社会人3年目。貯金30万しかなかった話。
今みたいに投資をがんがんやっていなかったとき、自分の資産額は郵貯の通帳を見れば一目瞭然だった。
会社からの給与はそこに全額振り込まれ、家賃もそこから引き落とされる。
元来、無計画な人間なので、貯金するという概念はあの当時の自分には全くなかった。
週末の金曜日は会社の同期と飲みにいき、土日も同期と日帰り旅行にいったり、登山にいったりしていた。
さらに長期の休みがあれば海外旅行へ。
とにかくお金があれば使う。
貯金が尽きるはさすがにヤバいが、借金さえしなければいくら使おうがいいかなという感覚で生きていた。
結果、社会人3年目で貯金額は30万まで落ちた。
といっても一番あるときでもたしか150万程度だったと思う。
手取りは、たしか月20万円くらいだった。そこから家賃や光熱費、生活費とかをぬくと遊べるお金は8-10万/月くらいだった気がする。
あのときはお金に興味がなかった。
お金を貯めることより、遊ぶことに完全に意識が向いていた。
お金がなくても、将来に対する不安は全くなかった。
ただ毎日を生きていければいい。
あと何となくだが、この遊び中心の生活はいずれ終わりを迎えるという感覚が心のどこかにあった。
社会人3年目というと25-26歳くらいの年齢だが、周りを見るとチラホラと結婚をする人が出てくる。
結婚をすると毎週飲みに行く、週末遊びに行くというのが難しくなる。
同期が結婚していく姿を見ながら、遊び中心の生活には終わりがあることを感じていた。
結果的にお金はなかったけど、毎日はめちゃくちゃ充実していた。
あの生活からひとつ学んだことがあるとすれば、
”健康な体”と”気を許せる友達”がいるかどうかで日々の充実さは変わる
ということだった。
仕事の失敗もたくさんした。
でもそれを笑って話せる友達が周りにいた。
だから深く悩むことはなかった。
若さもあいまってか、守りに入る行動はゼロだったと思う。
とにかく攻める、攻める、攻める。
ブレずに一貫してその姿勢を貫いた。
それから20年近くが経った。
今では複数の証券口座を使い、国内株、米国株、投資信託、ビットコインなど、さまざまな資産を保有している。
郵貯の通帳を開けば自分の資産額が分かった頃とは違い、今の資産額を知るには、いくつもの口座の数字を合計しなければならない。
資産が増えることに満足感を覚える自分がいる。
お金に全く興味がなかった自分が、今では毎日のように株価を確認している。
100万、200万の売買をスマホからポチポチと行う。
人間というのは、ずいぶん変わるものだ。
もちろん、資産が増えたことで得られた安心は大きい。
家族がいる今、貯金30万円で家族に迷惑をかけるわけにはいかない。
でも、社会人3年目のあのときの自分が今の自分を見たらなんていうだろうか。
金を増やすことばかり考えて、人生を楽しむことを忘れてないか?
そんなふうに言われそうだ。
今の自分に足りないのはあの時のようにもっともっと人生を攻める姿勢なんだろう。
独身時代と比べて守るべきものは増えたけど、それでも人生はもっと楽しめる。
束の間の大人の夏休みもあと2日。
社会人3年目の自分に負けないように今日も一日楽しもう。
