息子が人類になるまで🐒
息子が2歳頃の話。
当時ハマっていたテレビ番組が『おさるのジョージ』だった。
寛大な黄色い帽子のおじさんが、やんちゃなおさるのジョージに振り回されながらも楽しい毎日を送るアニメだ。
ジョージは人間の言葉こそ話せないものの、人の言うことはちゃんと理解しているし、何気に知恵者でもある。
その頃の私は、イヤイヤ期真っ最中で、こちらの言葉もまだあまり通じなかった息子を見ながら、
「少なくともジョージの方が賢いな……」
と本気で思っていた。
最近は別の意味でそう感じた。
ワイドショーで、犬が目薬を嫌がる映像が流れていた。
嫌がってはいるのだけど、飼い主さんに
「集中!!」
と言われるとピタッと大人しくなり、ちゃんと目薬をさされている。
その映像を見て思い出した。
花粉症の時期、小児科で処方された目薬を息子にさそうとした時のことを。
息子は目をぎゅっと閉じ、一切ささせてくれなかった。
何とか説得しても、
「やだーーー!」
で終了。
犬の方が優秀だった。
ご飯の時もそうだ。
ずっと座って食べていられず、途中で立ち歩き始める。
私やばあばが、
「座って!集中!!」
と声をかけるのだが、
「やーだもーん!」
と笑いながら逃げていく。
犬にも負ける。
猿にも負ける。
そんな時期が確かにあった。
それでも最近は、徐々にこちらの話も通じるようになってきた。
振り返ると、あの頃は本当に人類への進化の途中だったのかもしれない。
息子が犬や猿よりお利口になる日を心待ちにしながら、今日も私はせっせと世話をしている🐒
