグツグツ煮立てていた、とはいっても食べるためではない、研究のためだ。(昭和35年に発売)
ここでの研究は「チキンラーメン」の製造過程で出てくるくずを何か有効に使えないか、ということを実験、研究していた。つまり、研究員がナベの中で煮ていたのはクズ麺だった。
そんな時、その研究員に一本の電話が入る。その時、彼はうっかりして、ナベの火をつけっぱなしにして電話に出てしまった。しばらくして電話が終り、ナベのもとに戻ると当然のごとく、ナベの水がなくなるほど麺は哀れ煮つまってしまったのだ。
しかし、彼の目に入ったのは、それで終らず、好奇心旺盛な研究員。水気のなくなった麺を、おそるそる食べてみた。
「おっ、結構いける!! なんだか焼ソバみたい —。」
この失敗がヒラメキとなり「日清焼そば」が生まれ大ヒットを飛ばす。この水を吸いとってしまった哀れな麺があの独自のチリチリ麺となり、この時のクズ麺がモデルとなっていた。
このようによく、「ある日突然ヒラメキが起こった」とか。「ヒラメキがあった」とかいわれるが、ヒラメキはただ待っていれば、まるで神からのお告げがあったかのように示されると考えている人は多いが、ヒラメキには必ずスイッチが必要。
のスイッチとは、常に求め続ける探究心であったり、研究心が必要。願うということは求めること。求めなければ人は何も得られない。日清の研究員の場合、失敗というスイッチがヒラメキを与えたことは紛れもない事実。
「ヒラメキ」とは広辞苑によると、「閃き」—。門(モン)の中に人と書く。①瞬間的な鋭い光。閃光(せんこう)②鋭敏な頭の動き。すぐれた思い付きや直感。「閃く」—。①瞬間的に光る。きらめく。思い付きなどが瞬間的に頭に浮かぶ。つまりアイデアが湧く時に使われているのが一般的。
しかし「門」の中の「人」とはどういう意味なのだろう。
門は入門する、門は出入口。門下・門弟・同門、または専門、名門その他で使われている。
これらの意味で感ずるように、閃き(ヒラメキ)はアイデアは偶然にうまれるものではなく、研究し実験し、学び続ける者、求め続ける者、願い続ける者にヒラメキが人に与えられるという意味にもなることがわかる。
このように、わたし達には何か偶然に突然に物事にぶつかったり、ヒラメいたという人もいるが、実は偶然という確率は少なく、すべて必然に物事が起こってきている現れのひとつと考えられる。
さて、このヒラメキのスイッチを入れるためには学び続けることが最短の道ともいえる。

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私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な「アイデア」「発想」などのヒントとなる内容にする予定です。
何度も言いますが「アイデア(内容)」は、著作権では保護できません。著作権が保護するものは「表現(創作したもの)」の世界です。
しかし、どちらもアイデア(ひらめき)があって、形になるものですから、著作権の世界でもこのアイデアという表現、創作の世界にもあるものです。
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