第4話:第6部 深夜の裏切り
彼女が休職して数か月が過ぎた頃だった。
そのころ、彼女のお父さんが病気で入院するという知らせが舞い込んできた。彼女はひどく動揺していて、気丈に振る舞おうとしながらも、不安が隠しきれない様子だった。
「なんとかそばで守ってあげたい」
その思いだけで、私は行動していた。
彼女が寂しくならないように、毎日のように家へ通い、頻繁にメールを送り続けた。
ある日、彼女の家の前で、いつものように彼女をぎゅっと抱きしめた。
すると彼女は、小さな声で言った。
「やっぱり…いてくれると安心する。毎日ありがとう。」
その言葉に胸が熱くなり、守ることこそ自分の役目だと信じて疑わなかった。
――そんな日々が続いていた、ある夜のこと。
仕事で疲れ切った私は、いつもの癖で自分の駅で降りるはずが、なぜか彼女の駅で降りてしまった。終電間際の暗い街を歩きながら、疲れた体を引きずるように足を運ぶ。
そのとき、目の前に信じられない光景が飛び込んできた。
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