こやぎのあいちゃんが、お隣にやってきた。
お隣さんが、こヤギを飼いはじめた。
あいちゃん、という。
VERIART民家まるごとギャラリーに、新しい先生が増えました。
散歩に来て、黙々と草を食べる
あいちゃんは、うちの敷地に散歩に来てくれる。
そして、草を食べる。ずっと食べる。あの、横に長い瞳で、こちらをちらっと見ながら。

こちらは草が減る。ヤギのあいちゃんは餌がたくさんある。
草刈り機のエンジン音の代わりに、草をちぎる音がする。
それだけで、この場所の空気が変わりました。
子どもが、名前を呼びはじめた

話は、そこで終わりませんでした。
子どもたちが見に来る。
触りたがる。
最初はこわごわ手を伸ばして、次の日には「あいちゃん!」と呼んでいる。
草の問題を片づけているはずの生き物が、いつのまにか、この場所に人が来る理由になっていた。
草は、敵か、ごちそうか
大人にとって、草は敵です。
刈っても刈っても伸びてくる、やっかいなもの。
あいちゃんにとって、草はごちそうです。
毎日たっぷりある、うれしいもの。
同じものなのに、立つ場所が変わると、まったく別のものになる。
やっかいなものが、宝になる。
これを言葉で説明されても、子どもの中には残りません。
けれど、目の前でヤギが草を食べているのを見た子は、もう知っています。
VERIARTがやりたいのは、まさにこれです。
教科書の外側に、体験を置く
VERIARTは、絵を飾って見てもらう場所ではありません。
創造教育ギャラリー——見る・つくる・考えるが、同じ場所で起きるようにつくった民家です。
床にしゃがむ。
土をさわる。
生きものと目が合う。
からだで受け取ったものは、忘れません。
そして、忘れないものだけが、その子の考える力になっていきます。
あいちゃんの隣の敷地に裸足で立てる床がある
敷地の一画にコンクリートを打ちました。
自分たちで砕石を撒いて、練って、夏のあいだ汗をかいて。

草を減らすための工事のつもりでした。
できあがってみたら、ここは——
・子どもが裸足で水遊びできる床
・絵の具をこぼしても平気な床
・アートキャンプの床

になっていました。
そして今、その隣で、あいちゃんが草を食べています。
つくった床と、やってきた生きもの。
どちらも、はじめから計画したものではありません。
やってみたことが、勝手につながっていく。この場所は、そういう場所です。
あいちゃんに、会いに来ませんか
VERIART民家まるごとギャラリーの隣にあいちゃん(こヤギ)がいます。
VERIART 民家まるごとギャラリー
「ヤギを見る会」ではありません。
見方が変わる日です。
VERIARTは、民家とその田舎空間を丸ごと使った創造教育ギャラリーです。アートと体験を通して、これからの時代に必要な「自分で問いを立てる力」を育てています。
▼草を別の視点で
短期と中長期戦略
https://note.com/izumi_masumura/n/nfb37832a9bef
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