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レモンと殺人鬼(くわがきあゆ) 感想と固定観念について


【本のタイトル・出版社】

レモンと殺人鬼
宝島社


【作者】

くわがきあゆ

【本の紹介とあらすじ】

2022年「このミステリーがすごい!」文庫グランプリの作品です。

父親が通り魔に刺された後に母親が家庭から疾走し、姉妹で別々の親戚の元に預けられる。しかし、その数年後に妹の妃奈が死体で発見される。さらに、拍車をかけるように妹の妃奈が生命保険金を目当てに殺人を行っていたという疑惑が報道されるが、そのようなことをする妹ではないと信じる姉の美桜が妹の無罪を証明するために奔走していく物語である。

【見どころ】

物語が2転3転では収まらず、非常に早いテンポ感で読者をどんどん騙していくどんでん返しミステリー小説です。
人物の印象すら簡単に騙せてしまいます。
完璧なミスリードと技巧のある叙述のトリックをお楽しみください。




次の章は感想ということで、ネタバレも含むかもしれないので、読破した方のみお読みください。


【感想】

自分が「哀しい」と感じる際に、相手も同じ「哀しい」を感じる訳ではなく、逆に相手は気分が高揚するということも有り得る。この小説ではそのような自分では「当たり前」だと思っていることも相手次第では「当たり前」だと思わないということについて考えさせられる小説かなと思いました。自分の勝手な思い込みで(この小説で言うと渚君のような思い込み)物事を判断せず、多くの人の意見や感じ方で物事を見つめていくべきだと感じました。かと言って人の意見が全て正しい訳ではないし、自分の意見と他人の意見の食い違いや共通点を探ることで相手のことを深く理解できる。自分が絶対正しいのだと思うことはある意味正解でもあるし、ある意味不正解でもある。そういった塩梅を上手く調整してこれから過ごして行かなきゃなーと自分は感じました。

登場人物について、美桜の人物像はある程度描かれていましたが、他の登場人物についてはあまり人間らしさというか人物像の面白みというのが深く感じられなかった印象です。人々が多面性を持つことは理解するのですが、この登場人物、実は…みたいな展開が多く、登場人物一人一人にもう少し焦点を当てて欲しかったかなと個人的には思いました。


長々と読んで下さりありがとうございました!!!嬉しいです!!

【さいごに】


この小説を読んだ方は感想など教えていただけると嬉しく思います!自分と全く違うような感想を持った方でも一緒の方でも語りたいです!!

【ミステリー小説のオススメ】


愛情が入ってるミステリー小説を読みたい方▶︎王道ですが、乾くるみさんのイニシエーション・ラブを読みましょう!自分ももう一度読んでみます!どんでん返しが楽しめます!

後味悪めなミステリー好きな方▶︎殺人鬼フジコの衝動を読みましょう!ドラマ?か映画?かでやってたと思いますが原作の方が自分は染みました○

他に、私の好きなミステリー小説
・アリス殺し(小林泰三)
・慟哭(貫井徳郎)
・向日葵の咲かない夏(道尾秀介)などなど、、、

今後もミステリー小説を紹介していきたいです!
今後もよろしくお願いします!読んで下さりありがとうございました!


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