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【🌱私のこころノート】満たされない何かを埋めるように

「あの日」から、半年が過ぎ、表面上はどんどん新しい出会いに触れ、楽しい日々を送っていた私。

ふとした出会いに心を奪われ、
気づけば高額な買い物を繰り返していた。
自分では「元気なふり」ができていたけれど、
あのとき、心は静かに悲鳴をあげていたのかもしれない。

ある日ふらっと立ち寄ったペットショップで、
メインクーンの赤ちゃん猫に一目惚れしてしまった。
家族には何も言わず、猫用のグッズ一式を揃えて、そのままお迎え。
当時の価格で30万円ほどの買い物だった。

数日後、百貨店の展示即売会で
ヒロ・ヤマガタさんのシルクスクリーンの絵に目を奪われた。

気づけば、その場で即決。お値段、約80万円。

控え室では、ご本人にもお会いできて、
記念撮影やグッズまでいただいた。

若い女の子がポンと高額な絵を買ったことに、まわりも少し驚いた様子で、
特別に、握手会で来ていたヒロ・ヤマガタさんに、控え室で直接会わせてもらえることになった。

そして、信じられないようなひと言が——
「来週、横浜で船上パーティーがあるんだけど、来たらいいよ」
「君、面白い子だね、ニューヨークの僕の自宅にも、遊びにおいで」

初対面の私に、そんなふうに笑って話しかけてくれたのだ。

あの頃の私は、なぜかやたらとおしゃべりで、
初対面の相手とも、途切れることなく話し続けていた。
立場なんて関係なく、スッと懐に入り込んでしまうような、
ちょっと図太いくらいの“コミュニケーションモンスター”。

でもそのコミュニケーションがとても楽しくて、浮かれていた。

そして、その頃は、いくらでも起きていられた。次々とやりたいことやアイデアが浮かんできて、メモ帳が手放せなかった。睡眠時間は3時間くらいだったと思う。


立て続けの高額な買い物に、会話から出てくるこれまでにない人付き合い。

母たちは心配の色を隠せなくなっていた。

でも、私は――
まだ、その「異変」に気づいていなかった。

【あとがき】

あの頃の私は、何かに取り憑かれたように前のめりで、
周囲の好意を全力で受け止めながらも、本来の自分からは
何かが少しずつズレていたのかもしれません。

どのタイミングから、私らしさを失っていたのか、どこまでが私らしさなのか、境界線がわかりませんが、
あの時の“高揚”が、のちの大きな転機につながっていくのです。

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