走馬灯を想像してみた(詩)


『走馬灯』

長い 長い 走馬灯

わたしは 過去に 身を置いて

長い 長い 道のり照らす

レジ袋を引っ提げて

ドロップ缶を じゃりじゃり鳴らし

からんころんと 灯籠揺らす

からんころんと 灯籠揺らす


「終点で わたしは待つよ」

しゃがれた声が わたしに届く

淋しいのかい

「淋しくないよ」

悲しいのかい

「悲しくないよ」

まだ見るのかい

「もう少し」

薄れた笑窪を へこませて


ひとつまみの ドロップを

この道中に いそいそと置く

後ろの私が 迷わぬように

後ろの私が 弛まぬように 


レジ袋を引っ提げて

ドロップ缶を とんとん叩き

しゅわしゅわ溶けてく その音を

わたしは 目を閉じ吸い込んだ

からんころんと 灯籠揺らし

からんころんと わたしは歩く

月が後ろへ流れたが

からんころんと わたしは歩く













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