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【短文】 異邦人
「国語が赤点!小説なんか出すな!」
「カミュとか不条理とか意味わかんねー」
「小説とか生きる上で役に立たねーよ!」
とA子は声を荒げて言う
「小説は、その物語に浸るための現実逃避としての道具よ」
「音楽とか絵と同じ」
と私は答える
「ふーん、読んで楽しいのそれ」
「文字だらけで無理」
「音楽と同じなわけないでしょ」
とA子は不満げに言う
「音楽も小説も絵も、全部楽しいでしょ」
と私は答える
「小説は絶対無理」
「読むだけで頭痛くなる」
「楽しくない」
とA子は頑なに拒む
「最後にはみんな死ぬ」
「全部それまでの暇つぶし」
と私は答える
「なにそれ」
「じゃあ全部意味ないじゃん」
とA子は言う
「不条理ってこと」
と私は答える
つづく。
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