第2話:第2部 初めての夜
休日、彼女と街に出かけた。
以前から欲しがっていたネックレスを見つけ、僕は迷わず購入した。
彼女の家に着くと、僕はふと笑みを浮かべて言った。
「目を閉じて」
目をつぶった彼女の耳元でそっとネックレスをかけると、彼女は顔を輝かせ、そして突然泣き出した。
「わあ……嬉しい……!」
小さく抱きつかれた瞬間、僕は少し胸が熱くなった。
普段あまり自分の愛情表現をしないこともあり、ネックレスは僕の気持ちの代わりでもあった。
彼女の涙は、僕がこれまで伝えられなかった気持ちの温度を物語っているように感じられた。
その夜、彼女は僕の手をぎゅっと握り、少し眉をひそめながらも真剣な目で言った。
「……ねえ、お願い、今夜、絶対に……一緒にしたいの」
押しに負けた僕は、提案した。
「じゃあ、高級ホテルでしよう」
僕自身、性行為の経験はなく、どう振る舞えばいいか分からなかった。
でも、そんなことを口に出す勇気もなく、ただ頷くしかなかった。
ホテルの部屋に入り、香るアロマ、柔らかな照明。
ふとした雰囲気が高まる中、僕は決心がつかず、ただ立ち尽くしていた。
彼女はにっこり笑いながらお風呂に入り、蒸気の向こうで体を温めている。
戻ってきた彼女は、柔らかなタオルに包まれながらも、いつも通りの優しい笑顔で僕を迎え、部屋の中を軽やかに動き回る。
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