D・NOTE12 UNUSED 第1回 消えなかっただけの、静かな存在
■ はじめに
ネオマックスです。
この文章は、すぐに答えをくれるものではありません。
けれど、静かに読むことで、
あなたの奥に残る “何か” を見つけられるかもしれません。
── 今日のテーマは、「残ってしまったもの」です。
■ 序章
残っているものがある。
使われなかったのに、
消えずにそこにある。
最初から大事だったわけでもなく、
はっきり不要だったわけでもない。
ただ、そのまま残った。
■ 本論1
それは、使われなかった。
必要がなかったわけではない。
ただ、その場では選ばれなかった。
■ 本論2
使われなかったからといって、
すぐに消えるわけではない。
形を保ったまま、残り続けることがある。
■ 本論3
残ったものは、
どこにも収まらなくなる。
行き場のないまま、そこにある。
■ 本論4
必要とも言えず、
不要とも言えない。
評価の外に置かれたままになる。
■ 本論5
その状態は、
解消されることなく続いていく。
変わらないまま、残り続ける。
■ 終章(転|例示)
一度は使われていた。
その時間は、消えていない。
けれど、今は触れられていない。
履歴だけを残して、そこにある。
たとえば、
前に使っていた机が、
部屋の隅に残っていることがある。
今はもう使っていない。
使う予定もなく、
動かす理由もない。
それでも、
そこにあった時間は消えない。
手を置いた跡や、
小さな傷として、はっきり残っている。
見れば分かる。
ここで使われていた、ということが。
新しくもなく、
壊れてもいない。
だから、
使われていた時間ごと、
そのまま置かれている。
■ おわりに
残っているのは、
形だけではない。
そこにあった時間ごと、
そのまま残っている。
使われなくなっても、
消えるわけではない。
ただ、
触れられなくなっただけだ。
■ ひとこと
使われたまま、残っている。
© 2026 羽賀克教(ネオマックス/D・NOTE12 UNUSED)
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