KLCPは、全員が転生期に行くわけではない。止まる人の話をします。
前回の記事では、KLCPの5段階についてお話ししました。
前回の記事はこちら
拒否期。
浸透期。
錯覚期。
検索期。
転生期。
書き終えたあと、私は一つのことが気になりました。
本当に、人はみんな転生期まで進むのだろうか。
答えは、「いいえ」です。
実際には、多くの人が途中で立ち止まります。
だから私は、この理論を
「没入すれば、誰でも変われる」
という話にはしたくありません。
KLCPは、人を成功と失敗に分ける理論ではありません。
人が、どこで立ち止まりやすいのかを知るための地図です。
今日は、その「止まる場所」について考えてみたいと思います。
止まる場所① 浸透期のまま終わる
浸透期は、とても心地いい場所です。
作品の世界に夢中になる。
登場人物に感情移入する。
続きが気になって眠れなくなる。
でも、それ以上は求めない。
娯楽として楽しみ、そこで完結する。
それは決して悪いことではありません。
むしろ、人生にはそんな時間も必要です。
すべての没入が、人生を変える必要はないのです。
止まる場所② 錯覚期で満足してしまう
錯覚期には、不思議な感覚があります。
「分かる気がする。」
「私にもできそう。」
その感覚は、とても気持ちがいい。
だからこそ、そこで止まってしまうことがあります。
実際には何も始まっていないのに、始まったような気持ちになれるからです。
もし、
「本当は一歩進みたい。」
そう思っているのに動けないなら、
足りないのは能力ではありません。
意志の強さでもありません。
現実とつながる、小さなきっかけなのです。
止まる場所③ 検索期はあるのに、行動が変わらない
おそらく、一番多いのはここです。
気になって調べる。
動画を見る。
本を読む。
AIに質問する。
知識は増えていく。
それでも、毎日の暮らしは何も変わらない。
検索期は、興味が生まれた証拠です。
でも、興味だけでは人生は変わりません。
検索期から転生期へ進むために必要なのは、
「もっと知ること」ではなく、
一つ、試してみることでした。
私の場合、それはシンガポール旅行でした。
英語を完璧に話せたわけではありません。
それでも、
「話してみよう。」
そう思って口を開いた経験が、その後の学び直しにつながりました。
大きな挑戦である必要はありません。
一つの単語を口に出す。
予約を一本入れてみる。
ノートを一行だけ書く。
そんな小さな行動が、次の段階への扉になります。

人は、なぜ止まるのか
人が止まる理由は、
能力が足りないからではありません。
意志が弱いからでもありません。
その段階に必要な"きっかけ"が足りていないだけなのです。
浸透期には、新しい刺激が必要です。
錯覚期には、現実とつながる体験が必要です。
検索期には、小さな実践が必要です。
必要なものは、段階によって違います。
だから、
同じアドバイスでは、人は変われない。
私はそう考えています。
止まることは、失敗ではない
ここまで読んで、
「私は止まっているかもしれない。」
そう感じた方もいるでしょう。
でも、止まることは失敗ではありません。
KLCPは、一直線に進む理論ではないからです。
浸透期に戻ることもあります。
錯覚期を何度も繰り返すこともあります。
検索期で長く足踏みすることもあります。
それでも構いません。
大切なのは、
今、自分がどこにいるのか。
それに気づくことです。
あなたは、今どこにいますか
最近、時間を忘れて夢中になったものはありますか。
それは、まだ浸透期のままですか。
「できそう」で止まっていませんか。
調べてはいるけれど、まだ何も試していませんか。
答えは、人それぞれです。
でも、立ち止まっている場所に名前がつくだけで、
次の一歩は少し軽くなります。
KLCPは、
人を評価する理論ではありません。
人が今、
どこで立ち止まっているのかを知るための地図です。
地図があれば、
立ち止まることは、迷子ではなくなります。
そして私は、転生期とは
「知った瞬間」ではなく、「最初の行動」が起きた瞬間だと考えています。
再設計は、
止まった自分を責めることから始まりません。
今いる場所に気づき、
小さな一歩を踏み出すことから始まるのです。

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