息子の「ふた、ちょうだい」から始まった、小さな未来づくり
「おかあさん、ペットボトルのふた、ちょうだい。」
9年前、息子がそう言いました。
あの時は、その一言が家族の習慣になり、未来について考えるきっかけになるなんて思ってもいませんでした。
「どうして?」と聞くと、「学校で先生が集めているから」と答えました。
息子の学校では、ペットボトルのふたを集める活動が行われていました。
活動は数年で終わりましたが、私はせっかく息子が教えてくれた小さな行動を、そこで終わらせたくありませんでした。
調べてみると、私の住む地域にも回収ボックスがあることを知り、それからは家庭で飲み終わったペットボトルのふたを洗って集め、たまったら持って行くようになりました。
夫がよく飲むお茶、トマトジュース、炭酸飲料、りんご酢のふたも、今では我が家の大切な「集めるもの」です。
正確な数は数えていませんが、9年間続けてきたことで、かなりの量になりました。
一つひとつは小さなふたです。
捨てればゴミになりますが、きれいに洗って回収ボックスへ入れることで資源になります。
以前は何気なく捨てていたものも、今では家族みんなが自然と洗い、家で集める箱へ入れるようになりました。
小さな行動でも、コツコツ続けることで誰かの未来の役に立つことがある。
特別なことをしなくても、毎日の暮らしの中で、自分にできることを続けることが未来につながるのだと思います。
息子の何気ない「ふた、ちょうだい。」の一言が、私たち家族に小さな未来づくりを教えてくれました。

