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<漫画感想>『みいちゃんと山田さん』みいちゃんとかかわった人を見て思った、人との距離感と接し方

『みいちゃんと山田さん』
5巻までの時点で、何人か見なくなった人たちが。

その一人、大学生で、キャバ嬢をしていたココロちゃん。

もう、就職したのかな。

ココロちゃんが山田さんに話していたけど、就職するまで、お金を稼ぎたかった。彼女は、キャバクラ「エフェメール」に戻ってくることはない。



4巻表紙。
左の黒髪の女の子が、ココロちゃん。


心の中の本音

文章が読めないみいちゃん。
小学生レベルの漢字がわからないから、本が読めない。

それを知って、私が教えてあげる、とココロちゃんが漢字を教えることに。

が、ココロちゃんに怒られると、突然、感情的になるみいちゃん。

そんなみいちゃんにおろおろして、引いていたココロちゃんは、
おそらく「もう続けられない」と思ったのでしょう。

忙しくなったから、と笑顔でみいちゃんに言い、4日で終わった。

『千と千尋の神隠し』の窯じいの、「手ぇ出すんなら、しまいまでやれ」というセリフを思いだす。

けど、怒ったり泣いたり、大声を出したり、漢字のドリルをびりびりに破いてしまうみいちゃんに、漢字をおぼえるまで教えるのは、かなりの忍耐と根気強さ、配慮が必要でしょう。


ココロちゃんって、たまに口に出すこともあるけど、ちょっと、嫌な感じの人ですよね。

顔で笑って、内心イライラ。まあ、それって誰にでもあるし、みんなしてるよ。人に言わないほうがいいことってあるし。

そんなココロちゃんの、ブラックな部分がかいま見れるシーン。

「学校のクラスとかにいなかった? 見てるだけで優越感に浸れる存在……」

「みいちゃんを見てると こうならないように私は 勉強も就活も頑張ろうって思えるわ!」

そう言ったココロちゃんの背景に、黒いキラキラが。

言葉にはしてないけど、ココロちゃん、みいちゃんを下に見てる、って言ったね。みいちゃんを見て「こうはなりたくない」と思ってるってことね。

みいちゃんに漢字の勉強を教えるのをやめたあとのココロちゃんって、
もう、みいちゃんに近寄らなくなってる。

問題行動を起こすみいちゃんを、なんでクビにしないのか、とココロちゃんが店長に言うと、店長や黒服の男性たちが、みいちゃんは前よりミスが少なくなってる、成長してるよ、と。(1巻、第4話)

それを聞いて、「やけにかばうじゃんー」とココロちゃん。この言い方。
表情は見えないけど、口もとは笑っているのが見える。

みいちゃんと同じキャバ嬢の女性と、男性店員で、みいちゃんに対する印象が少し違う。



山田さんとみいちゃんの、近くない距離感


1巻で、みいちゃんから離れたココロちゃん。

一方、山田さんはその後もみいちゃんを気にかけて、会話をし、
5巻では山田さんの部屋でルームシェアをする。
みいちゃんとここまで距離が縮まったのは、山田さんだけ。

山田さんって、いまだに本名をみいちゃんに言ってないんですよね。

2人で暮らすうちに、いつかみいちゃんが知る機会もありそうだけど。
(家に届いた郵便物を見て、とか)

みいちゃんの祖母は、いまでは別々に暮らしているし、物理的にも遠いところにいる。

最近のストーリーではまったく見なくなった、みいちゃんの母親。

今後のストーリーで、みいちゃんがいなくなる展開があるけど、
そのときみいちゃんの家族は再登場するんでしょうか。
(カバー裏で、みいちゃんを「探しています」というポスターがあって、
そこに中村家の連絡先があった)


ココロちゃんのように、一時的でも「教えたい」と思う人がいるのは、
みいちゃんにとって良いこと、救いにもなるんだけど、
じゃあ、それを継続できるかっていうと、そこは、専門的な知識が必要だったり、ちょうどいい距離感を考えないといけない。

山田さん、みいちゃんに、守ってほしいルールをひとつずつ教える。こんなときは、こうして、と紙に書いて貼る。(5巻、第24話)

壁に貼られる紙が、ひとつ、またひとつと増えていく。
……このペースだと、すごい数になっていくんじゃない?


