修士学生との距離感、どこまで踏み込んでいいのかまだわからない|助教1年目のリアル
はじめに|「先生」と呼ばれることに、まだ慣れていない
助教になってから、学生に「先生」と呼ばれるようになりました。
正直、まだ少し慣れない感覚があります。自分が学生だったころのことを思い出すと、「先生」というのはもっとずっと遠い存在だったような気がして。それが今、自分がその立場になっているということが、ときどき不思議に感じます。
修士学生との年齢差は10歳以上あります。それなりに離れているはずなのに、なぜか「どこまで踏み込んでいいんだろう」と迷う場面が多いです。
この記事では、助教1年目の私が修士学生との距離感についてどう考えているか、まだ答えが出ていないことも含めて正直に書いてみます。
「友人感覚になりすぎる」って、どういうことだろう
修士学生との関係で一番迷っているのが、距離感です。
10歳以上離れていても、研究室という空間は距離を縮めやすい。毎日顔を合わせて、同じテーマについて話して、一緒に悩む。そういう環境にいると、自然と近い関係になっていく気がします。
それ自体は悪いことじゃないと思っています。でも、「どこまで踏み込んでいいのかわからない」という感覚がいつもどこかにあって。
たとえば、学生が研究以外の悩みを話してくれたとき。聞いた方がいいのか、そこは引いた方がいいのか。研究室の外のことまで関わるのは、助教としての役割を超えているのか。それとも、学生のことをトータルで気にかけることが大事なのか。
そういうことを、毎回少し考えてしまいます。
指導者として見られたいのか?でも怖くはない存在でいたい
学生からどう見られたいか、と聞かれたら、「親しみやすい先輩的な存在」と答えると思います。
話しかけにくいとか、相談しづらいとか、そういう存在にはなりたくないんです。研究で詰まったとき、ちょっとした疑問があるとき、気軽に声をかけてもらえる関係でいたい。
自分が学生だったころ、話しかけやすかった先生や先輩がいました。研究のことも、それ以外のことも、壁を感じずに相談できた人たちです。あのときどれだけ助けられたか、今になってよくわかります。自分もそういう存在になれたら、というのが正直な気持ちです。
でも「親しみやすい」と「指導者としての立場を保つ」のバランスが、まだうまく取れていない気がしています。
どこまで関わるか、学生によって違うのかもしれない
会話の範囲をどこまでにするか、という問いに対して、今のところ「学生次第で柔軟に対応したい」というのが私の答えです。
研究の話だけで関係が成立する学生もいると思います。一方で、研究室に来るまでにいろんなことを抱えていて、それが研究にも影響している学生もいるかもしれない。
一律に「ここまでしか聞かない」と決めてしまうより、その学生がどういう状態にあるかを見ながら関わり方を変える方が自然なんじゃないかと思っています。
ただ、それをするには、学生のことをちゃんと見ていないといけない。余裕がないときにそれができるか、という不安もあります。
女性であることは、プラスにもなるしマイナスにもなる
距離感の話をするとき、「女性であること」も少し関係しているような気がしています。
メリットだと感じるのは、学生が相談しやすいと思ってもらいやすいことです。実際、研究以外の話を打ち明けてくれる学生がいると、「話してくれてよかったな」と思います。共感しながら聞ける場面が多いのも、悪くないと感じています。それに、ある意味では友達感覚で接してもらいやすい、という側面もあるかもしれません。学生にとって、壁を感じにくい存在になりやすい、ということだと思っています。
一方で、デメリットも感じます。指導者としての威厳を保ちにくい、ということは正直あります。「先生」として見てもらえているのか、それとも「年上のお姉さん」くらいの感覚でいられているのか、ときどきわからなくなることがあります。軽く見られているのかな、と感じる瞬間がゼロではないのも、本音です。
女性であることが、学生との距離感にどう影響しているのかは、まだうまく整理できていません。メリットとデメリットが表裏一体になっている感じがして、どう活かしてどう気をつければいいのか、探りながらやっています。
理想はあるけど、正解はまだわからない
自分が学生だったころにお世話になった先生や先輩のことを、最近よく思い出します。
研究のことを丁寧に教えてくれた人、失敗しても否定せずに次を一緒に考えてくれた人、雑談の中で気持ちをほぐしてくれた人。あのとき当たり前のように受け取っていたものが、今になってどれだけ大切だったかがわかります。
自分もそういう関わり方ができればいいな、とは思います。でも、あのときの先生や先輩が何を考えてそうしていたのかは、正直わかりません。自然にそうしていたのか、意識して距離感を作っていたのか。
今の私はまだ、どうすればいいかを探している途中です。答えが出たら、またここに書こうと思います。
おわりに|迷いながら、関わり続ける
修士学生との距離感について、まだ正解は出ていません。
「どこまで踏み込んでいいのかわからない」という感覚は、たぶんこれからも続くと思います。でも、迷いながらでも関わり続けることが、今の私にできることなのかな、と思っています。
同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ話を聞いてみたいです。
#助教
#修士学生
#指導
#学生
#距離感
#研究室
#関係性
#女性研究者
#助教1年目
#大学院生
#関わり方
#コミュニケーション
