My Story|薬膳と私の原点 第1話 おばあちゃんと過ごした 「あの夏」
🌿暮らしの中で育まれた、食への想い
私が薬膳を学ぶようになった原点は、幼い頃、おばあちゃんと過ごした夏の日々にあります。
当時は「薬膳」という言葉も知りませんでした。
けれど、おばあちゃんと一緒に畑へ行き、台所に立ち、季節の野菜を料理する毎日の中で、私は自然と大切なことを学んでいました。
「食べるものが、私たちの体をつくる。」
そのことを、言葉ではなく、暮らしの中で感じていたのです。
🌿夏の畑は、宝箱でした
夏になると、おばあちゃんの畑は、まるで宝箱のようでした。
太陽の光をいっぱい浴びた、つやつやと輝く茄子。
真っ赤に熟し、青く爽やかな香りがふわりと広がるトマト。
力強く育つピーマン。
私の背丈よりも高く伸びたとうもろこし。
畑には、生き生きとした野菜のエネルギーがあふれていました。
土から抜いたばかりの野菜は、スーパーで見かけるものとはまったく違います。
みずみずしく、香り豊かで、生命力に満ちていて、その力強さに子どもながら心が躍ったことを、今でも鮮明に覚えています。
🌿おばあちゃんが教えてくれた薬膳の知恵
おばあちゃんは、その日いちばん元気な野菜を収穫し、そのまま食卓へ並べてくれました。
今振り返ると、それはまさに薬膳の考え方そのもの。
夏に育つ野菜には、暑さで火照った体をやさしく冷まし、水分を補い、元気を支えてくれる働きがあります。
私たちは知らないうちに、季節に合った食べ方で体を整えていたのです。
🌿あの日の記憶が、薬膳へとつながった
大人になり、管理栄養士として「栄養」を学び、その後、薬膳を学び始めたとき、私は驚きました。
「おばあちゃんが教えてくれていたことは、薬膳だったんだ。」
そう気づいた瞬間、幼い頃の夏の風景が一気によみがえりました。
🌿あの夏が、今の私の原点
今、私は薬膳を学び、その魅力をブログやSNSで少しずつ発信しています。
年齢を重ねると、心も体も少しずつ変化していきます。
だからこそ、毎日の食事で自分自身をやさしく整えることの大切さを、多くの方に伝えていきたいと思っています。
その想いの原点は、おばあちゃんと過ごした、あの夏の日々です。
夜明け前の畑。
ニワトリの鳴き声。
土の香り。
ひんやりとした朝の空気。
そして、おばあちゃんが教えてくれた「命をいただく暮らし」。
季節の恵みをいただき、自然のリズムに寄り添いながら体を整えること。
幼い頃に何気なく過ごしていた毎日は、今振り返ると、私にとって薬膳の原点そのものでした。
私の薬膳は、あの懐かしい夏の畑から始まりました。
次回は、太陽よりも早く始まる、おばあちゃんの畑の朝についてお話しします。
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