ただ、マガポケで無料のページを読んで、
最新話を見たら。(【第28話(1)】ラブ労働)

山田さんの母親は過干渉で、わが子を管理する、
問題のある親なんだけど、
山田さん、それを自分でも気づかないうちに、
みいちゃんにもしているような。

自分が母親にされたことをみいちゃんにしているのに、
気づいてない感じの山田さん。

2人で暮らすようになって、距離が近づきすぎたことで、
良くない方向に行ってるような…。

山田さんは抑圧され、母親に本音を言わなくなった。

けど、みいちゃんは…。
いままでのみいちゃんがどうしていたか、と考えると、
怒ったり大声を出したり、外に出す。

この、みいちゃんと山田さんとの関係性が変わってきてることが、ルームシェアが終わる一因になってそうだな、と予想。



山田さんもまだ「見えてない」、みいちゃんの「見えない壁」


壁に何枚も貼った「家のルール」の紙を見て、

「前途多難だけど…」
「こうして少しずつ教えていけば…」
「みいちゃんだって 大丈夫」

と山田さんが思ったその気持ちは、悪いことじゃないんですよ。(5巻、第24話)

でも、みいちゃんが教えてもらったことを1回で記憶して、変われるかというと、そうじゃない。それができない。

子どものときに親に教えてもらわなかったルールやマナー、常識を、
21歳のいま教えてもらうみいちゃん。

彼女の変化や成長のスピードは、かなりゆっくり。他人から見ると、変わっていないようにも見えてしまう。

サポートする人が必要なのに、みいちゃん自身はそれを必要だと思っていないし、ほかの人は、すぐには気づかない、気づけない。

みいちゃんは、そこが壁になってしまう。


今後(6巻以降)のストーリー展開、予想


山田さんが、マオのようになる、モンスター化する、っていうのは、さすがにないよね……。

山田さんの母親、みいちゃんをたたいて、頭につけていたキチィランドのカチューシャを叩き落としたりしてるし。

みいちゃんが、山田さんにあれこれ言われることに耐えられなくなる。

もしくは、山田さん、漫画家になりたい夢もあるし、だんだんとストレスを感じるようになって、みいちゃんといっしょにいるのがつらくなってしまう。

みいちゃんが「もう、出ていこう」となるのか。山田さんが「みいちゃんといっしょには暮らすのは無理だったんだ」とルームシェアをやめる。そのどちらか、なのかな。

同じミスをするみいちゃんに、「怒らない」山田さん。
それができるから、こうやって、こうして、と山田さんがいろいろと教えることができてるんだけど。
キャパオーバー的な。

2人が険悪になって、ルームシェアをやめる → みいちゃん、山田さんの家を出ていく → その後、みいちゃんが…

とはならないことを願う。
(なるような気がするけど)

なんで、これをしてはいけないか、その理由を今まで教えてもらえなかった。「だから、私が教えてあげよう」

みいちゃんのために。

でも、過干渉な母親が家に来てほしくない、みいちゃんを露骨に嫌う母を見て、みいちゃんが家にいればに母が来ないと思ったのか、
山田さん「一緒に暮らさない?」とみいちゃんに言ったのは、自分のためでもあった。

山田さんの母親が、また家に来て、っていうのもありそう。
みいちゃんに、「あの子にとって、あなたがいるのは良くない影響があるから、もうこの家を出て行って」
って言うとか。山田さんが自宅にいないときに。

あのお母さんだったら、山田さんに何も言わずに、勝手に合いカギつくりそうじゃないですか。考えすぎかな。

山田さんの母親、前もって連絡しないんだよね。
急に家の前にいるからなー。

みいちゃんにとっていいことだから、みいちゃんのために、という山田さんの気持ちが、自分のために、になってるところ。
これが、娘のために、と山田さんに対して支配的、過干渉になってる山田さんの母親と構図が似てるような。


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