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333.子どもたちが大好き、日本中、いや世界中に広がる回転寿司の「すしロボット」くん。

1.日本中、いや世界中に広がる回転寿司の「すしロボット」


 今でこそ、回転ずしは当たり前。
どこの町に行っても回転ずしだらけ。
私たちの子どもの頃は、お寿司なんて高級品でめったに食べることなんてできなかった。だから、今の子どもたちは幸せだよね。それに低価格ー。当時は、全国のお寿司屋さんから反発だらけー。あんなのは寿司じゃあないなんて言われていた。だけど、家族でも、一人でも気軽には入れるお寿司屋さんが時代を変えたー。

ひと昔前ならば、こども達はきまって、カレー、ハンバーグ、スパゲッティと大好物が決っていたが、最近のこども達は少し違う。アンケートをとると圧倒的に、「お寿司!!」と答える。

わたし達のこどもの頃は寿司といえば正月か、お客様が家に来た時ぐらいの高価なものだったが、今のこども達はとてもぜいたく。
でもそう簡単に言葉だけではかたづけられない時代。
また、わたし達の時代との大きな違いは、こども達のいう「お寿司」はあくまでもテイクアウトの寿司や、回転寿司のこと。
このように今では寿司は完全な大衆食といえる。

では、高級イメージだったこの寿司をこども達に愛されるほど大変化させた功労者は誰だろう。今はやりの回転寿司?または地元のお寿司屋さんか、テイクアウト専門の寿司屋さんだろうか。
どれも間違いではないが、裏の影の功労者がいた。

その人の名は「すしロボット」くんだ。
すしロボットって何?なんて聞く人がいない現在だが、ガチャン、ガチャンと独自の機械音をたてながら、黙々とすし飯を握る、決してムダ口はなく、さらに休まない、いつも働き続けている。その分、何も感情はないが仕事ぶりには驚く。

すべて、酢飯を均等に、しかも電気は食べるが、どんな長時間労働も可能。
ロボット産業の最先端だった気がする。

そして次は「握り」のスピードも驚異的。
一分間に120個、一時間になんと1200個もの寿司を作り出す。
すしロボット君は大変な働き者。

そんな彼のおかげで、寿司製造のコストは大幅に低くなり、誰もがお金の心配をせずとも寿司が食べられるようになった。

このすしロボットの生みの親は、新宿㈱鈴茂器工という食品加工機械メーカーだ。丁度連日のテレビ取材でつかれ気味の鈴茂社長だが意気揚々。
当時のコメントでこんな話をしていた。私はこの鈴茂機工さんの社長さんとも会い、見学させていただいた想い出がある。

「日本の稲作文化を崩壊させないためには、コメ消費をもっともっと増やすべきだ。日本の米は世界一美味しい。さらに機械化することによって、寿司が低コストでより多くの人達に食べてもらうことができる — 。」と熱く語る。

そんなことがきっかけとなり、少し単純な発想だが、社長は真剣そのもの。これが研究開発の動機だ。

そして研究開発に向けて最初に取り組んだのは、社内に本物の寿司職人を呼んで、握りの技術を機械に覚えさせることにあった。


しかし現実はそう簡単にはいかない。

すし飯の美味しさとは、人間の手による独特の握り方と、強弱にあるとわかったからだ。

つまり、飯粒の間に混入された適度な空気。
手に持って割れない固さ。(くずれにくさ)

そして、口の中でとろけるような柔らかな食感 —。
これが今の機械では思うように握ることができない。
では、より職人の握った寿司に近いものを作るにはどうするか?

とても単純なことだがむずかしい。
スタッフとともに頭をかかえた。
そこで頭の中が煮つまったスタッフが、寿司職人の手作業の工程をひとつずつ分析した。
写真やビデオで撮影したり、何十回、何百回とその握るプロセスを研究、その結果。

「一回でガッチャンと握ろうとするからダメなんだ。握る機械を作るのではなく、寿司職人そのものの手を作ればいいんだ。」そしてできたのが、
「飯をほぐす」「適量をつかむ」「予備成型にする」「本格成型にする」「ネタを載せる」「形を整える」といった寿司職人のあまりにも早い手さばきをひとつひとつ機械的に再現した。

これは4枚の樹脂製版が各工程で、まるで人間並みの動作を見せる。
さらに握る時の動作は寿司飯を少し浮かしながら、「ニギッ、ニギッ」とまるで寿司職人のように優しい動き。
これを「浮かし握り2段成型方式」と名付けた。
こうすることによって寿司職人により近ずくことができたのである。

今、日本全国でこの「すしロボット君」は各地で大人気、大ヒットを飛ばしている。その大きな理由は、プロの寿司職人がいなくても寿司屋が開業でき、素人でも即日営業可能だからだ。

開発当所は、日本全国の寿司職人のいる寿司屋から苦情が出た、「あんなものは寿司とはいえない」「寿司は心をこめて人が握るもの」「そんなこどもだましはいつまでも通用しない」などとライバル視されていた。

しかし鈴茂社長には先頁の目標があった。

「日本文化はおいしいお米にある。」そんな信念のもとに、テレビ局がある仕掛けをした。

当時、テレビでご覧なった方も多いと思うが、寿司職人対「すしロボット君」の対決だ。

相手は日本でも有数の寿司作りのチャンピオン。
社長もテレビ画面の中で少し不安そう。
むしろ寿司職人の方が自信満々。これは短時間で数と味を競う勝負で、勝敗が決まる。

さて、勝負はスタート。以外に寿司職人の方が早い。
一分間に個以上の早さだ、意気を飲む。
やはり人間が強いのか —。

しかし5分、分とすぎるうちに寿司職人の方はだんだんペースが落ちてくる。これは当然、ロボット君はマイペース、速度はまるで落ちない、ただ黙々と次々に作られていく —。

均等につくられていくロボット君の寿司が勝ったということはこでいうまでもない。

しかし、最近ではこのロボット君をあまり見かけないという人が多い。それにどこの回転寿司に行っても寿司職人がいる。

実は現在の回転寿司には二通りあり、本物の寿司屋が回転寿司を取り入れている店と、すしロボット君をお客さんに見せないように厨房内に入れて、店員がネタを載せて(さも寿司職人の顔をして)ところが増えてきている。

このようにすしロボット君は裏で活躍している。

これは少しかわいそうにも思うが、店内に出すと味気がないと考えている経営者も多くなってきているのだろうか。

今、日本のロボットはまだまだ産業機械のよう。
むしろ可愛い寿司職人のキャラクターを開発して、顔やボディの演出をしたり、動物キャラクターを活用すれば、さらに楽しめる気もする。

いずれこの回転寿司業界もそこに気づく時期が来る時が来るだろう。
いままでお店で寿司職人を雇えば月給は30万〜60万とかかる。また修行しても何年もかかるといった特殊な世界。

人件費を押さえる事によって、この米文化日本の生産力と、低価格、低コストによって、誰もが寿司を自由に簡単に味わい楽しめるようになったことは紛れもない事実といえる。

この事実は、飲食業界の人間でない鈴茂社長のまさに素人が発想から日本全国世界に広がる大ヒットとなった。


【鈴茂器工公式/SUZUMO】寿司ロボット 小型シャリ玉ロボット 使用イメージ動画 SSN-JLA/JRA

鈴茂器工公式/SUZUMO】海苔巻きロボット 使用イメージ動画 SVR-NVG


コロナ禍でも最高益!回転寿司の好調支える寿司ロボット開発の舞台裏(2022年2月8日)



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