男性育休の取得率は過去最高。でも「半年取った側」から見える景色は少し違う(育休のリアル1)
朝5時、ミルクを飲ませ終えた子どもを抱いたまま、片手でニュースを眺めていました。「男性育休の取得率が過去最高」という見出し。おお、と思うと同時に、少しだけ引っかかるものがありました。
背景
私はいま、約半年の男性育休を取っている会社員です。IT系のエンジニアとして働いてきて、第一子の誕生を機に、思い切って長めの育休を選びました。
最近の報道では、男性の育休取得率は40%を超えて過去最高になった一方で、取得した人の多くは1ヶ月未満の短期にとどまっている、という調査を見かけました。若い世代の多くは本当はもっと長く取りたいと思っている、という話もあるようです。
「取得率」だけ見れば、男性育休はもう当たり前になりつつある。でも「期間」を見ると、まだまだ景色が違う。半年取った側として、このギャップには思い当たることがいくつもあります。
実際にやったこと
長めの育休を決めるとき、私が悩んだのは大きく3つでした。
お金: 育休給付金は出るけれど、満額ではない。ボーナスへの影響も気になった
キャリア: 半年抜けて、戻ったときに居場所はあるのか
言い出しにくさ: 制度はあっても「本当に半年?」という空気を想像してしまった
逆に、取ってみてわかったのは、1ヶ月と半年では「見える育児」がまったく違うということです。最初の1ヶ月は、正直なところ生き延びるだけで精一杯でした。生活が回り始めて、子どもの変化を面白がる余裕が出てきたのは、2〜3ヶ月目以降だった気がします。
短期取得が悪いとはまったく思いません。ただ、「男性育休を取った」という事実の中身が、人によってかなり違うことは、もっと知られていいと思っています。
気づき
取得率の数字と、現場の実感の間には、まだ距離がある
長期育休のハードルは、制度そのものより「お金の見通し」と「職場の空気の想像」だった
半年という期間は、育児に慣れるだけでなく、家族の生活を設計し直す時間になった
同じ状況の人へ
先に書いておくと、職場の状況や収入面で、長期の取得がそもそも現実的でない人も多いと思います。半年取れたこと自体、環境に恵まれた面があったのは確かで、「取ればいいのに」と言うつもりはありません。
そのうえで、これから育休を考えている男性がいたら、「何ヶ月取るか」を職場の前例からではなく、家庭の状況とお金の見通しから逆算して決めることをおすすめしたいです。私も最初は前例を気にしていましたが、結局決め手になったのは家計のシミュレーションでした。
次に試すこと
育休中のお金の話(給付金の実際、家計がどう変わったか)は、悩んだ分だけ書けることがあるので、別の記事でまとめようと思います。
育児中のITエンジニア会社員。育休を、家族と学びを積み上げる期間にできるか実験中です。
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