今さらのごめんなさい。あのときも謝ったかもですが。先生、笑って。
大学生時代の話。
教授に用事があり、先生の部屋に入ろうとした瞬間、
すんごい怒鳴り声が聞こえてきた。
どうやら学生の誰かが叱られているようだ。
そ~っとドアを開けて、提出物を机に置いて
そ~っとドアを閉めた。
小さな声で「お願いしま~す。」とか言った気もする。
叱られていたのは、ダンス部の後輩君だった。
どうやらゼミも同じらしい。
「うわ~、めっちゃ叱られてるやん。あとで話そう。」
と思いつつ、ドアを閉めた私は、教授室のピンポンインターフォンが
ぶら~んと垂れ下がってることに気づいた。
だから、良かれと思ってその小さなブザーみたいなインターフォンを定位置に収納しようと思った。
その瞬間
「みょみょみょみょみょ~~~ん!!」
なんともおまぬけなブザー音が教授室で鳴り響いた。
「やってもうた!」
あわわあわわなった私は、てんぱって・・・
走って逃げてしまった。
「なんであんな音するん~?」
「まだ“ぴんぽ~ん”ならマシやった~!」
大学の廊下を猛ダッシュした。
けたたましいヒール音。
若い頃はヒールで走れたのね・・・。
いや、そこに感心してる場合ではない。
当時20代の私は、あろうことか、ピンポンダッシュをしてしまったことになる。
しかも、後輩君が叱られている部屋を。
顔しっかり見られてたなぁ。
もちろん先生にも。
あの部屋の張りつめた空気が和んだことを願った。

