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変化は、意志ではなく感情から始まる。

「変わりたい。」

そう思いながら、何年も動けなかった。

そんな時期が、私にはありました。

英語をやり直したい。

健康のために運動したい。

新しい仕事に挑戦したい。

本を買い、アプリを入れ、計画を立てる。

それでも続かない。

そのたびに思っていました。

「私には意志が足りないんだ」と。

でも、50代になって気づいたことがあります。

私は、意志が弱かったわけではありませんでした。


私たちは「順番」を教わってきた

子どもの頃から、こんな言葉を聞いて育ちました。

「努力すれば変われる。」

「目標を決めよう。」

「毎日コツコツ続けよう。」

どれも間違いではありません。

でも私は、自分の人生を振り返るうちに、一つの違和感を覚えました。

本当に人生が動いた瞬間は、努力を始めた日ではなかったのです。


人生が動いた日は、いつも感情が先だった

25年間、専業主婦として暮らしていました。

英語は好きだったのに、使わなくなりました。

勉強しようと思っても続きません。

そんな私が、ある日、何気なく韓国ドラマを見始めました。

勉強のためではありません。

ただ、面白かったからです。

夢中になって見続けるうちに、不思議なことが起きました。

韓国語の響きが耳に残る。

言葉を覚えている。

もっと知りたくなる。

そして、その感覚が、昔好きだった英語へとつながっていったのです。

誰かに「勉強しなさい」と言われたわけではありません。

目標を書き出したわけでもありません。

先に動いたのは、感情でした。


シンガポールでわかったこと

その後、私はシンガポールへ行きました。

英語を話そうとしました。

でも、言葉が出てこない。

悔しかった。

けれど、その悔しさは、以前とは違いました。

「話せるようになりたい。」

そう思えたのです。

あとから考えると、その気持ちは旅先で生まれたものではありませんでした。

韓ドラに夢中になった時間。

言葉に興味を持った時間。

その積み重ねが、私の感情を少しずつ動かしていたのです。


人は、意志ではなく感情で動く

ここで私は、一つのことに気づきました。

私たちは、

「意志があるから行動する」

と思いがちです。

でも実際は、逆ではないでしょうか。

感情が動く。

もっと知りたい。

やってみたい。

このままでは悔しい。

その気持ちが生まれて、初めて人は行動します。

意志は、そのあとについてくる。

だから私は、こう考えています。

変化は、意志ではなく感情から始まる。


では、その感情はどうすれば動くのか

ここが、一番知りたかったことでした。

私は、その答えを「没入」に見つけました。

夢中になっていた。

気づけば時間を忘れていた。

もっと知りたいと思っていた。

そんな時間が、少しずつ感情を動かしていたのです。

そして、この「没入が感情を動かし、人を変えていく流れ」を、私は自分なりに整理してみました。

それが、KLCPという考え方です。

韓国ドラマの話ではありません。

人が何かに深く入り込み、自分でも気づかないうちに価値観や行動が変わっていくプロセスを言葉にしたものです。


KLCPは、韓ドラ論ではない

私は、KLCPを「韓ドラ好きの現象」として作ったわけではありません。

韓ドラは、たまたま私の感情を動かした入口でした。

誰かにとっては、本かもしれません。

映画かもしれません。

音楽かもしれません。

旅かもしれません。

入口は違っても、人が変わる順番は同じではないか。

そんな仮説から、この考え方は生まれました。


次の記事でお話ししたいこと

では、人はどんな順番で没入し、感情が動き、行動が変わっていくのか。

私はその流れを、5つの段階に整理しました。

次の記事では、その5段階――KLCPについてお話しします。

もし今、「変わりたいのに動けない」と感じているなら、それは意志が弱いからではありません。

まだ、感情が動いていないだけです。

そして、その感情は、あなたの中で眠っている「好き」や「夢中」から、静かに目を覚ますのかもしれません。



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