見出し画像

275.ウイルス作成者は著作権法違反でしか逮捕できないの?

1.ウイルス作成者は著作権法違反でしか逮捕できないの?

 

2008年1月24日。アニメ映画を無断で使ったコンピューターウイルスを作成し、インターネット上に流出させたとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は、大阪府に住む20歳代の大学院生の男を著作権法違反容疑で逮捕した。

ウイルスの作成者が摘発されるのは、日本で初めてのこと。

実は、まだ日本ではウイルス作成そのものを取り締まる法律がなく、ウイルスの拡散は“野放し無法地帯”ともいわれていた。今回はアニメ画像を無断使用したとする著作権法違反容疑でなんとか強制捜査にこぎつけたことで逮捕、自宅捜

索をすることができた。

調べによると、大学院生は2007年10月〜11月、作成したコンピューターアイルスを著作権のあるアニメ画像に付着させたうえ、ファイル交換ソフト「winny(ウイニー)」を通じてばらまき、不特定多数のパソコンに表示させて、著作権侵害した疑い。

 ウイルスは「原田ウイルス」と呼ばれるものの悪種とみられ、アニメ画像のファイルを開くと、ウイルスが作動し、パソコン内に保存されたデータを破壊したり、個人情報を流出させたりするという、最近ネット上に出回るようになった。

この大学院生は、ウイニーのネットワーク内で、アニメ画像を流出させることで知られる大阪府と兵庫県内の30歳代の男性二人のファイルに見せかけて、ウイルスを流していたという。

調べに対し、「有名なファイル名を使えば、ウイルスを蔓延させられると思った」などと供述しているという。

府警は24日、2人についてもアニメ画像を無断でネット上に流したとして同容疑で逮捕。

大学院生が2人以外の数人分のファイルに見せかけたケースもあり、府警が追求している。



2.直木賞作家が他人の作品から無断使用(著作権侵害)

 2008年3月15日。直木賞作家の熊谷達也さんが、他人の作品から表現を無断使用。

この作品は「小説すばる」(集英社)の2007年12月号に発表した小説「聖戦士(ムジャヒディン)の谷」に、フォトジャーナリスト、長倉洋海さんの複数の著書から表現などを無断で使用していたことがわかった。

同誌は、熊谷さんのシリーズ連載を中止することを決め3月17日発売の四月号に「経過とお詫び」を掲載した。

同誌編集部などによると、アフガニスタンを舞台にした同小説について長倉さ

んは「自著の表現を無断使用している個所が複数ある」と抗議した。

同編集部が調べ、熊谷さんと競技したところ、長倉さんの「マスードの戦い」などの著作に依拠しており、参考文献の域を越え、一部が著作権侵害に当たる可能性が高いと判断した。

同誌上で熊谷さんは「設定・描写などを利用したことを深く反省している」と陳謝したという。


雑誌「小説すばる」より



©NPО japan copyright association

 ※注 この著作権noteは1999年からの事件を取り上げ、2000年、2001年と取り上げ続け、現在は2002年に突入。今後はさらに2003年から2020年~2022年に向けて膨大な作業を続けています。その理由は、すべての事件やトラブルは過去の事実、過去の判例を元に裁判が行われているからです。そのため、過去の事件と現在を同時進行しながら比較していただければ幸いでございます。時代はどんどんとネットの普及と同時に様変わりしていますが、著作権や肖像権、プライバシー権、個人情報なども基本的なことは変わらないまでも判例を元に少しずつ変化していることがわかります。
これらがnoteのクリエイターさんたちの何かしらの参考資料になればと願いつつまとめ続けているものです。また、同時に全国の都道府県、市町村の広報機関、各種関係団体、ボランティア、NPО団体等にお役に立つことも著作権協会の使命としてまとめ続けているものです。ぜひ、ご理解と応援をよろしくお願い申し上げます。
                           特非)著作権協会



「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)

↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru




いいなと思ったら応援しよう!